大田区のネズミ駆除は区が無料で業者を派遣してくれる|ただし駆除はしてもらえない
天井裏の物音やフンを見つけて、「区に相談すれば何とかなるのでは」と考えて検索された方が多いはずです。
結論から書きます。大田区には、専門業者を自宅へ無料で派遣する制度があります。ただし、その業者がしてくれるのは侵入口の探し方と塞ぎ方の助言までです。ネズミの駆除も、見つけた侵入口を塞ぐ作業も含まれません。
この記事では2026年8月16日に大田区の公式情報を確認し、制度の中身、自分が対象になるかの条件、対象外だった場合の進め方までを整理しました。

派遣で教われるのは塞ぎ方までで、実際にふさぐ工事は自分で手配します。その部分だけ頼むこともできます。
大田区が実施しているのは「ご自宅への専門業者派遣事業」です。費用は無料で、区が手配した専門業者が自宅を訪れます。
区の説明では、派遣された業者が行うのは「侵入口の探し方や塞ぎ方の助言」とされています。ここが重要な点です。
- ネズミの駆除は行いません
- 見つかった侵入口の封鎖作業は利用者自身が実施します
つまりこれは、作業を代行してもらう制度ではなく、プロの目で侵入口を見つける手助けを受ける制度です。この違いを知らないまま申し込むと、期待とずれます。
そこで、大田区にお住まいの方が最初に確かめるべきことは2つに絞られます。
1つは自分が対象になるかどうか。もう1つは、助言を受けるだけで足りる段階なのかどうかです。順に見ていきます。
区の派遣は調査までです。駆除と封鎖は自費になります。
ネズミ駆除の見積書に並ぶ主な項目
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| 項目 | 中身 | 金額への効き方 |
|---|---|---|
| 調査 | 侵入口と通り道を探す | 無料の会社と有料の会社がある |
| 駆除 | 殺そ剤・粘着シート・捕獲器 | 基本の作業 |
| 侵入口の封鎖 | 1cmの隙間までふさぐ | 箇所が増えるほど上がる |
| 清掃・消毒 | 糞尿の撤去と消毒 | 範囲で変わる |
| 保証 | 再発したときの再施工 | 年数と対象で変わる |
編集部が過去に調べた業者の料金の内訳から整理した(2026年8月24日時点)。
かんたんに言うと、薬をまく作業より、穴をいくつふさぐかで金額が決まります。
編集部で調べた料金相場は2万〜20万円でした。10倍の幅があります。一軒家の場合、ふさぐ場所は9か所にのぼることがあります。
内訳は一軒家のネズミ駆除の費用|ふさぐ場所が9か所あるから高くなります、相場の全体像はネズミ駆除の料金相場は2万〜20万円にまとめました。
要確認:大田区の相場を公表している公的な資料は見当たりませんでした(2026年8月24日確認)。箇所数が分からないうちは、金額も出ません。
まず制度の範囲をはっきりさせます。
何をしてくれて、何をしてくれないのか
区の案内をもとに整理すると、次のようになります。
大田区の専門業者派遣事業でしてもらえること・もらえないこと
| 項目 | 派遣事業での扱い |
|---|---|
| 侵入口の探し方の助言 | してもらえる |
| 侵入口の塞ぎ方の助言 | してもらえる |
| ネズミの駆除 | 行わない |
| 侵入口の封鎖作業 | 利用者自身が実施 |
| 費用 | 無料 |
大田区の公式サイトを2026年8月16日に確認した内容です。
助言だけと聞くと物足りなく感じるかもしれませんが、侵入口を特定する部分は素人がいちばんつまずくところです。ネズミの侵入口は床下や天井裏、配管の貫通部など見えにくい場所にあり、どこを見ればよいか分からないまま塞いでも効果が出ません。ここをプロに教われる意味は小さくありません。
一方で、実作業は自分に残ります。高所や床下の作業が難しい方、あるいは開口部が多くて手に負えない場合は、別の手段を考える必要があります。

