横浜市のハクビシン駆除は市が罠を仕掛けます|設置は2週間・年1回まで
天井裏で毎晩足音がする。天井に茶色いシミが広がってきた。横浜市内でそんな状態を見つけたとき、まず知りたいのは市が何かしてくれるかどうかです。
結論から書きます。横浜市は、市の委託業者が自宅へ罠を設置しに来ます。
ただし条件があります。設置は2週間、利用は年度内に1回までです。しかも罠の管理は自分で行います。
この記事では、市が配っている資料を実際に読み、市がやることと自分がやることを分けて整理します。
- 横浜市は、市の委託業者が自宅へ罠を設置しに来ます(屋根裏に侵入されている場合)
- ただし設置は2週間、利用は年度内1回限り。捕獲できなくても1回と数えます
- 餌の交換と1日1回以上の見回りは自分で行います
- 清掃・消毒・侵入口の補修は市が行いません。やること:屋根裏か確かめる → 環境活動事業課へ電話 → 封鎖は別に手配

条件を先に知って「これは自分では回らない」と感じた方は、最初から任せる道もあります。
市の事業として、委託業者が自宅へ罠を設置します。
窓口はみどり環境局 公園緑地部 環境活動事業課(045-671-3448)です。野生鳥獣担当が受け付けています。
罠は箱型のもので、市の資料でははこわなと書かれています。市が契約した専門業者が設置と回収を行います。
他の自治体では、市役所で捕獲器を貸し出す形が多く見られます。たとえば富山県の害獣制度では、捕獲そのものが許可の申請から始まります。
横浜市は、業者が自宅まで来る点が違います。
費用については記載を確認できませんでした
要確認:市のページとリーフレットを読みましたが、市の罠設置の費用について書かれた記載は見当たりませんでした。
無料なのか、負担があるのかは、この記事では断定しません。環境活動事業課(045-671-3448)へ電話するときに、あわせて確認してください。
なお市の資料には「予算の上限に達した場合、貸出等は終了となります」と書かれています。年度の後半になるほど、使えない可能性が上がることになります。
市の罠は2週間・年1回までです。そのあとの作業は自費になります。
害獣駆除の見積書に並ぶ主な工程
← 横にスクロールできます →
| 工程 | 何をするか | 金額への効き方 |
|---|---|---|
| 追い出し・捕獲 | 燻煙や箱わなで出す・捕まえる | 基本の作業 |
| 侵入口の封鎖 | 穴を金網などでふさぐ | 箇所が増えるほど上がる |
| 糞尿の清掃・消毒 | 天井裏の糞を撤去して消毒する | 範囲で変わる |
| 断熱材の交換 | 汚れた断熱材を入れ替える | 入ると大きく跳ねる |
| 保証 | 再発したときの再施工 | 年数と対象で変わる |
編集部が過去に調べた業者の見積もりの内訳から整理した(2026年8月24日時点)。
かんたんに言うと、「駆除費いくら」ではなく「何をいくつやるか」で決まります。
編集部でイタチの工事69件を数えたところ、費用は5万〜30万円にひらき、5件に1件で断熱材に手が入っていました。詳しくはイタチ駆除の費用は5万〜30万円|金額が開く理由は断熱材だったで扱っています。
主要9社の公式サイトを同じ項目で確認したところ、料金を公表していたのは3社だけでした。結果は害獣駆除業者ランキングを公式9社で検証にまとめています。
要確認:横浜市の相場を公表している公的な資料は見当たりませんでした(2026年8月24日確認)。自宅の金額は、天井裏を見てもらわないと出ません。
横浜市には、ハクビシンを捕獲する道が2つ用意されています。
市のリーフレットは、この2つを並べて説明しています。
横浜市でハクビシンを捕獲する2つの方法(2026年8月24日確認)
← 横にスクロールできます →
| 項目 | ①自分で罠を設置する | ②市の委託業者が罠を設置する |
|---|---|---|
| 使える条件 | 市への捕獲許可等の申請が必要 | 住居内(屋根裏など)に動物が侵入する被害があり、自分で罠の設置が難しい場合 |
| 罠の用意 | 自分で用意 | 委託業者が設置 |
| 罠の管理 | 自分 | 自分 |
| 期間 | 許可の範囲 | 2週間 |
