イラガ駆除の本番は冬です|繭は枝の又にあり、取れば翌年が減ります
イラガで検索されている質問を並べると、繭(まゆ)と時期に集まっています。
「繭を駆除するにはどうしたらいいですか?」「繭を駆除する時期はいつですか?」「駆除時期は?」——これらを合わせると、かなりの数になります。
答えははっきりしています。冬です。
高知県の資料に、繭のある場所まで書かれています。
枝の又の部分などに作られた繭のなかで越冬
そして防除方法として、「冬期に繭を捕殺する」が挙げられています。
夏に刺されてから動くより、冬に枝の又を見るほうが、手数が少なくて済みます。
- イラガ駆除でいちばん効くのは冬です。繭を取れば翌年の発生が減ります
- 繭は枝の又の部分にあります。繭の中で前蛹のまま越冬しています
- 幼虫が出るのは6〜7月と8月中旬〜9月です
- 若い幼虫は集団でいます。葉が白く見えた段階が探し時です
- あなたがやること:冬に枝の又を見る → 夏は葉の白い部分を探す

すでに木にたくさん付いていて、高い枝まで自分では届かないという人は、現地を見てもらうところから頼めます。
まず、冬にどこを見るかです。
高知県の資料が、種ごとに場所を書き分けています。
イラガ類の越冬場所(高知県の資料より)
| 種類 | 越冬する場所 |
|---|---|
| イラガ | 枝の又の部分などに作られた繭のなか |
| ヒロヘリアオイラガ | 枝幹に付着した繭のなか |
出典:高知県「なし イラガ類」(こうち農業ネット)を2026年9月1日に確認
枝が分かれている付け根が、いちばんの見どころです。
繭の中で何をしているかも、島根県が書いています。
越冬はいずれも繭のなかで前蛹(蛹になる直前の幼虫)で行われる
※出典:島根県「イラガ類」(病害虫データベース・カキ)を2026年9月1日に確認
前蛹は、蛹になる直前の幼虫です。繭の中で春を待っています。
だから高知県は、防除方法の1つ目にこう書いています。
冬期に繭を捕殺する。
葉が落ちた木は、枝の形がそのまま見えます。繭を探すのに、冬がいちばん向いています。
「駆除時期は?」という質問にも、資料が答えています。
島根県は幼虫の時期をこう書いています。
幼虫の発生時期はほぼ同時期で、6~7月と8月中旬~9月である
発生の回数も種類で違います。
イラガ類の発生回数(島根県の資料より)
| 種類 | 年間の発生回数 |
|---|---|
| イラガ・ヒロクロイラガ | 年1〜2回 |
| ヒロヘリアオイラガ | 年2回 |
年に2回出る種類があるので、8月に片づけても9月にまた出ることがあります。
高知県は成虫の発生時期も書いています。イラガは5月下旬〜6月上旬、ヒロヘリアオイラガは5〜6月と8月です。
かんたんに言うと、春の終わりに成虫が出て、初夏と晩夏に幼虫が出ます。
刺される前に見つけたい人向けの手がかりが、島根県の資料にあります。
種類によって、若い幼虫の付き方が違います。
ヒメクロイラガとヒロヘリアオイラガの若令幼虫は集団で葉裏に寄生して葉肉を食べるので、葉は表皮だけが白く残り、遠くからでも見つけやすい
「遠くからでも見つけやすい」という点が重要です。
葉の緑が抜けて白っぽく見える部分があれば、その葉の裏に集団がいます。
イラガのほうは付き方が違います。
ふ化幼虫が1頭ずつ葉に寄生して葉裏から葉肉を浅く食べるので、葉表から見ると白い斑点となって見える
どちらも「葉が白く見える」という同じサインです。大きさが違うだけで、探すものは同じになります。
そして、この段階で見つけると手数が減ります。高知県はこう書いています。
若齢幼虫期は集団を形成しているので、寄生葉を摘み取り捕殺する。
葉ごと摘めば、1枚で片づきます。
放っておくとどうなるかも書かれています。島根県によると、生長した幼虫は分散して葉をすべて食害し、枝や樹が丸坊主になることもあるとされています。
イラガは触れると激しく痛みます。
毛虫全般の見分け方と、刺す種かどうかの判断は毛虫の駆除は種類を決めてからにまとめています。イラガ類は毒棘を持つ側です。
先に道具をそろえます。特別なものは要りません。
- 厚手の手袋。素手で葉や繭に触れない
- 剪定ばさみ。葉ごと・枝ごと切り取るため
- 口を閉じられる袋。摘んだ葉と繭を入れる
- 届く高さの脚立。無理に手を伸ばさないため
そのうえで、作業のときに気をつけることを挙げます。
- 葉の裏を見るときは、素手で葉をめくらない
- 摘み取った葉は、袋に入れて口を閉じてから捨てる
- 高い枝に手を伸ばして無理な姿勢を取らない。落下のほうが危ない
- 幼虫を落としただけで終わらせない。地面に落ちた個体にも触れない
冬の繭を取る作業も、素手ではやらないでください。
ここまでの資料を、時期の順に並べ直します。
イラガ類の1年と、やることの手数
← 横にスクロールできます →
| 時期 | 状態 | やること | 手数 |
|---|---|---|---|
| 冬 | 枝の又の繭の中で前蛹 | 繭を取る | 少ない。動かない相手を探すだけ |
| 5月下旬〜6月 | 成虫が飛ぶ | ― | 手が出しにくい |
| 6〜7月 | 幼虫(1回目) | 葉が白い部分を摘む | 中くらい |
| 8月中旬〜9月 | 幼虫(2回目) | 葉が白い部分を摘む | 中くらい |
冬だけ、相手が動きません。葉も落ちているので、枝の形が見えます。
そして繭を取れば、その繭から出るはずだった個体は出てきません。翌年の1回目が減ります。
夏に幼虫を見つけて摘むのも有効ですが、見落とした分がそのまま次につながります。

