網戸の虫は開け方で減ります|半開きなら室内側の窓を開ける
網戸は閉めている。網も破れていない。
それなのに、部屋の中で小さい虫が飛んでいる。網戸のせいだと思って買い替えを考え始めた人もいると思います。
その前に、窓の開け方を見てください。
サッシのメーカーが、公式に書いています。半開きにするとき、開ける側を間違えると、網戸と窓のあいだに隙間ができます。網が無事でも、そこから入ります。
- 半開きにするなら、室内側の窓を開ける。室外側の窓は閉めたままにします
- 網戸と窓のフレームを重ねるのがポイントです
- 網戸は完全な密封にはなりません。メーカーがそう書いています
- 網目より小さい虫がいます。24メッシュで開口0.9mm角です

開け方を直しても入ってくるので、そもそも何の虫か分からないという人もいます。
まず、今日すぐ直せるところからです。
YKK APは、網戸の使い方をこう書いています。
窓を全開状態で使用するか、半開時には室内側の窓を開けるようにして、室外側の窓は閉めた状態で網戸を使用してください。
※出典:YKK AP「網戸の教科書|なるほど!虫の侵入を減らす使い方」(2026年8月30日確認)。以下、YKK APからの引用は出典名を省きます
開けるのは室内側です。室外側の窓は閉めたままにします。
LIXILは、逆をやったときに何が起きるかを書いています。
網戸と接する側の窓(左側の窓)を半開きにすると、網戸と窓の間に隙間ができて、外から虫が入りやすくなります
※出典:LIXIL「網戸を閉めていても虫が入ってくる」Q&A(2026年8月30日確認)。以下、LIXILからの引用は出典名を省きます
2社が同じことを書いています。片方は正しい開け方、もう片方は間違えたときの結果です。
何を重ねるのか
もう少し具体的に書かれています。
網戸のフレームにあるモヘア部分と窓のフレーム部分を重ねて網戸と窓の間にすき間を作らないことがポイント!
モヘアというのは、網戸のフレームに付いている毛のような部材です。ここが窓のフレームと重なっていれば隙間が塞がります。
LIXILも同じ言い方をしています。「網戸と窓のフレームを重ねるように窓を開けることで、虫が入る隙間をなくせます」。
かんたんに言うと、網戸のフレームと窓のフレームが縦に並んでいるかを見ればよいことになります。ずれていたら、そこが入り口です。

開け方を直しても、ゼロにはなりません。
YKK APは、サッシそのものの構造をこう説明しています。
ガラス戸どうしの間やサッシ枠レールとの間にある程度のすき間を設ける構造となっており、完全に密着できるものとなっていません
網戸についても、こう書かれています。
開閉構造の関係上、完全な密封状態にはなりません
メーカー自身が「密封にはならない」と書いています。動かす部品である以上、隙間を残す設計になっているということです。
秋と春先は、暖かさを求めて押し入ってきます
季節の話も書かれています。
カメムシ、てんとう虫などの這い回る甲虫は、少しでも暖かい方に向かってわずかのすき間からでも押し入ろうとする習性が強く
「わずかのすき間からでも押し入ろうとする」という書き方です。飛んで入るのではなく、這って割り込んできます。
ここは編集部の読み方ですが、季節によって相手が変わることになります。夏に飛んで入る虫と、秋冬から春先に這って入る虫は、対策が別です。
LIXILは、虫が入る原因を4つに分けています。
網戸から虫が入る4つの原因(LIXILの分類)
| 原因 | 見るところ |
|---|---|
| 使い方の誤り | 半開きのとき、どちら側の窓を開けているか |
| 網戸の破損 | 網の穴、ゴムパッキンやモヘアの劣化 |
| 網目が粗い | 網のメッシュ数 |
| 戸車の高さ不揃い | 網戸が傾いていないか |
出典:LIXIL「網戸を閉めていても虫が入ってくる」Q&A(2026年8月30日確認)
資料は、破損についてこう書いています。
網戸の網に穴が空いていたり、フレームのゴムパッキンやモヘア(毛状の部材)が劣化していたりすると、隙間から虫が入ってくる場合があります
モヘアは消耗品です。さきほど「重ねる」と書いた部材が、そもそも痩せていることがあります。
戸車については、左右の高さが揃っていないと網戸が傾いて隙間ができるとされています。網戸を端まで寄せたときに、上か下に三角の隙間が見えるなら、これに当たります。