| 回数 | ― | 年度内1回限り |
| 捕獲後の回収 | 市の委託業者 | 市の委託業者 |
横浜市「アライグマ・ハクビシンによる被害にお困りの方へ」(2026年3月30日版)を2026年8月24日に確認。
かんたんに言うと、どちらを選んでも、日々の管理は自分がやることになります。
②を選んだときの流れ
市のリーフレットは、②の手順を5段階で示しています。
- 被害の発生・確認
- 環境活動事業課への電話相談
- 委託業者による罠の設置(管理は自分)
- 動物の捕獲、回収依頼
- 委託業者による回収
出発点は電話相談です。申請書を書くところから始まる①と違い、まず電話することになります。
なお①を選ぶ場合は、鳥獣保護管理法または神奈川県アライグマ防除実施計画にもとづく申請が必要だと書かれています。ハクビシンとアライグマで根拠が分かれる点に注意してください。
①の方法を選ぶ場合、市へ出す書類は1枚ではありません。
市の「捕獲等の許可」のページに、申請に必要なものが並んでいます。
横浜市へ捕獲許可を申請するときの書類(2026年8月24日確認)
| 書類 | 必要になる場面 |
|---|---|
| 捕獲許可等申請書 | 全員(様式はPDFとExcelで配布) |
| 捕獲場所が分かる図面等 | 全員 |
| 実施者名簿 | 従事者が3名以上の場合 |
| 捕獲依頼書 | 被害者が第三者に依頼する場合 |
横浜市「捕獲等の許可」(ページ更新日2026年2月26日)を2026年8月24日に確認。
かんたんに言うと、申請書と図面が基本の組み合わせです。
申請の方法は、電子申請・ファックス・メール・郵送から選べます。郵送先は横浜市中区本町6-50-10です。
許可の対象になるのは、生活環境・農林水産業・生態系の被害を防ぐ目的か、学術研究の目的で、定められた要件を満たす場合とされています。
業者に頼む場合も「捕獲依頼書」が関わります
表の4つ目に注目してください。
被害者が第三者に依頼する場合は、捕獲依頼書が必要と書かれています。第三者には、駆除業者も含まれると読めます。
ここからは編集部の判断です。業者に捕獲まで任せる場合、許可の申請は誰が出すのかを先に決めることになります。
見積もりを取るときに「申請はそちらでやってもらえますか」と聞いておくと、着工までの日数が読めます。書類の準備で1週間ずれることもあります。
庭で見かけただけでは、市の罠設置の対象になりません。
市のページは、対象になる被害とならない被害をはっきり分けています。
市の罠設置の対象になる被害・ならない被害(2026年8月24日確認)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 対象になる | 天井裏からの動物の音、天井への尿染み |
| 対象にならない | 庭への出現、池の金魚の被害、家庭菜園の野菜の被害、庭やベランダへの排泄、生ごみ荒らし |
横浜市「野生動物による生活被害について」(ページ更新日2026年5月15日)を2026年8月24日に確認。
かんたんに言うと、家の中に入られているかどうかが線引きです。
庭に出てくる、フンをされるといった被害は、市の罠設置の対象から外れます。その場合は自分で罠を用意する①の方法か、業者への依頼になります。
隣の家の場合は、その家の人が電話します
隣家に棲みつかれている場合の扱いも、市が答えています。
市のよくある質問には、罠の設置には「設置場所の所有者の方からの依頼が必要です」と書かれています。所有者から環境活動事業課へ連絡するよう伝えてほしい、という案内です。
つまり自分の家に被害がなければ、自分では申し込めません。隣家の方に話をするところから始まります。
委託業者が罠を置いたあと、日々の世話は依頼した人が行います。
市のリーフレットには「捕獲にあたっての注意事項」が4つ並んでいます。1つ目が次の内容です。
罠の管理(餌の用意・交換、1日1回以上の見回り)はご自身で行っていただきます。
2つ目も自分の作業です。
許可等を受けた捕獲対象の動物以外が罠に入った場合は、すみやかに逃がしてください。
