ネズミは昼間どこにいる?巣は天井裏と壁の中|昼に見えたら留守がちな家です
天井裏で音がするのは夜だけ。昼間は静かになる。
あの音の主は、昼のあいだどこにいるのか。気になって調べ始めた人は多いはずです。
答えは巣の中です。そして巣の場所は、ネズミの種類で違います。
さらに調べていくと、もう1つ分かったことがあります。昼間に姿を見た場合、それは「家の側の条件」を示しているかもしれない、ということです。
- 昼間は巣にいる。クマネズミは天井裏や壁の中、ドブネズミは床下や下水
- 活動が盛んなのは日没後の数時間と夜明け前
- ただし「家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では、昼間でも活動する」と区は書いている
- 巣になりやすいのは、冷蔵庫の後ろ・タンスの後ろ・押入れなど

「天井裏らしいと分かっても、自分で上がって見ることはできない」というところで止まる人は多いです。
昼間、ネズミは巣で休んでいます。
その巣の場所が、種類で分かれます。
墨田区は、家ネズミの行動範囲をこう書いています。
クマネズミは垂直の壁を昇り、たまに電線を渡る様子を見かけます。泳ぎは得意ではありません。主に天井裏や壁の中を住みかにします。ドブネズミは泳ぎが得意で、主に床下や下水を行動範囲としています。
※出典:墨田区「ネズミの防除」(2026年8月30日確認)
種類ごとの住みかと得意なこと
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| 種類 | 主な住みか | 得意なこと |
|---|---|---|
| クマネズミ | 天井裏、壁の中 | 垂直の壁を昇る。たまに電線を渡る。泳ぎは得意ではない |
| ドブネズミ | 床下、下水 | 泳ぎが得意 |
出典:墨田区「ネズミの防除」(2026年8月30日確認)
東京都多摩府中保健所も、クマネズミの生息場所を「ビル内部の高い所、壁の中、天井裏」、ドブネズミを「下水管下水溝、ビル低層階」としています。
音が上から聞こえるか、下から聞こえるかで、探す場所が変わります。
体長や行動の向きから種類を絞る方法は家に出るネズミの種類は3つにまとめてあります。
この章でやることは1つです。
- 音が上から聞こえたか下から聞こえたかを思い出す
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
墨田区は、家ネズミの習性のひとつ「夜間活動性」をこう書いています。
最も活動の盛んな時間は、日没後数時間と夜明け前です。ただし、家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では、昼間でも活動します。
※出典:墨田区「ネズミの防除」(2026年8月30日確認)
「家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では」という条件が付いています。
かんたんに言うと、昼間に人の動きが少ない家では、ネズミが昼でも動くということです。
「昼に見た=異常」ではありません
昼間にネズミを見ると、数が増えているのではないか、追い出されて出てきたのではないか、と考えたくなります。
ですが区が書いているのは、そういう理由ではありません。書かれているのは、人の側の条件です。
「昼に見たら大量発生している」といった記載は、確認した資料にはありませんでした。
読み替えると、やることが1つ増えます
昼間に見たなら、日中に人の気配が少ない時間帯がある家だということになります。
空き家に近い状態の部屋、長く開けていない物置、日中だれもいない事務所などが当てはまります。
そういう場所は、点検の優先順位が上がります。
この章でやることは2つです。
- 昼間に見た場所が、日中に人の出入りが少ない場所かどうかを確かめる
- その場所を、あとの章の点検リストで先に見る
時間帯には山が2つあります。
墨田区の書き方は「日没後数時間と夜明け前」です。一晩じゅう同じように動いているわけではありません。
新宿区は、この習性を道具の使い方に落としています。
ねずみは夜行性のため、寝る前に粘着面を上にしてシートを開き、翌朝確認しましょう。
※出典:新宿区「ねずみにお困りの方へ」(2026年8月30日確認)
寝る前に開いて、翌朝に見る。これは活動の山が夜にあるからです。
季節にも山があります
東京都多摩府中保健所は、相談の多い時期を書いています。
一般的には、寒くなる10~11月頃に、暖かい民家に侵入するため多くなり、外が暖かくなる3月頃から少なくなります。
※出典:東京都多摩府中保健所「ねずみ対策」(2026年8月30日確認)
10〜11月に増え、3月頃から減ります。天井裏の音が秋から気になり始めるのは、この動きと合っています。
昼間いる場所を具体的に探すなら、巣が作られやすい場所から見ます。
東京都多摩府中保健所が挙げているのは次のとおりです。
- 冷蔵庫の後ろ(暖かいので巣にされていた実例が載っています)
- タンスの後ろ
- オーディオラックの中
- 天井裏、壁の中、物置
- 雨戸の戸袋
- 押入れ、引き出しの中
※出典:東京都多摩府中保健所「ねずみ対策」(2026年8月30日確認)
上の3つは、家具を動かせば今日でも見られます。天井裏や壁の中は後回しでかまいません。
巣の材料についても実例が載っています。
巣材は左から、チラシ、新聞紙、スーパーのビニール袋、透明のビニール袋でした。
紙とビニールです。押入れや引き出しに紙袋やレジ袋をためている場所は、材料置き場になります。
通り道は黒くなります
同じ資料は、通り道の見つけ方も書いています。
ねずみの体から分泌される脂分と汚れが、ねずみの通り道に付着してできるもので特有の黒光りしたあとになります
これをこすりあとと呼びます。フンやかじりあとと合わせて、ラットサインと呼ばれるものです。
点検の詳しい手順はネズミの侵入経路はどう探す?にまとめてあります。屋外と屋内の実例が23枚あります。
この章でやることは2つです。
- 冷蔵庫・タンス・オーディオラックの後ろを見る
- 黒く汚れた線が壁ぎわに続いていないか見る
墨田区は、家ネズミの習性を6つに整理しています。
墨田区が挙げる家ネズミの習性6つ
| 習性 | 資料が書いている中身 |
|---|---|
| なわばり | 数匹から10数匹が群れとなり、巣を中心にエサを確保するためなわばりを作り、他の群れの侵入を排除する |
| 異物反応 | クマネズミは、家具の配置が変わる、ワナが置かれるなど環境が変化すると強く警戒する。エサの容器が変わると食べなくなることがある |
| 夜間活動性 | 最も活動の盛んな時間は日没後数時間と夜明け前。家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では昼間でも活動する |
| 身体能力と行動範囲 | クマネズミは天井裏や壁の中、ドブネズミは床下や下水 |
| 隅行性 | 壁ぎわや物かげを通路として行動し、めったに広いところを横切ることはない |
| 食性 | 多食だが胃が小さいので、1日の摂食回数が多い。クマネズミとハツカネズミは植物質、ドブネズミは動物質を好む |
出典:墨田区「ネズミの防除」(2026年8月30日確認)
このうち3つが、道具の置き方をそのまま決めています。
習性から決まる置き方
| 習性 | 決まること |
|---|---|
| 夜間活動性 | 粘着シートは寝る前に開き、翌朝に見る(新宿区) |
| 隅行性 | 粘着シートは壁ぎわや家具に沿って置く(新宿区・東京都多摩府中保健所) |
| 異物反応 | エサの容器を変えない。急に置いたものは警戒される |
出典:墨田区「ネズミの防除」/新宿区「ねずみにお困りの方へ」/東京都多摩府中保健所「ねずみ対策」を2026年8月30日に確認して当サイトが整理。