庭木が高くて冬の繭まで手が届かない人は、届く範囲かどうかを見てもらうところから頼めます。
冬です。高知県は防除方法として「冬期に繭を捕殺する」を挙げています。
繭の中では前蛹(蛹になる直前の幼虫)が越冬しています。葉が落ちて枝の形が見える時期なので、探すのにも向いています。
枝の又の部分です。高知県は、イラガについて「枝の又の部分などに作られた繭のなかで越冬」と書いています。
ヒロヘリアオイラガは「枝幹に付着した繭のなか」とされており、幹に付いていることもあります。
木の種類が変わっても、やることは同じです。
島根県はカキの病害虫としてイラガ類を扱い、高知県はナシで扱っています。どちらも冬の繭の除去と若齢幼虫の寄生葉の摘み取りを挙げています。
カキでもブルーベリーでもモミジでも、探すのは枝の又と、白く見える葉です。
6〜7月と、8月中旬〜9月です。島根県の資料に、この2つの時期が書かれています。
イラガとヒロクロイラガは年1〜2回、ヒロヘリアオイラガは年2回発生します。8月に片づけても9月に出ることがあります。
葉が白く見える部分を探してください。
若い幼虫が葉裏から葉肉だけを食べるため、表皮が白く残ります。島根県は集団で寄生する種について「遠くからでも見つけやすい」と書いています。
木の下から見上げて、緑が抜けている葉があれば、その裏を確かめます。
イラガの駆除で効くのは冬です。繭は枝の又にあり、中で前蛹のまま越冬しています。
高知県は防除方法の1つ目に「冬期に繭を捕殺する」を挙げています。取れば、そこから出るはずだった個体は出てきません。
夏に出るのは6〜7月と8月中旬〜9月です。年2回発生する種類があるので、1回片づけて終わりにはなりません。
若い幼虫は集団でいて、葉が白く見えます。その段階なら葉ごと摘めば済みます。
やることを順番に書きます。
- 冬、葉が落ちたら枝の又と幹を見る。硬い繭を探す
- 繭は素手で触らない。取ったら袋に入れて口を閉じる
- 6月と8月下旬に、木の下から見上げて白く見える葉を探す
- 白い葉を見つけたら、裏を確かめて葉ごと摘み取る
- 高い枝に無理な姿勢で手を伸ばさない
- 年2回出る種類があるので、8月で終わりにしない

冬に繭を探したいが、木が高くて自分では届かないと分かっている人は、範囲を見てもらうと早く済みます。