「無料で来てくれる」と「無料でやってくれる」は別物です。
自分が対象になるか
この事業には条件があります。申し込む前に確認してください。
派遣事業の対象になる条件(令和8年度)
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 住居の種類 | 大田区内の一般家屋(事業所・賃貸住宅は対象外) |
| 回数 | 当年度に初めて依頼する人のみ |
| 実施時期 | 8月〜10月の指定火曜日・木曜日 |
| 1日の枠 | 4軒まで(1軒あたり1時間程度) |
| 申込 | 電話による事前予約が必須 |
大田区の公式サイトを2026年8月16日に確認した内容です。日程や条件は年度によって変わるため、申し込む前に生活衛生課へご確認ください。
影響が大きいのは住居の種類です。賃貸住宅は対象外とされています。賃貸にお住まいなら、まず管理会社や大家へ連絡するのが先になります。建物の構造に関わる侵入口を、入居者の判断だけで塞ぐことはできないためです。相談先の切り分けは害虫駆除はどこに相談する?で整理しています。
もう1つ、受入枠が1日4軒という点も見ておいてください。実施日が火曜日と木曜日に限られているため、希望どおりの日程で予約が取れるとは限りません。被害が進んでいる状況で待てるかどうかは、あらかじめ考えておく必要があります。
申し込みの流れ
対象に当てはまりそうなら、次の順序で進めます。
- 自宅が一般家屋か、当年度にまだ利用していないかを確認する
- 生活衛生課(03-5764-0694)へ電話し、空いている日程を確認する
- 指定の火曜日・木曜日で予約を入れる
- 当日は1時間程度、侵入口の探し方と塞ぎ方の助言を受ける
- 教わった箇所を自分で塞ぐ
受付時間は月曜から金曜(休日を除く)の午前8時30分から午後5時までです。
「区に電話すれば何とかしてくれる」と一般化できない理由が、大田区の場合ははっきり見えます。
同じ生活衛生課 環境衛生担当が窓口でありながら、害虫の種類によって区の関与がまったく違うのです。
大田区の対応の違い(スズメバチとネズミ)
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| 項目 | スズメバチの巣 | ネズミ |
|---|---|---|
| 区の対応 | 所有者・管理者の申し出により区が撤去 | 駆除は行わない |
| 区がすること | 巣の撤去 | 侵入口の探し方・塞ぎ方の助言 |
| 例外 | 崖や高所など作業が危険な場合は撤去できないことがある | 事業所・賃貸住宅は派遣の対象外 |
| 窓口 | 生活衛生課 環境衛生担当(03-5764-0694) | 同じ |
大田区の公式サイトを2026年8月16日に確認した内容です。
大田区はスズメバチの巣について「巣の場所の所有者または管理者からの申し出により、区が撤去します」としています。ただし崖や高所など作業が危険な場合は撤去できないこともあると添えられています。なお、アシナガバチなどスズメバチ以外のハチについては、自分で撤去するか害虫駆除業者へ依頼することになります。
編集部の見方を書きます。同じ窓口でも、害虫の種類で区が踏み込む範囲が変わります。ハチで区が撤去してくれた経験があると、ネズミでも同じ対応を期待しがちですが、そこは切り分けて考える必要があります。
大田区は防除の基本を、覚えやすい語呂で示しています。「ネ・ズ・ミ」の3点です。
- ネ:寝床を作らせない。新聞、ティッシュ、スーパーの袋などを散らかさない
- ズ:ずーっとある通り道をふさぐ。壁の穴、すき間、通風口などを金属たわしやパテで塞ぐ
- ミ:身の回りのエサを片付ける。食べ物はふた付きの容器に入れて戸棚にしまう
この3点はいずれも、業者に頼まなくても今日から着手できる内容です。とくに「ズ」は派遣で助言を受ける内容と重なるため、先に自分で通風口や配管まわりを見ておくと、当日の相談が具体的になります。
編集部の判断として、ここは待ちの姿勢にならないほうがよいと考えます。派遣の実施時期は8月から10月に限られています。この期間を外れて被害に気づいた場合、区の派遣を待つという選択肢自体がありません。
なお、大田区の公式サイトでは、殺そ剤の配布や捕獲器の貸出についての記載は確認できませんでした。制度がないと断定はできないため、必要な場合は生活衛生課へ直接お問い合わせください。
具体的な設置場所の選び方や市販グッズの使い分けは、ネズミ駆除の方法と手順で解説しています。
助言だけで解決するかどうかは、被害がどこまで進んでいるかによります。
次のいずれかに当てはまるなら、区の派遣を待つより民間業者の見積もりを取ったほうが早いと考えられます。
- 痕跡(フン・かじり跡・足跡)が複数の部屋で見つかっている
- 天井裏や壁の中から音がしていて、発生源に手が届かない
- 侵入口が高所や床下にあり、自分では塞げない
- 派遣の実施時期(8月〜10月)を外れている、または当年度すでに利用した
- 賃貸住宅や事業所で、そもそも派遣の対象外
ネズミ駆除の費用は全国的に2万〜20万円が目安とされます。この幅は作業内容の差から生まれるもので、内訳や高くなる条件はネズミ駆除の料金相場で扱っています。
民間に切り替える場合、比較先の中身を先に知っておくと判断が早くなります。「コミコミ22,000円」に侵入口の封鎖が入るかを検証した記事で公式情報を検証しました。

