自分でできる対策・見分け方
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アライグマは危険か|国内の野生で確認された感染症と、されていない感染症

Claude
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庭や屋根裏でアライグマを見て、「危ないのだろうか」と調べていると思います。

先に、調べて分かったことを言います。

危険とされている感染症のうち、国内の野生アライグマで確認されているものと、確認されていないものが分かれます。

よく名前が挙がる狂犬病アライグマ回虫は、国内の野生では確認されていません

一方で、国内の野生アライグマから実際に見つかっているものが2つあります。

この記事では、環境省の手引きの記載をもとに、そこを分けて整理します。

不安をあおるためではなく、どこに気をつければいいかを絞るためです。

この記事の結論
  • 狂犬病は日本では発生していない。国内の野生アライグマからの感染例もない
  • アライグマ回虫も、国内の野生アライグマでは寄生例が確認されていない
  • ただしレプトスピラアライグマ糞線虫は、国内の野生アライグマから見つかっている
  • 国が求めているのは肌を露出しないことと、血液・唾液・排泄物に触れないこと

屋根裏に住み着かれていて、糞尿の掃除をどうしようか迷っている。その段階なら、自分で片づける前に見てもらうほうが安全です。

屋根裏の汚れの範囲と、清掃まで含めた金額を害獣駆除屋に出してもらう

国内の野生アライグマで確認されている感染症と、されていない感染症

環境省の手引きは、アライグマに関する人獣共通感染症を1つずつ挙げています。

国内の野生で確認されているかどうかで、扱いが変わります。

環境省の手引きの記載(2026年8月27日確認)

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感染症 国内の野生アライグマでの確認 手引きの記載
狂犬病確認なし「現在日本は清浄国であり、発生はありません(海外渡航者の発病を除く)」
アライグマ回虫確認なし「日本では野生化個体で発見された報告はありませんが、飼育個体で報告された例があります」
レプトスピラ確認あり「北海道や神奈川県で野生化したアライグマから病原性レプトスピラが見つかっている」
アライグマ糞線虫確認あり「ヒトの皮膚病の原因となるアライグマ糞線虫が国内の野生アライグマから発見されており」
犬ジステンパー「人には感染しませんが、犬ジステンパー媒介の可能性も指摘されています」

出典:環境省 自然環境局 野生生物課 外来生物対策室「アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)」平成23年3月作成・平成26年3月改訂

かんたんに言うと、名前をよく聞く2つは国内の野生では確認されておらず、あまり聞かない2つのほうが確認されているという形です。

狂犬病とアライグマ回虫の中身

どちらも、海外では実際に起きています。

狂犬病は「日本、台湾、ノルウェー、スウェーデン等一部の国を除く世界中で発生」しており、年間5万5千人が亡くなっていると手引きは書いています(WHO、2004年)。アライグマからの感染例も挙げられています。

アライグマ回虫は、人が幼虫を含む卵を口から取り込むと体内を移行します。中枢神経系に入れば髄膜脳炎、眼球に入れば網膜炎を起こし、視力障害や失明につながるとされています。米国では死亡例も報告されています。

ただし、日本の野生アライグマでの寄生例は確認されていません(手引きの記載時点で2002年10月現在)。動物園の飼育個体では確認されたことがあります。

確認されている2つのほう

レプトスピラは、北海道と神奈川県の野生化個体から病原性のものが見つかっています。兵庫県でも、抗体検査の結果からかなり高率で感染していると考えられているとされています。

手引きは予防として、「野外での経皮感染を避けるため、肌を露出しないことが重要である」と書いています。

アライグマ糞線虫は、長さ2〜3mm程度の線虫で、ヒトの皮膚病の原因になります。

噛まれる前に|国が求めているのは肌を露出しないことです

では、実際に何をすればいいのか。

手引きは、防除に当たる人向けに留意点を挙げています。一般の人が屋根裏の掃除をする場面にも、そのまま当てはまります。

  • 長袖、長ズボン、手袋を着用する(特に噛まれたり引っかかれたりしないよう注意
  • 使用した衣服は洗浄し、煮沸等による消毒を行う
  • 手洗いを徹底する
  • 血液、唾液、排泄物に触れない(素手では触れず手袋を使用する)
  • ダニ等の寄生虫に気をつける
  • 残渣は焼却等により衛生的に処理する

