シロアリ駆除と宮崎市の条例|省略できる県とは逆で、延岡市には乾材の外来種
シロアリ対策は、地域によって求められる度合いが違います。
国の基準では、11道県が新築時の地盤の防蟻措置を省略できます。
宮崎はその逆でした。
県が建築基準法施行条例で、木造建物にシロアリの措置を求めています。
- 宮崎県は建築基準法施行条例で、木造建物の防蟻措置を定めている
- 対象は土台・外回りの柱・台所や浴室等の下部
- 省略できる11道県とは逆の位置にある県
- 平成21年に延岡市でアメリカカンザイシロアリの生息が確認されている
- 宮崎市が駆除をするわけではない。頼む先は業者になる

「新築のときに何かしてあるはずだが、何をしたのか分からない」という人は、床下を見てもらうところから始められます。
先に、いちばん大事なところを書きます。
宮崎県は、木造建物を建てるときの措置についてこう説明しています。
木造の建物を建築する際に、建物の土台や外回りの柱および台所や浴室等の下部等については、シロアリによる被害を防ぐための措置をすることが、建築基準法施行条例で定められています
※出典:宮崎県「建物のシロアリ対策について」(県土整備部建築住宅課建築指導担当)を2026年8月31日に確認
「施行条例」は、県が定める決まりです。国の政令である「施行令」とは別のものになります。
国の基準では省略できる県があります
比べると位置がはっきりします。
シロアリの措置をめぐる3つの決まり(2026年8月31日確認)
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| 決まり | 誰の決まりか | 中身 |
|---|---|---|
| 建築基準法施行令 | 国の政令 | しろありの措置を「必要に応じて」としている |
| フラット35の耐久性基準 | 住宅金融支援機構 | 北海道から福井県までの11道県は地盤の防蟻措置を省略できる |
| 宮崎県建築基準法施行条例 | 県の条例 | 土台・外回りの柱・台所や浴室等の下部に措置を求めている |
出典:宮崎県「建物のシロアリ対策について」を2026年8月31日に確認。施行令とフラット35の内容はシロアリ駆除が必要ないと公的基準が認める範囲にまとめています
同じ「シロアリの措置」でも、県によって扱いが逆になっています。
なお、県のページには条文の番号までは書かれていませんでした。何条にあたるかは確認できていません。
県は3種類を挙げています。
ヤマトシロアリとイエシロアリ
ヤマトシロアリは湿潤な場所を好み、湿った木材や土中で生活することが多いとされています。加害するのは建物の下部です。
イエシロアリは違います。
数十万匹でコロニーを形成
乾燥した場所でも水を運んで加害するため、被害は建物全体に及び、加害の速度も速いと書かれています。
2種の違いはヤマトシロアリとイエシロアリの違いは食べ方にまとめました。
平成21年に延岡市で確認された外来種がいます
3種目はアメリカカンザイシロアリです。
平成21年に延岡市で生息が確認された外来種
※出典:宮崎県「建物のシロアリ対策について」を2026年8月31日に確認
乾燥した木材の中で生活し、乾いた砂粒状の糞を排出するのが特徴とされています。
土からではなく、乾いた木の中にいます。床下の湿気を気にする対策とは、見る場所が変わります。
では、どこに頼むのか。
県のページは、駆除や防除について専門業者への相談を勧めています。
市や県が駆除に来る制度ではありません。
宮崎市や宮崎県がシロアリ駆除の相場を示している資料は見つかりませんでした。
見積もりで確認する3項目|新築時の措置・面積・工事の範囲
見積もりを比べる前に、そろえるものがあります。
- 新築時の措置がどこまでしてあるか(条例が挙げるのは土台・外回りの柱・台所や浴室等の下部)
- 掛ける面積はいくつか
- 予防か駆除か。工事の範囲が変わります
内訳はシロアリ予防費用は40坪でいくらに書いています。
九州の他県では、県の資料に単価が載っている例もありました。鹿児島の事情は鹿児島のシロアリ駆除は県が単価を出していますにまとめています。
県は条例で措置を求めていると説明しています。
対象として挙げられているのは、木造建物の土台・外回りの柱・台所や浴室等の下部です。ただし措置がしてあることと、その効果が今も続いていることは別です。年数が経った家は床下を見てもらう判断になります。
乾いた砂粒状の糞が特徴とされています。
宮崎県は平成21年に延岡市で生息が確認されたと書いています。乾燥した木材の中で生活するため、床下の湿気だけを見ていると気づけません。
しません。
県のページは駆除・防除について専門業者への相談を勧めています。相談先は県土整備部建築住宅課建築指導担当(0985-26-7195)です。
順に見ると、次にやることが決まります。
- 新築時の措置があるか。県は条例で土台・外回りの柱・台所や浴室等の下部への措置を求めている
- 相手はどれか。ヤマトシロアリ・イエシロアリのほか、延岡市で確認された乾材のアメリカカンザイシロアリがいる
- 乾いた砂粒状の糞が落ちていないか。床下の湿気だけを見ていると見落とす
宮崎は、シロアリの措置を省略できる県とは逆の位置にあります。建てるときに求められている、ということは、それだけ相手がいる地域だという意味でもあります。

「砂粒のようなものが落ちているが、何なのか分からない」という段階なら、現物を見てもらうのが早いです。