4つのうち3つは、買い替えなくても直せます。残る1つ(網目が粗い)は張り替えの話になります。
「網戸なのに入ってくる」のもう1つの答えが、網目の大きさです。
YKK APは、細かい網について数字を出しています。
網目を従来の18メッシュから24メッシュへより細かくし、開口0.9mm角を実現
従来は18メッシュで、細かいものが24メッシュ。その24メッシュで開口0.9mm角です。
0.9mmでも通る虫がいます
ここが厄介なところです。
たとえばユスリカは、京都市の資料で体長1ミリメートルほどとされています。細かい網でも、余裕をもって通れる大きさではありませんが、種類や個体によっては通ります。
ユスリカが寄ってくる理由と、照明での対策はユスリカが寄ってくる原因は光ですにまとめてあります。網目より先に、光を減らすほうが効く相手です。
台所やベランダで見ているならコバエの可能性もあります。種類ごとに探す場所が変わるので、コバエ発生源がわからないのは種類を見ていないからを見てください。
ここは編集部の判断ですが、網目を細かくするのは最後の手です。値段も手間もかかるうえ、風通しが落ちます。開け方とモヘアを先に直したほうが、費用対効果が高くなります。
0.9mmを詰める前に、5mmが空いていないか
もう1つ、桁の話をしておきます。
名古屋市の資料は、ゴキブリが好む隙間を5mm〜1cmとしています。網目の0.9mmとは桁が違います。

つまり、網戸の網目を0.9mmまで詰めても、家のどこかに5mmの隙間が残っていれば、そちらが主な入り口になります。侵入口の探し方はゴキブリが好むのは5mm〜1cmの隙間にまとめてあります。
細かいほうから直すのではなく、大きいほうから塞ぐのが順番になります。
やる順番を決めます。
- 半開きのとき、室内側の窓を開けているか確かめる
- 網戸のフレームと窓のフレームが重なっているか見る
- モヘアが痩せていないか、指で触って確かめる
- 網戸を端に寄せて、上下に三角の隙間ができないか見る
- それでも入るなら、網目の数を確認する
上から順に、費用がかからない順です。開け方の確認は0円で、網の張り替えがいちばん費用がかかります。
業者に頼む判断ライン
自分で終わらない場合を挙げます。
- 戸車の調整をしても網戸が傾いたままになる
- 開け方もモヘアも直したのに、数が変わらない
- 入ってくる虫の種類が分からない
- 室内のどこかで発生している疑いがある
入ってしまった虫については、YKK APは「殺虫剤、駆虫剤による駆除」を挙げ、カメムシについては「ガムテープやセロハンテープを使用することをお勧めします」としています。つぶさずに取るということです。
2つ目と3つ目は、網戸の問題ではない可能性があります。虫が外から入っているのではなく、室内で発生しているケースです。相談先の使い分けは害虫駆除はどこに相談する?にまとめてあります。
なお、サッシや戸車の調整そのものは、害虫駆除業者ではなくサッシの取扱店やメーカーの相談窓口になります。
半開きにするなら、室内側の窓を開けてください。室外側の窓は閉めたままにします。
YKK APは「窓を全開状態で使用するか、半開時には室内側の窓を開けるようにして、室外側の窓は閉めた状態で網戸を使用してください」と書いています。全開にするのも同じ効果になります。
LIXILは原因を4つ挙げています。使い方の誤り/網戸の破損/網目が粗い/戸車の高さ不揃いです。
加えてYKK APは、サッシも網戸も構造上「完全な密封状態にはなりません」としています。ゼロにはならない前提で、隙間を減らしていく話になります。
網目を細かくするか、寄せつけない側で減らすことになります。
細かい網の例として、YKK APは24メッシュで開口0.9mm角という数字を出しています。ただし体長1mmほどの虫もいるため、網だけで解決するとは限りません。照明で減らせる相手もいます。
「最強」を判断できる比較資料は、確認できませんでした。
この記事で示せるのは、メーカーが公表しているメッシュ数と開口の大きさという基準までです。製品どうしの効果を比べた公的な資料は見つかりませんでした。
YKK APは、カメムシやてんとう虫などの這い回る甲虫について「少しでも暖かい方に向かってわずかのすき間からでも押し入ろうとする習性が強く」としています。
秋冬や春先に多いのはそのためです。飛んで入るのではなく、隙間を探して這ってきます。
網が無事でも、隙間はできます。
- 半開きなら室内側の窓を開ける。室外側は閉めたまま
- 網戸のフレームと窓のフレームを重ねる(モヘアの位置)
- メーカーは完全な密封にはならないと書いています
- 入る原因は4つ。うち3つは買い替えずに直せます
- 網目は24メッシュで開口0.9mm角。それより小さい虫もいます
今日やること:
- いま窓をどちら側で半開きにしているか確かめる
- 網戸のフレームと窓のフレームが重なる位置に直す
- モヘアと戸車を見て、隙間が残っていないか確かめる

開け方を直しても入ってくるなら、外から入っているのではなく、室内で発生している可能性があります。