「部屋の真ん中に置いたのにかからない」という話は、隅行性で説明がつきます。
音が上からするのに天井裏へ入れない場合の考え方はバルサンで屋根裏のネズミは駆除できませんにまとめてあります。
ここでは、昼間に見たあとの手順を並べます。
- 見た場所が、日中に人の出入りが少ない場所かどうかを確かめる
- 冷蔵庫・タンス・オーディオラックの後ろに、フンや黒い汚れがないか見る
- 押入れと引き出しから、紙袋やレジ袋を減らす
- 粘着シートを使うなら、壁ぎわに沿って複数枚、寝る前に開く
東京都多摩府中保健所は、シートの使い方に注意も付けています。
シートの上にえさを置くと、ねずみが警戒して立ち止まり、えさだけを取られることがあります。シートの上には何も置かないほうがよいでしょう。
異物反応の習性と合わせて読むと、置き方の理屈が通ります。
業者に頼む分かれ目は2つです
自分でできる範囲は、手が届く場所と、警戒されるまでです。
- 天井裏や壁の中に入って見ることができない
- 置き方を直しても何度か試して変化がない(異物反応で警戒されている可能性)
東京都多摩府中保健所は、クマネズミについて「従来の毒えさとトラップによる対策だけでは、駆除することは困難」と書いています。市販品で止まらないのは、やり方の問題とは限りません。
巣を見つけても、素手で触らないでください
巣にはダニがいます。ネズミがいなくなったあとに刺されるのは、そのためです。
処理の手順と、あとから来るイエダニについてはねずみの死骸はどうする?にまとめてあります。

クマネズミは容器を変えただけで食べなくなると区が書いています。市販品を何度か試して変化がないなら、そこが手詰まりの理由かもしれません。
巣の中です。墨田区によると、クマネズミは主に天井裏や壁の中、ドブネズミは主に床下や下水を住みかにしています。
家の中では、冷蔵庫の後ろやタンスの後ろ、押入れ、引き出しの中なども巣になります。
そう書いてある資料は見つかりませんでした。
墨田区が書いているのは「家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では、昼間でも活動します」という条件です。数ではなく、家の側の条件として説明されています。
墨田区は、最も活動の盛んな時間を日没後数時間と夜明け前としています。
季節では、東京都多摩府中保健所が「寒くなる10〜11月頃に多くなり、外が暖かくなる3月頃から少なくなる」と書いています。
置き場所と時間を見直してください。家ネズミには隅行性があり、「壁ぎわや物かげを通路として行動し、めったに広いところを横切ることはない」と墨田区が書いています。
新宿区は「壁や家具に沿ってたくさん配置する」「寝る前に開いて翌朝確認する」としています。シートの上にえさは置かないでください。
東京都多摩府中保健所は、クマネズミについて殺そ剤感受性が低く警戒心が非常に強いため「従来の毒えさとトラップによる対策だけでは、駆除することは困難」と書いています。
同じ資料は、かわりに環境的防除(えさ場や巣を作れない環境にすること)を勧めています。
昼間の居場所は、種類と家の作りで決まります。
- 昼は巣の中。クマネズミは天井裏と壁の中、ドブネズミは床下と下水
- 活動の山は日没後の数時間と夜明け前
- 「家主が留守の場合やお年寄りだけの世帯では昼間でも活動する」(墨田区)
- 巣になりやすいのは冷蔵庫の後ろ・タンスの後ろ・オーディオラックの中
- 巣材はチラシ、新聞紙、ビニール袋
- 通り道は脂と汚れで黒光りする(こすりあと)
- 相談が増えるのは10〜11月、減るのは3月頃から
やることの順番は3つです。
- 音が上からか下からかで、探す場所を決める
- 家電と家具の後ろを見て、フンと黒い汚れを探す
- 粘着シートは壁ぎわに沿って、寝る前に開く

巣の場所の見当がついても、天井裏や壁の中には手が届きません。そこから先だけを頼むこともできます。

