札幌の蜂駆除は壁の中を疑います|北海道のケブカスズメバチと営巣期4.5か月
札幌で蜂の巣を見つけて、どこに頼めばいいか調べている人に向けて書きました。
先に大事なことを2つ書きます。
札幌市は蜂の巣の駆除も、駆除費の補助もしていません。
そして、札幌で警戒すべき蜂は、巣が見えない場所にできます。
札幌市が筆頭に挙げているのはケブカスズメバチで、市は「軒下、屋根裏、壁の中などにボール状の大きな巣をつくります」と書いています。
- 札幌市は駆除も補助もしない。業者は自分で探す
- 探し先は北海道ペストコントロール協会。会員30社のうち18社が札幌市内
- 札幌で最初に疑うのはケブカスズメバチ。壁の中に巣を作る
- 本州のキイロスズメバチとは別亜種で、営巣期も1.5か月短い

壁の中に巣があるかもしれない、と思った時点で、自分で開けて確かめるのは危険です。
札幌で警戒する蜂は、巣が外から見えないことがあります。
札幌市保健所が挙げる5種のうち、ケブカスズメバチを筆頭に置いています。
市の説明では「軒下、屋根裏、壁の中などにボール状の大きな巣をつくります」「攻撃性が強い種」です。
2番目のオオスズメバチも「主に土中に巣をつくりますが、木のほらや壁の間にもつくることがあります」と書かれています。
つまり軒先を見ても巣が無いことがあります。
古い調査ですが、裏づけになる数字があります。
1981年の論文が、小樽市での駆除600件のうち約50%が木造家屋の壁間だったと報告しています。
同じ論文には、刺された人の70%が壁間に営巣したハチによるものとあります。
この数字は1981年の小樽市の調査です。札幌市の現在の件数ではありません。
出典:牧野俊一・山根正気・坂輝彦・久納巌「ケブカスズメバチ Vespa simillima の都市部における営巣と被害」衛生動物 32巻3号(1981年)
札幌市は業者を指定していませんが、探し先は案内しています。
案内されているのは、職業別電話帳の「消毒業」と、北海道ペストコントロール協会の2つです。
協会の会員紹介ページを数えました。
北海道ペストコントロール協会の会員の所在地【編集部集計・2026年9月4日】
| 区分 | 社数 |
|---|---|
| 札幌市内 | 18(中央1・豊平2・清田2・白石3・西1・東2・南2・賛助3) |
| 札幌市外 | 12(函館3・旭川2・北見2・帯広2・恵庭1・滝川1・苫小牧1・小樽1・釧路1) |
| 合計 | 30 |
北海道ペストコントロール協会の会員紹介を編集部が数えたものです。区分は同ページの表記に従いました。
会員30社のうち18社、6割が札幌市内にあります。
協会は「一般社団法人北海道ペストコントロール協会会員はハチの駆除を承っています」と書いています。
なお、市役所が無料で駆除する自治体もありますが、札幌市は該当しません。政令指定都市20市を調べた結果は蜂の巣駆除は市役所で無料?政令市20市を調べたら該当は1市だけにまとめてあります。
金額を動かすのは、蜂を殺す作業そのものではありません。
巣がどこにあるかです。
軒下に見えている巣なら、その場で取って終わります。
壁の中や屋根裏なら、点検口を開ける作業や、内装を戻す作業が加わります。
札幌市は蜂駆除の費用について何も公表していません。協会も料金を出していません。
金額の目安と、業者の料金表示の読み方は蜂の駆除業者の料金表示と「858円〜」の意味で扱っています。
見積もりを取るときは、壁や天井を開ける作業が金額に入っているかを先に聞いてください。

壁を開ける工事まで必要かどうかは、巣の場所を見てもらわないと決まりません。
同じ種ですが、北海道と本州では亜種が違います。
北海道にいるのがケブカスズメバチ(Vespa simillima simillima)です。
本州・四国・九州にいるのがキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)です。
本州向けの記事で「キイロスズメバチ」と書かれているものは、札幌では名前が変わります。
営巣期が本州より1.5か月短くなります
北海道の亜種の営巣期は、5月下旬から10月上旬の約4.5か月です。
本州以南の亜種は約6か月と、こちらのほうが長くなります。
同じ論文は、北海道の成熟した巣について平均育室数1,821・巣盤数6.6・成虫数315という数字を出しています。
かんたんに言うと、札幌では蜂の季節が本州より短く終わります。
札幌市が挙げているのは5つです
札幌市保健所が挙げるハチと、市が書いている巣の場所(2026年9月4日確認)
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| ハチ | 市が書いている巣の場所 | 市が書いている性質 |
|---|---|---|
| ケブカスズメバチ | 軒下、屋根裏、壁の中 | 攻撃性が強い種 |
| コガタスズメバチ | 低い木の枝や家屋の軒下 | ケブカスズメバチよりはおとなしい性質 |
| オオスズメバチ | 主に土中。木のほらや壁の間にも | 3cm程と大型。攻撃性が極めて強く、最も危険な種 |
| クロスズメバチ | 主に土中。屋根裏や床下換気口にも | 1cm程の小さな種 |
| アシナガバチ類 | ハスの実状の巣 | 攻撃性はスズメバチほど強くありません |
札幌市保健所「スズメバチ類、アシナガバチ類」の記述から作成しました(2026年9月4日確認)。
札幌市が挙げる5種のうち、ケブカスズメバチ・オオスズメバチ・クロスズメバチの3種は、土の中か壁の中という外から見えない場所に営巣します。
札幌市は、すべての巣を取れとは書いていません。
「高い木の上など、危険のない場所にある巣は、そのままにしておきましょう」というのが市の記述です。
刺された場合の指示も出ています。
- すぐにその場を離れる
- 刺された部分を血がにじむくらいしぼる
- 冷やしながら病院へ行く
市は「ハチアレルギー体質の人は死に至ることがあるので、ショック症状が現れた場合は至急医師の治療を受ける必要があります」とも書いています。
刺されたあとの詳しい対処は蜂に刺された時の対処法は3つにまとめてあります。
札幌市は蜂の巣の駆除も、駆除費の補助も行っていません。
私有地の巣は土地や家屋の所有者が対応することになっています。
札幌市が駆除費の補助を行っているという記載は、市の公式サイトで確認できませんでした(2026年9月4日確認)。
札幌市が案内しているのは2つです。職業別電話帳の「消毒業」と、北海道ペストコントロール協会です。
協会の会員は30社で、うち18社が札幌市内にあります。
札幌市も北海道ペストコントロール協会も、金額を公表していません。
金額は巣の場所で変わります。壁の中や屋根裏なら、開ける作業のぶんが加わります。
札幌市が筆頭に挙げるケブカスズメバチは、壁の中に巣を作ります。
軒先に巣が見当たらなくても、蜂が同じ場所を出入りしているなら、壁の中を疑うことになります。
- 蜂が出入りしている場所を覚えておく
- 高い木の上など、危険のない場所の巣はそのままにする
- 壁の中や屋根裏が疑わしいなら、自分で開けない
- 北海道ペストコントロール協会の会員か、全国対応の窓口から見積もりを取る

札幌市は駆除をしないので、探すところから自分で始めることになります。

