鹿児島のシロアリ駆除は県が単価を出しています|1,750円/㎡と処理箇所
鹿児島でシロアリ駆除の相場を調べると、出てくるのは業者の金額ばかりです。
ですが鹿児島県が単価を示している資料がありました。
住まいづくりの方針の中に、シロアリの章があります。そこに土壌処理1,750円/㎡という数字が書かれています。
しかも、薬を入れる箇所はイエシロアリとヤマトシロアリで数が違います。
同じ家でも、相手の種類しだいで掛かる面積が変わるということです。
- 鹿児島県は土壌処理1,750円/㎡・木部込み2,000円/㎡という単価を示している
- ただしこれは業者の相場ではなく、県の取り組み例の値
- 薬を入れる箇所はイエシロアリで5か所、ヤマトシロアリで2か所
- ヤマトシロアリなら、条件しだいで土壌処理を省略できると書かれている
- 鹿児島県には県土木部監修の白蟻防除工事仕様書がある

「見積もりをもらったが、この金額が妥当なのか判断できない」という人は、県が示している単価と並べるところから始められます。
先に、いちばん知りたい数字から書きます。
鹿児島県は「環境共生住宅」の資料の中で、防蟻措置の単価を挙げています。
鹿児島県が挙げている防蟻措置の単価(2026年8月30日確認)
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| 処理 | 単価 | 書かれている条件 |
|---|---|---|
| 土壌処理 | 1,750円/平方メートル程度 | 1階床面積66平方メートル以上の場合 |
| 木部防蟻処理(土壌処理を含む) | 2,000円/平方メートル程度 | 新築 |
出典:鹿児島県「取り組み例(防蟻措置と処理箇所)」を2026年8月30日に確認
この2つは、業者の相場ではありません。県が取り組み例として示している値です。
見積もりが高いか安いかを、この数字だけで決めることはできません。
ですが桁が合っているかを確かめる物差しにはなります。
66平方メートルという条件が付いています
土壌処理の1,750円/㎡には、「1階床面積66平方メートル以上の場合」という条件が付いています。
66平方メートルは、およそ20坪です。
それより小さい家では単価が変わる可能性がありますが、県の資料に小さい家の値は書かれていませんでした。
全国の相場から見たい場合は一軒家の害虫駆除費用に、坪数からの見方はシロアリ予防費用は40坪でいくらにまとめています。
単価と同じくらい大事なのが、どこに薬を入れるかです。
鹿児島県の資料は、種類ごとに処理する箇所を分けて書いていました。
木部に薬を入れる箇所(鹿児島県の資料をもとに編集部が整理)
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| 箇所 | イエシロアリ | ヤマトシロアリ |
|---|---|---|
| 土台・大引・根太・床束などの全面 | ○ | ○ |
| 土台上端より1m以内の外壁廻り(柱・間柱・筋交いなど) | ○ | ○ |
| 1階窓台の全面 | ○ | ― |
| 陸梁・小屋梁・桁などの仕口面、2階窓台 | ○ | ― |
| 2階梁、火打梁と胴差の仕口面 | ○ | ― |
出典:鹿児島県「取り組み例(防蟻措置と処理箇所)」を2026年8月30日に確認。○は資料に処理箇所として挙がっているもの
イエシロアリは5項目、ヤマトシロアリは2項目でした。
イエシロアリは2階の梁まで処理の対象に入っています。
ヤマトシロアリなら土壌処理を省略できる場合があります
床下の土に薬を撒く土壌処理にも、種類で差がありました。
イエシロアリについては、こう書かれています。
ベタ基礎の場合でも、コンクリート打設前に土壌処理を全面に行います。
ヤマトシロアリは違います。
ベタ基礎の場合で、基礎面が地盤面より高く、床下の乾燥が予測される場合は、土壌処理を省略することもできる。
※出典:鹿児島県「取り組み例(防蟻措置と処理箇所)」を2026年8月30日に確認
かんたんに言うと、ヤマトシロアリなら条件しだいで土壌処理を外せる、と県が書いているということです。
処理する箇所が違えば、掛かる面積が変わります。同じ家でも、相手がイエシロアリかヤマトシロアリかで金額が動きます。見積もりを見るときは、単価より先に「どちらを想定した工事か」を確かめたほうが早く比べられます。
鹿児島にいるのは主に2種類です
県の資料は、家屋に被害を与えるものとしてイエシロアリとヤマトシロアリを挙げています。
活動時期についても書かれていました。
4月から10月にかけて活発に活動し、冬場は活動が鈍ります
そのほかの被害として、沖永良部でダイコクシロアリ、加世田市津貫でアメリカカンザイシロアリが確認されたと書かれています。
※出典:鹿児島県「シロアリ対策」を2026年8月30日に確認。市名は県の資料の表記のままです
羽アリを見て種類を絞る方法はシロアリの羽アリは飛んだ時期で種類が絞れるにまとめています。
次は、業者に何を聞くかです。
見積もりで聞く3項目|どちらの仕様書に沿った工事か
県の資料は、詳細の参照先を2つ示していました。
詳細については鹿児島県土木部監修の白蟻防除工事仕様書、(社)日本しろあり対策協会の標準仕様書を参照してください。