(いずれも横浜市「アライグマ・ハクビシンによる被害にお困りの方へ」2026年3月30日版/2026年8月24日確認)
かんたんに言うと、罠を置いてもらったあとは、2週間毎日世話をすることになります。

「設置してくれる」と聞くと任せられる気がしますが、実際に動くのは自分の側です。
2週間、毎日見に行けるかを先に考えます
ここからは編集部の判断です。
1日1回以上の見回りという条件は、留守がちな家では守りにくいものです。餌の交換もあります。
対象外の動物が入ったときに逃がす作業も、自分で行うことになります。ネコやタヌキが入る可能性もあります。
申し込む前に、2週間の予定を見ておくほうが確実です。そのうえで難しければ、最初から業者に任せる判断もあります。
回収を頼める時間には制約があります。
注意事項の3つ目に、次のように書かれています。
動物が捕獲された際は、速やかに市へご連絡ください。平日 12 時以降のご連絡及び土日祝日は、動物の回収ができません。必要に応じて罠を閉じてください。
捕獲動物の回収の受付(2026年8月24日確認)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象の動物 | アライグマ、クリハラリス(タイワンリス)、ハクビシン |
| 受付時間(アライグマ・ハクビシン) | 月〜金(祝日・年末年始を除く)8時45分〜12時 |
| 受付時間(クリハラリス) | 月〜金(祝日・年末年始を除く)8時45分〜15時 |
| 依頼の方法 | 電子申請(試行実施中)または電話 |
| 回収の時期 | 原則として当日中 |
| 回収できない場合 | 動物が罠で死亡しているとき |
| 連絡先 | 環境活動事業課 045-671-3448 |
横浜市「捕獲動物の回収」(ページ更新日2026年4月6日)を2026年8月24日に確認。
かんたんに言うと、金曜の午後に捕まると、回収は月曜になります。
罠を閉じる作業も自分で行うことになります。市の資料も「必要に応じて罠を閉じてください」と書いています。
横浜にはタイワンリスの制度もあります
同じリーフレットの2ページ目は、別の動物にあてられています。
クリハラリス(タイワンリス)です。頭胴長は約20センチで、被害の例として「庭の果物を食べられた。戸袋の中に巣を作られた」が挙げられています。
捕獲には神奈川県クリハラリス防除実施計画にもとづく届出が必要です。罠は自分で用意しますが、在庫がある場合は市から罠の貸与も可能と書かれています。
回収の受付が15時までと、ハクビシンより3時間長いのも違いです。
捕まえたあとの作業は、市の制度の外にあります。
注意事項の4つ目に、はっきり書かれています。
家屋の清掃や消毒、侵入口の補修等は行っていません。必要に応じてご自身で業者等を手配してください。
(横浜市「アライグマ・ハクビシンによる被害にお困りの方へ」2026年3月30日版/2026年8月24日確認)
かんたんに言うと、捕獲と、そのあとの修復は別々に手配することになります。
天井裏にはフンや尿が残ります。天井にシミが出ている場合は、張り替えの話にもなります。シミの見分け方と費用の考え方は天井のシミからハクビシンを疑う手順にまとめてあります。
穴をふさがないと、また入られます
ここからは編集部の判断です。
1頭捕まえても、侵入口が残っていれば別の個体が入ります。市の制度は入口をふさぐところまで面倒を見ません。
つまり読者が最終的にやることは変わりません。侵入口の封鎖は、自分で業者を手配することになります。
市の罠を使うかどうかは、その手前の話です。捕獲を市に任せて封鎖だけ頼むのか、最初からまとめて頼むのかという選択になります。
市のリーフレットには見分け方も載っています。
天井裏にいるのがどちらでも、市の罠設置の対象になります。ただし捕獲許可の根拠が変わるため、伝えられるようにしておくと話が早く進みます。
ハクビシンとアライグマの見分け方(横浜市リーフレット・2026年8月24日確認)
← 横にスクロールできます →
| 見る場所 | ハクビシン | アライグマ |
|---|---|---|
| 顔 | 鼻筋が白い | ― |
| しっぽ | ― | 縞模様 |