区の派遣が使えない、あるいは派遣を受けたのにネズミが減らない。そのどちらかなら、封鎖工事まで含めて頼む段階です。
見積もりを取る段階では、金額そのものより「その金額に何が含まれるか」で差がつきます。
契約前に確認する5項目
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| 確認する項目 | 何を聞くか | 見落とすとどうなる |
|---|---|---|
| 侵入口の封鎖 | 料金に含まれるか、別料金か | 駆除しても再び入られる |
| 総額の条件 | 表示額から増える条件は何か | 当日に金額が跳ね上がる |
| 保証 | 期間と、再発時の再訪問は無料か | 再発時に再び全額かかる |
| 対応エリア | 大田区が対応エリアに入るか、出張費は別か | 追加費用が後から乗る |
| 施工体制 | 自社施工か加盟店紹介か | 実際に来る会社が分からない |
1つめは金額差の出やすい部分です。駆除だけを安く請けて、封鎖を別見積もりにする組み立て方もあるため、最初の問い合わせ段階で確認しておくと比較しやすくなります。

「一式」とだけ書かれた見積もりは、何が入っていないかが見えません。
区の派遣をすでに利用した方には、ひとつ利点があります。侵入口の位置を教わっているなら、その情報を業者との会話で使えます。どこから入られているかを把握したうえで見積もりを取れば、提案の妥当性を判断しやすくなります。
契約後にトラブルになった場合の対処はネズミ駆除業者の失敗と解約できる条件にまとめました。保証の長さを重視するなら自社施工の会社が候補になり、業態による違いはハウスプロテクトの口コミ検証で整理しています。東京全体の相場感は東京の害虫駆除の相場と業者選びを参照してください。

侵入口の位置を教わっていても、そこをふさぐ工事は自分で手配することになります。場所を伝えたうえで金額を出してもらってください。
駆除は行っていません。専門業者を無料で派遣する事業はありますが、行うのは侵入口の探し方と塞ぎ方の助言までで、駆除も封鎖作業も含まれていません。
対象外です。派遣事業の対象は大田区内の一般家屋で、事業所と賃貸住宅は除かれています。賃貸の場合は、まず管理会社や大家へ連絡してください。
令和8年度は8月から10月の指定火曜日・木曜日に実施されます。1日4軒までで、電話による事前予約が必要です。日程は年度により変わるため、生活衛生課(03-5764-0694)へご確認ください。
大田区の公式サイトでは、配布や貸出についての記載を確認できませんでした。制度がないと断定はできないため、必要な場合は生活衛生課へ直接お問い合わせください。
スズメバチの巣は、所有者または管理者からの申し出により区が撤去するとされています。一方ネズミについて区は駆除を行いません。窓口はどちらも生活衛生課 環境衛生担当です。
大田区には専門業者を無料で派遣する制度がありますが、してもらえるのは侵入口の探し方と塞ぎ方の助言までです。駆除も封鎖作業も含まれません。
進め方は3つです。まず自分が対象か確認する(一般家屋であること、当年度に未利用であること、8月〜10月であること)。対象なら生活衛生課へ電話して予約する。対象外か被害が進んでいるなら、民間の見積もりを2社取り、侵入口の封鎖が料金に含まれるかを聞く。
東京都全体の相場や業者選びは東京の害虫駆除の相場と業者選びにまとめています。

派遣の対象から外れていた場合、費用は全額が自己負担になります。