※出典:鹿児島県「取り組み例(物理的・化学的防除法)」を2026年8月30日に確認
鹿児島県には、県土木部が監修した独自の仕様書があるということです。
全国共通の協会の標準仕様書と、2つが並んでいます。
編集部の判断として書きます。見積もりを取るとき、次の3つを聞くと業者ごとの前提をそろえやすくなります。
- どちらの仕様書に沿った工事か(県土木部監修のものか、協会の標準仕様書か)
- 掛ける面積はいくつか(県の単価は1階床面積66平方メートル以上が条件)
- 木部処理は入っているか(イエシロアリ想定なら2階の梁まで対象になる)
仕様書が保証の年数にどう関わるかはシロアリ駆除は5年ごとに費用がかかる?に書いています。
鹿児島市は業者を紹介しません
市に頼めるかどうかも確かめました。
鹿児島市はよくある質問の中で、業者の案内について答えています。
公益社団法人鹿児島県ペストコントロール協会(099-227-7464)、タウンページ、インターネットなどで業者を検索、ご相談ください。
※出典:鹿児島市「害虫駆除を行う業者を案内してほしい。」(環境局環境部環境衛生課環境衛生係)を2026年8月30日に確認
市が特定の業者を紹介することはありません。探すのは自分側の作業になります。
最後に、ここまでの数字がどこに書かれているのかを説明します。
テーマの名前が「台風、塩害、シロアリ、ハブ」です
鹿児島県は「環境共生住宅」の方針の中に、地域の環境に合わせる項目を置いています。
そのテーマの1つが「台風、塩害、シロアリ、ハブ」でした。
鹿児島で家を建てるときに考える環境要因として、台風や塩害と並べてシロアリが入っているということです。
配下には「物理的・化学的防除法」「防蟻処置の考え方」「防蟻措置と処理箇所」の3ページがあります。
明治44年から白蟻防除業が営まれています
同じ資料に、鹿児島でシロアリ対策が続いてきた年数が書かれていました。
鹿児島県では明治44年から白蟻防除業が営まれており、通常白蟻工事というとこの化学的防除法を指します。
※出典:鹿児島県「取り組み例(物理的・化学的防除法)」を2026年8月30日に確認
100年以上前から業として成り立っている、という記述です。
薬を使わない方法も3つ挙げています
県は化学的防除法だけでなく、物理的な方法も並べていました。
- 基礎をベタ基礎にする
- ステンレスメッシュ等を張り巡らせる
- 岩石破砕物を敷設する
3つ目については「外国では使用されていますが、日本では普及に至っていません」と書き添えられています。
薬剤についても条件が付いていました。
防蟻薬剤については室内空気汚染対策を考慮し、有機リン系以外の薬剤を使用します。また、蒸発しにくい薬剤、製剤を使用します。
※出典:鹿児島県「取り組み例(防蟻措置と処理箇所)」を2026年8月30日に確認
同じ箇所に「薬剤の使用の際には井水汚染及び河川への流出防止に留意します」とも書かれています。
薬剤の安全性の考え方はシロアリ駆除剤に「一番安全」はありませんにまとめました。
県が示しているのは単価で、相場ではありません。
鹿児島県は土壌処理を1,750円/平方メートル程度(1階床面積66平方メートル以上の場合)、木部防蟻処理を土壌処理込みで2,000円/平方メートル程度(新築)としています。
業者の見積もりがこれと違っていても、それだけで高いとは言えません。掛ける面積と工事の範囲がそろっているかを先に見てください。
しません。
鹿児島市は業者の案内も行わず、公益社団法人鹿児島県ペストコントロール協会(099-227-7464)やタウンページ、インターネットで探すよう答えています。
相手の種類によります。
鹿児島県の資料は、ヤマトシロアリについて「ベタ基礎の場合で、基礎面が地盤面より高く、床下の乾燥が予測される場合は、土壌処理を省略することもできる」としています。
一方でイエシロアリについては「ベタ基礎の場合でも、コンクリート打設前に土壌処理を全面に行います」と書いています。ベタ基礎だから不要、とは言えません。
家屋の被害は主にイエシロアリとヤマトシロアリです。
県の資料は、そのほかの被害として沖永良部でダイコクシロアリ、加世田市津貫でアメリカカンザイシロアリが確認されたと書いています。市名は資料の表記のままです。
単価より先に、範囲と前提をそろえます。
見るのは3つです。掛ける面積が同じか、木部処理が入っているか、そしてどちらの仕様書に沿った工事か。鹿児島県土木部監修の白蟻防除工事仕様書と、日本しろあり対策協会の標準仕様書の2つが県の資料に挙がっています。
金額を比べる前に、そろえるものがあります。
- 相手はイエシロアリかヤマトシロアリか。処理する箇所が5項目と2項目で違う
- 掛ける面積はいくつか。県の単価は1階床面積66平方メートル以上が条件
- どちらの仕様書に沿った工事か。県土木部監修のものと協会の標準仕様書がある
そのうえで、県が示す1,750円/㎡・2,000円/㎡と桁が合っているかを見ます。
鹿児島市は業者を紹介しないので、探すところからは自分の作業になります。
近隣の県の事情は沖縄のシロアリ駆除は種類が違うと熊本のシロアリ駆除は県独自の協会の基準で検証できるにまとめています。

「種類も面積も分からないまま見積もりだけ集めている」という人は、まず床下を見てもらって前提をそろえるところからになります。

