ネズミ駆除より先に、板橋区が教えるのは3つの環境づくりです
板橋区のネズミの案内を開くと、駆除の話が出てきません。
かわりに並んでいるのは、環境の作り方です。
しかも3ページに分かれています。
この記事では2026年8月25日に板橋区の公開情報を確認し、その中身を整理しました。
- 板橋区の案内は「えさをなくす」「巣を作らせない」「侵入口をふさぐ」の3本
- 餌のリストには石けんや仏壇・神棚のお供え物まで入っている
- 侵入口のチェックは8か所。クマネズミは3cmのすきまから入る
- 区は駆除を行わず、薬剤の配布・捕獲器の貸出・業者紹介も確認できなかった

3ページ全部を実行できる人は多くありません。どこまで自分でやるかは、先に決めておくほうが楽です。
区のねずみのページは、対策ごとに分かれています。
板橋区のねずみ対策のページ
| ページ | 内容 |
|---|---|
| えさをなくす! | 餌になるものを密閉して片付ける |
| 巣を作らせない! | 巣材と、暖かい場所をなくす |
| 侵入口をふさぐ! | すきまを金網などでふさぐ |
板橋区の公開情報による(いずれも2020年3月12日更新の記載を2026年8月25日に確認)。
窓口は健康生きがい部 生活衛生課 環境衛生係です。
場所は板橋区保健所(板橋区大山東町32番15号)、電話は03-3579-2335です。
要確認:板橋区が薬剤を配布したり、捕獲器を貸し出したりする制度は見当たりませんでした。業者を紹介する記載もありません(2026年8月25日確認)。電話でご確認ください。
23区には殺そ剤や粘着シートを配る区もあります。編集部が調べた範囲では、何らかの支援があるのは8区でした。内訳は足立区のネズミ駆除に薬の配布はありませんにまとめています。
東京都全体の仕組みは東京のネズミ駆除を参照してください。
金額は自分で集めることになります。
要確認:板橋区が業者を紹介する制度は見当たりませんでした。費用を公表している資料もありません(2026年8月25日確認)。
23区には業者を紹介する区もあるため、そこは区によって差があります。
編集部の集計では、ネズミ駆除の費用は2万〜20万円にひらきます。
幅が出るのは、ふさぐ場所の数が建物ごとに違うためです。一軒家で数えたところ9か所ありました。内訳は一軒家のネズミ駆除の費用にまとめています。
区が挙げた8か所と、この9か所はほぼ重なります。
見積もりでは次を確認してください。
- 侵入口の封鎖が料金に含まれるか。何か所か
- 施工の回数と、再訪があるか
- 糞尿の清掃と消毒が入っているか
- 再発したときの保証と、その対象範囲
2社以上から取ってください。紹介がないぶん、比べる相手は自分で選ぶことになります。
なお市販の殺そ剤が効きにくい場合があります。都内のビルのクマネズミを調べた結果はネズミ駆除業者は意味ない?で扱っています。
「えさをなくす!」のページが、想像より広い範囲を指しています。
区は冒頭でこう書いています。
ねずみのえさとなるものは、徹底的にしまいましょう。かじられて穴が開けられないよう密閉できる硬い容器に片付けるのがポイントです。
かじられない硬い容器という指定が具体的です。
区が挙げているチェック項目は次のとおりです。
- 食品(野菜、米穀類、いも類、カップラーメン、お菓子など)
- 食べ残し
- 生ごみ
- 石けん
- 仏壇・神棚のお供え物
- 生花・観葉植物
- 肥料(あぶらかす・魚粉)
- ペットフード
- ゴキブリ駆除
※板橋区の記載による(2026年8月25日確認)。
食べ物だと思っていないものが並んでいます。
石けん、仏壇のお供え物、生花、肥料。台所を片付けただけでは、これらは残ります。
冷蔵庫の裏が巣になります
「巣を作らせない!」のページは、理由から書かれています。
クマネズミは寒さが苦手です。生れたばかりのネズミは体毛がなく、暖かい巣がないと死んでしまいます。
だから暖かい場所が狙われます。
区が挙げる巣の場所は、天井裏、押入れの中、家具の裏、物置(納戸)、冷蔵庫など電気製品のそば、タンスの中です。
冷蔵庫については「常に電気が入り、暖かい。」と理由が添えられています。
巣の材料になるものも挙げられています。
- 紙類、ティッシュペーパー、ビニール袋
- 雑巾、タオル、使っていない布団
- 断熱材
物入れや納戸の奥のダンボール箱に巣を作る例もある、とされています。
「侵入口をふさぐ!」のページには、寸法が書かれています。
クマネズミは、3cmの「すきま」があると出入りできます。
注として「小さな穴でも歯が丈夫なので、かじって広げます。」とあります。
さらに壁を登ったり、電線を綱渡りしたりして、高い場所からも侵入すると書かれています。
ふさぐ方法は「金網や金属タワシなどで、こまめにふさぎましょう。」です。
区が挙げるチェック箇所は8つあります。
- 通気口の格子・金網
- ひさしの下の隙間
- 窓や扉・シャッターの隙間
- 戸袋
- 壊れた壁
- 排水管
- エアコン・水道管・ガス管・電線の導入部
- 床下
※板橋区の記載による(2026年8月25日確認)。
探し方も書かれています。
区は、ネズミがよく通るところに体脂などの汚れが付着して黒ずんだ「ラットサイン」があると説明しています。
ラットサインや走る音、糞を手がかりに探すよう案内しています。
8か所のうち、自分で手が届くのはどこまでか。そこが業者に頼む範囲の線引きになります。

床下と天井裏まで自分で確認するのは難しい場所です。上と下は見てもらう、と決めておくと迷いません。
区が駆除を行う制度は見当たりませんでした。
板橋区の案内は「えさをなくす」「巣を作らせない」「侵入口をふさぐ」の3つで、環境づくりの方法が中心です。相談先は健康生きがい部生活衛生課環境衛生係(03-3579-2335)です。
配布や貸出の記載は見当たりませんでした。
23区には殺そ剤や粘着シートを配る区もありますが、板橋区の公開情報では確認できませんでした(2026年8月25日確認)。電話でご確認ください。
区は3cmを目安として示しています。
「クマネズミは、3cmの『すきま』があると出入りできます」と書かれています。小さな穴でも歯が丈夫なのでかじって広げるとされています。ふさぐ素材は金網や金属タワシです。
区のリストはもっと広い範囲を挙げています。
食品や生ごみのほかに、石けん、仏壇・神棚のお供え物が挙げられています。生花・観葉植物、肥料(あぶらかす・魚粉)、ペットフードも対象です。
クマネズミの可能性があります。
区は、クマネズミが寒さを苦手とし、天井裏や押入れ、冷蔵庫など電気製品のそばに巣を作ると説明しています。冷蔵庫については「常に電気が入り、暖かい。」と理由が添えられています。
板橋区の案内は、駆除ではなく環境づくりです。
えさをなくす、巣を作らせない、侵入口をふさぐ。この3つに分けて書かれています。
餌のリストには石けんや仏壇のお供え物が入り、侵入口のチェックは8か所、すきまの目安は3cmです。
そのうえで、区は駆除も業者紹介もしていません。
やること
- 石けん・お供え物・肥料を含めて、餌になるものをしまう
- 冷蔵庫の裏と天井裏を見る
- 区が挙げる8か所で、ラットサインを探す
- 手の届かない場所は業者に見てもらい、2社以上で比べる

3つ全部を自分でやるつもりで始めると、床下と天井裏で止まります。そこだけ頼むという分け方もあります。