※出典:前掲の手引き「感染の予防のための留意点」

ここからは編集部の見方です。

この6つは、道具さえあれば普通の人にもできることばかりです。特別な資格は要りません。

ただし、屋根裏という場所がそれを難しくします。狭くて暗く、糞尿がどこまで広がっているか見えないためです。

噛まれたり引っかかれたりしたときの対処|医療機関に相手を伝える

手引きは、そのときの行動も書いています。

「噛まれたり引っかかれた場合には、このような感染症の可能性を伝えて医療機関に相談する」

かんたんに言うと、普通のけがとして扱わず、相手がアライグマだったことを伝えるということです。

タヌキとどちらが危険かは、資料では比べられていません

検索でいちばん多い問いが「アライグマとタヌキはどちらが危険か」です。

環境省の手引きに、この比較はありません。

手引きが扱っているのはアライグマだけで、タヌキは「誤認しやすい動物」として姿の見分けが載っているだけです。

要確認:アライグマとタヌキの危険性を直接比べた公的資料は、確認できていません。

そのうえで、確実に違う点が1つあります。行政の扱いです。

アライグマは特定外来生物で、外来生物法にもとづく防除の枠組みがあります。タヌキは在来の獣で、鳥獣保護管理法の側になります。

つまり同じ「屋根裏の獣」でも、手続きの道が別です。

そもそも見分けがついていない場合は、タヌキとアライグマの違いは尾のリングを先に読んでください。尾に縞があるかどうかで、その場で分かります。

捕まえていいかどうかの手順は害獣駆除は「捕まえていいか」で手順が変わるにまとめてあります。

屋根裏に入られたときに起きること

感染症のほかに、手引きは生活環境の被害も挙げています。

人家の屋根裏や廃屋に侵入して住み着くことがあります。具体的には、施設の破損の他、糞尿による住居の汚染や鳴き声による騒音、イヌ、ネコ、コイなどのペットを襲う、ペットの餌の横取りといった被害があります。

ペットを襲うという記載がある点は、犬や猫を飼っている家では見落とせません。

そして費用の面では、糞尿の清掃と傷んだ部分の交換が金額を動かします。金額の幅と、その幅がなぜ開くのかはイタチ駆除の費用は5万〜30万円で説明しています。

この章のやること

  1. 屋根裏に上がる前に、長袖・長ズボン・手袋をそろえる
  2. 糞尿の範囲が見えない場合は、自分で片づけない

どこまで汚れているかは、上がってみないと分かりません。屋根裏の汚れの範囲を見てもらうところから頼めます。

糞尿の範囲と、清掃まで入れた見積もりを害獣駆除110番に出してもらう

アライグマの危険性に関するよくある質問

よくある質問①

アライグマに狂犬病の心配はありますか

環境省の手引きは「現在日本は清浄国であり、発生はありません」と書いています。国内の野生アライグマからの感染例もありません。ただし海外では、アライグマから感染した例が挙げられています。

よくある質問②

アライグマ回虫は日本にもいますか

手引きは「日本では野生化個体で発見された報告はありません」としています。動物園の飼育個体では確認されたことがあります。

よくある質問③

触らなければ大丈夫ですか

手引きは血液・唾液・排泄物に触れないことを求めています。加えてレプトスピラについては「野外での経皮感染を避けるため、肌を露出しないことが重要」としており、触らないことに加えて肌を出さないことが挙げられています。

よくある質問④

アライグマとタヌキはどちらが危険ですか

危険性を直接比べた公的資料は確認できていません。確実に違うのは行政の扱いで、アライグマは特定外来生物、タヌキは在来種として鳥獣保護管理法の対象になります。

よくある質問⑤

噛まれてしまいました

手引きは「感染症の可能性を伝えて医療機関に相談する」よう求めています。普通のけがとして扱わず、相手がアライグマだったことを伝えてください。

まとめ:確認されているのは、噛まれることより触れることでした

アライグマが危険かどうかは、感染症を1つずつ分けると見え方が変わりました。

よく名前の挙がる狂犬病とアライグマ回虫は、国内の野生アライグマでは確認されていません

一方で、レプトスピラとアライグマ糞線虫は国内の野生から見つかっています。どちらも、血液や排泄物、汚れた土壌に触れることが経路です。

だから手引きは、肌を露出しないことと、排泄物に触れないことを求めています。

やること

  1. 見かけただけなら、近づかず餌になるものを片づける
  2. 屋根裏に上がるなら、長袖・長ズボン・手袋をそろえる
  3. 噛まれたり引っかかれたりしたら、相手を伝えて医療機関に相談する

糞尿がどこまで広がっているかは、上がってみないと分かりません。範囲が読めないうちは、自分で袋に入れないほうが安全です。

屋根裏の状況を見てもらい、清掃と封鎖までの金額を害獣駆除屋に出してもらう
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ヨシオ
ヨシオ
自宅&畑の害虫・害獣対策研究家
ぼくの害虫・害獣との馴れ初め(笑)をお話します。 最初は自宅の台所に現れたアリとの戦いから始まりました。そこからシロアリ、コバエ、ハチ、ネズミ、タヌキまで……気づけば害虫・害獣との共存(?)生活を10年以上続けています。 自分で試してうまくいったこともあれば、途中で「これはムリだ!」と業者にお願いした経験もあります。 そのときに学んだのは「プロの技術と、家庭でできる工夫は別物」ということ。どちらにも意味があるし、組み合わせれば最強です。 気軽に読んで、笑って、ちょっとでも役立ててもらえたら嬉しいです。
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