ゴキブリは2階でも出ます|調査では3〜5階が1〜2階より多い結果でした
2階を選んだのに出た。あるいは、2階なら出ないだろうと思って探している。
そのどちらかで、この言葉を検索した人が多いと思います。
先に結論を書きます。
階数別の調査を見ると、2階は1階より少ないとは言えませんでした。
- 集合住宅563人の調査で、3〜5階の年間3.61回は1〜2階の3.39回より多い
- 調査は「5階まではさほど差がない」と書いています
- 減り始めるのは6階から(1.28回)。11階以上は0.07回
- ただし公的な調査ではありません。2013年・首都圏563名のインターネット調査です
- やること:見た1匹の大きさを覚える → 賃貸なら先に管理会社へ連絡する

階の話より先に、いま出た1匹をどうにかしたい。そう思っている人は、見てもらうところから始められます。
2階なら安全という言い方をよく見ます。
数字を見ると、そうはなっていませんでした。
オウチーノ総研が集合住宅の住人に聞いた調査があります。
その中に、階数別のゴキブリの遭遇回数が出ています。
1〜2階が年3.39回、3〜5階が年3.61回でした。
上の階のほうが多くなっています。
かんたんに言うと、低い階だから多いという形にはなっていません。
調査の中身を並べます。
集合住宅の階数別・1年間の平均遭遇回数(オウチーノ総研・2013年)
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| 階 | ゴキブリ | 蚊 | 蜘蛛 |
|---|---|---|---|
| 1〜2階 | 3.39回 | 7.46回 | 4.59回 |
| 3〜5階 | 3.61回 | 15.21回 | 8.43回 |
| 6〜10階 | 1.28回 | 8.06回 | 4.06回 |
| 11階以上 | 0.07回 | 5.54回 | 0.21回 |
オウチーノ総研「『虫トラブル』に関するアンケート調査」(2013年6月25日〜26日/インターネット/首都圏563名)
調査自身も、そのことをはっきり書いています。
「ゴキブリ」に関しては、5階まではさほど差がないが、6階以上になると遭遇回数が大きく下がり、11階以上だと皆無に近い
かんたんに言うと、5階までは横並びです。
2階を選んでも、1階と比べて減る根拠にはなっていません。
では、どこから減るのか。
境目は6階でした。
3〜5階を基準にした減り方(編集部の計算)
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| 階 | 遭遇回数 | 3〜5階と比べて |
|---|---|---|
| 3〜5階 | 3.61回 | ― |
| 6〜10階 | 1.28回 | 約65%減 |
| 11階以上 | 0.07回 | 約98%減 |
割り算は編集部が行ったものです。調査に書かれている数字は遭遇回数だけです
11階以上の0.07回は、14年に1回という計算になります。
ただし、ゼロではありません。
高い階に住めば出ないと言い切れる数字ではない、という読み方になります。
同じ調査には、蚊と蜘蛛の数字も出ています。
3種とも3〜5階がいちばん多くなっていました。
ゴキブリだけに起きている形ではありません。
ただし、高い階での減り方は違います。
11階以上での残り方(編集部の計算)
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| 虫 | 3〜5階 | 11階以上 | 残っている割合 |
|---|---|---|---|
| 蚊 | 15.21回 | 5.54回 | 約36% |
| 蜘蛛 | 8.43回 | 0.21回 | 約2% |
| ゴキブリ | 3.61回 | 0.07回 | 約2% |
割り算は編集部が行ったものです
蚊は11階以上でも5.54回残っています。
同じ高さでも、虫によって効き方が違うということです。
要確認:この差の理由を説明した資料は、確認できていません。
ここまでの数字は、読むときに条件が要ります。
- 公的な調査ではありません。不動産の情報サイトを運営する会社の調査です
- 2013年6月の調査です。約13年前の数字になります
- 首都圏の563名が対象。全国の数字ではありません
- インターネットによるアンケートです
- 「遭遇回数」であって、生息している数ではありません
とくに最後が大事です。
見かけた回数なので、住んでいる人がどれだけ気づくかに左右されます。
昼間いない部屋と、夜も人がいる部屋では、同じ数がいても回数が変わります。
それでも、階数で並べた数字はほかに見つかりませんでした。
要確認:国や自治体が階数別のゴキブリ発生を調べた資料は、確認できていません。
階の話には続きがあります。
家で見るゴキブリは、外から入ってくるものと、屋内で増えるものに分かれます。
屋内で増えるほうは、階の高さがあまり関係しません。
一度入れば、その部屋の中で数が増えるためです。
どちらを見たかは大きさで見分けられます。詳しくは日本のゴキブリの種類は大きさで分かれるにまとめてあります。
見た1匹が小さいほうだった場合、階を上げても解決しません。
卵が残る問題も同じです。数字はゴキブリの卵は薬で片づかないにあります。
入口については、階よりも隙間の大きさが効きます。
名古屋市の資料をもとに、侵入口を6か所に整理した記事があります。
ゴキブリはどこから入るのかに、5mm〜1cmという目安と、排水トラップの水が切れると通り道になることを書いています。
この目安は階が変わっても同じです。
2階だから隙間が小さくなる、ということはありません。
要確認:階が上がると侵入口が減ることを示した資料は、確認できていません。
自分の家か、借りている部屋かで順番が変わります。
賃貸なら、費用を誰が払うかが先に決まっている場合があります。整理は賃貸の害虫駆除費用は誰が払う?にあります。
分譲でも、専有部分か共用部分かで扱いが分かれます。マンションの害虫駆除費用で説明しています。
そのうえで、次の4つを見ておいてください。
- 見た1匹の大きさ(3.5cmくらいか、1.5cmくらいか)
- 見た場所(台所・風呂場・洗面所などの水回りか)
- 何匹見たか、何日で何回か
- 賃貸か分譲か、借りているなら管理会社の連絡先
この4つが答えられると、見積もりの幅がそろいます。
管理会社に連絡しても、共用部分でなければ動かないことがあります。

管理会社に伝えたけれど、部屋の中のことなので自分で、と言われた。そこで止まっている人は、自分で頼む側の話を先に聞いておけます。
この調査では差がありませんでした。
1〜2階が年3.39回、3〜5階が年3.61回で、上の階のほうがわずかに多い結果です。調査自体も「5階まではさほど差がない」と書いています。
出にくいとは言えません。
階数別の数字では、5階までほぼ横並びでした。減り始めるのは6階からです。ただしこの調査は集合住宅全体を対象にしており、アパートだけを分けた数字ではありません。
確率そのものを示した資料は見つかりませんでした。
近い数字として、この調査の1〜2階の年間平均遭遇回数3.39回があります。ただし遭遇回数であって、住んでいる数でも確率でもありません。
入口は階によって変わりません。
名古屋市の資料では5mm〜1cmの隙間が目安とされ、排水トラップの水が切れると通り道になります。2階だから隙間が小さくなるということはありません。
出ないと言い切れる階はありませんでした。
11階以上でも年0.07回という数字が出ています。少ないことは確かですが、ゼロではありません。
階数別の調査では、2階が1階より少ないとは言えませんでした。
3〜5階の3.61回は、1〜2階の3.39回より多い数字です。
減り始めるのは6階からで、11階以上は0.07回まで下がります。ただし公的な調査ではなく、2013年に首都圏563名へ聞いたものです。
やることは次の順番です。
- 見た1匹の大きさを覚えておく
- 水回りと隙間を見る
- 賃貸なら管理会社に連絡する
- 自分で頼む場合の金額を先に知っておく

引っ越さずに、いまの部屋で減らしたい。そう考えている人は、金額の目安を聞くところから始められます。