| 足跡 | 5本指 | 5本指で指が長い |
| 頭胴長 | 約60センチ | 約50センチ |
横浜市「アライグマ・ハクビシンによる被害にお困りの方へ」(2026年3月30日版)を2026年8月24日に確認。
かんたんに言うと、顔かしっぽが見えれば区別できます。
なお、天井裏の音の主がネズミの場合は窓口が変わります。市の資料によると、ネズミは各区役所の生活衛生課が相談先です。横浜市のネズミ駆除で別にまとめています。
市が行わない範囲を、そのまま見積書の確認項目にします。
市の制度で扱われるのは捕獲と回収までです。清掃・消毒・侵入口の補修は制度の外にあるため、清掃と封鎖が業者との契約になります。
見積書を受け取ったら、次の5つを確認してください。
- 侵入口の封鎖が料金に含まれているか。何か所でいくらか
- 天井裏の清掃と消毒、断熱材の交換が含まれているか
- 捕獲の許可申請を業者が代行するのか、自分で出すのか
- 保証の年数と、保証が使える範囲
- 横浜市が対応エリアに入っているか、出張費が別に立つか
1つずつ、何を見るかを説明します
侵入口の封鎖が最初の確認点です。市がやらない作業の筆頭でもあります。ハクビシンは数センチの隙間から入るため、何か所ふさぐのかを書面で出してもらいます。
清掃と断熱材は金額が動く部分です。天井裏にフンが溜まると、においとダニが残ります。断熱材まで汚れていれば交換が必要になります。
許可申請の代行は、捕獲を伴う場合の確認点です。自分で市へ出すのか、業者が代行するのかで動き出しまでの日数が変わります。
保証の年数と範囲は、年数だけでは比べられません。同じ場所からの再侵入だけが対象なのか、建物全体なのかを聞いてください。
対応エリアと出張費は、首都圏だけを対応エリアにしている会社と全国対応の会社が混ざっているため確認が要ります。電話口で「横浜市です」と伝えてください。

5項目を読んで「封鎖まで含めるといくらになるのか」が気になった方は、現地を見てもらうところから始められます。
市の委託業者が自宅へ罠を設置する制度があります。対象は、アライグマやハクビシンが住居内(屋根裏など)に侵入する被害が生じている場合で、自分で罠の設置が難しいときです。設置は2週間、利用は年度内1回限りです。相談先は環境活動事業課(045-671-3448)です(2026年8月24日確認)。
市のページとリーフレットを確認しましたが、費用についての記載は見当たりませんでした。無料かどうかをこの記事では断定できません。電話で相談するときに、あわせて確認してください。なお市の資料には「予算の上限に達した場合、貸出等は終了となります」と書かれています。
市の資料には「捕獲できない場合でもご利用は年度内1回限りです」と書かれています。つまり成果にかかわらず、その年度の利用回数を使ったことになります。もう一度使いたい場合は、次の年度を待つことになります。
市の事業による罠の設置には、設置場所の所有者からの依頼が必要とされています。市のよくある質問では、所有者の方から環境活動事業課へ連絡するよう伝えてほしいと案内されています。自分の家に被害が出ていない段階では、自分では申し込めません。
市は家屋の清掃や消毒、侵入口の補修等を行っていません。天井の張り替えも含めて、自分で業者を手配することになります。シミの見分け方と費用の考え方は天井のシミからハクビシンを疑う手順で解説しています。
横浜市は、市の委託業者が自宅へ罠を設置します。屋根裏に侵入されている場合が対象です。
ただし設置は2週間、利用は年度内1回限りで、捕獲できなくても1回と数えます。餌の交換と1日1回以上の見回りは自分で行います。回収の連絡も平日12時までです。
そして家屋の清掃や消毒、侵入口の補修等は行っていませんと市が明記しています。捕まえたあとの作業は、どちらにしても自分で手配することになります。
- 天井裏の音か天井のシミか、被害の場所を確かめる
- 環境活動事業課(045-671-3448)へ電話し、条件と費用を確認する
- 2週間の見回りが難しい場合や、封鎖まで頼みたい場合は業者2社に見積もりを取る

市の2週間で足りるか迷っている方は、封鎖まで含めた金額を先に見てから決められます。

