ねずみのふんは大きさより場所で見ます|天井裏なら市販の薬は効きにくい
床や天井裏に、黒い粒が落ちていた。
ねずみのふんかもしれない、と思って調べると、大きさで種類を見分ける説明がたくさん出てきます。
ですが、その数字の出どころを探すと見当たりません。
この記事では2026年8月25日に自治体の公開情報を確認し、確かめられることだけを整理しました。
- 自治体が公開しているのは大きさではなく生活範囲
- 天井裏や屋根裏にふんがあればクマネズミ、建物1階以下や屋外ならドブネズミの可能性が高い
- クマネズミは警戒心が強く、薬剤に抵抗性をもった個体も出現している。市販の殺そ剤が効きにくい
- 掃除は掃除機を使わない。区は「必ず点検できる場所に置く」など具体的に書いている

どちらのねずみかで、次に買うものが変わります。先に場所を確かめるほうが早く済みます。
自治体が公開しているのは、住み分けの情報です。
千代田区は、2種類のねずみを次のように分けています。
自治体が公開しているねずみの違い
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| ドブネズミ | クマネズミ | |
|---|---|---|
| 生活範囲 | 屋外、建物1階以下 | 建物内(天井、屋根裏) |
| 見た目 | 目・耳が小さい | 目・耳が大きい |
| 性格 | どう猛、警戒心が弱め | 臆病、警戒心が強い |
| 殺そ剤 | 効きやすい | 効きにくい |
千代田区の公開情報による(2026年6月5日更新の記載を2026年8月25日に確認)。
ふんが落ちていた場所が、そのまま手がかりになります。
天井裏、屋根裏、棚の上など高い場所ならクマネズミです。
台所の床、流しの下、1階の隅など低い場所ならドブネズミの可能性があります。
新宿区は体長も示しており、ドブネズミが22〜26cm、クマネズミが15〜20cmとしています。
クマネズミは木登りが得意で、ドブネズミは木登りが不得意です。この差が、そのまま生活範囲の差になっています。
なお板橋区は、ねずみがよく通るところに体脂などの汚れが付着して黒ずんだ「ラットサイン」があると説明しています。
千代田区も「クマネズミのとおり道は黒く汚れている」としています。
ふんと一緒に黒い筋があれば、そこが通り道です。
種類が分かると、次の判断が変わります。
練馬区は、クマネズミについてこう書いています。
警戒心が非常に強く、薬剤に抵抗性をもった個体も出現しているため、駆除をすることが困難です。
薬が効かない個体がいると、区が書いています。
一方で千代田区は、ドブネズミについて殺そ剤が効きやすいとしています。
かんたんに言うと、天井裏のふんだったときは、市販の殺そ剤を買っても解決しない場合があるということです。
都内のビルのクマネズミを調べた結果はネズミ駆除業者は意味ない?で扱っています。
もうひとつ、練馬区は「殺そ剤や粘着板に、忌避効果や侵入予防効果はありません」と明記しています。
薬で減らせるのは、いまいる個体だけです。
ふんが出続けるのは、入口が開いているからです。
ここは正直に書きます。
「ハツカネズミは4〜7mm、クマネズミは6〜10mm、ドブネズミは10〜20mm」。
こうした数字は、検索するとよく出てきます。
要確認:この数字を公表している自治体や公的機関の資料は見当たりませんでした(2026年8月25日確認)。東京都の資料はPDFの文字が正しく取り出せず、内容を確認できませんでした。
編集部が確認できた自治体の資料に書かれていたのは、体長・生活範囲・性格・薬の効きやすさでした。ふんの寸法ではありません。
ここからは編集部の判断です。ふんの大きさは、乾き具合や個体差でも変わります。ミリ単位で測って種類を決めるより、どこに落ちていたかを見るほうが確かです。
種類が分からないまま進めても、やることは変わりません。
- 入口をふさぐ
- 餌になるものを片付ける
- 掃除して消毒する
この3つはどの種類でも同じです。
片付け方には順番があります。
掃除機で吸わないでください。排気で粉じんが舞い、吸い込む可能性があります。
自治体が案内している手順をもとに、次の順で進めます。
- 使い捨ての手袋とマスクを着ける
- ふんに消毒液を吹きかけて湿らせる(乾いたまま触らない)
- ペーパーなどで静かに拭き取る
- 拭き取ったものはビニール袋に入れて口を縛る
- 拭いたあとの床や棚を消毒する
- 終わったら手を洗う
葛飾区は、捕獲したねずみについて新聞紙などに包んでからビニール袋に入れ、可燃ごみとして廃棄するよう案内しています。
要確認:ふんの処分方法は自治体で扱いが違う場合があります。お住まいの市区町村にご確認ください。
掃除は片付けであって、駆除ではありません。
ふんが翌日も増えているなら、まだ住みついています。

天井裏まで自分で上がって拭くのは難しい作業です。範囲が分からないときは、見てもらってから決められます。
自分で片付けても終わらない場合があります。
編集部の集計では、ネズミ駆除の費用は2万〜20万円にひらきます。
幅が出るのは、ふさぐ場所の数が建物ごとに違うためです。一軒家で数えたところ9か所ありました。内訳は一軒家のネズミ駆除の費用にまとめています。
見積もりでは次を確認してください。
- 侵入口の封鎖が料金に含まれるか。何か所か
- ふんの清掃と消毒が入っているか
- 施工の回数と、再訪があるか
- 再発したときの保証と、その対象範囲
清掃が入っているかは必ず聞いてください。「駆除費」とだけ書かれた見積書では、天井裏のふんが残ることがあります。
料金の内訳はネズミ駆除の料金相場にまとめています。
住んでいる市区町村によっては、殺そ剤や粘着シートを配っている場合があります。東京都内の状況は東京のネズミ駆除を参照してください。
公的な数字が見当たりませんでした。
自治体が公開しているのは体長・生活範囲・性格などで、ふんの寸法ではありません。天井裏や屋根裏にあればクマネズミ、建物1階以下や屋外ならドブネズミと考えるほうが確かです。
やめてください。
排気で粉じんが舞う可能性があります。消毒液を吹きかけて湿らせてから、手袋とマスクを着けて静かに拭き取ってください。
まだ住みついています。
練馬区は「殺そ剤や粘着板に、忌避効果や侵入予防効果はありません」と書いています。掃除も同じで、片付けても入口が開いていれば戻ってきます。
相手によります。
千代田区はドブネズミについて殺そ剤が効きやすいとしています。一方で練馬区は、クマネズミについて「薬剤に抵抗性をもった個体も出現しているため、駆除をすることが困難です」と書いています。
数日、同じ場所を見てください。
ねずみは毎日えさを食べます。練馬区は、クマネズミが毎日体重の4分の1ほどの量をえさとすると書いています。住みついていれば、ふんは増えます。1個だけで止まるか、翌日も落ちるかで判断が変わります。
ラットサインの可能性があります。
板橋区は、ねずみがよく通るところに体脂などの汚れが付着して黒ずんだ跡があると説明しています。千代田区も「クマネズミのとおり道は黒く汚れている」としています。その線をたどると侵入口に近づけます。
ねずみのふんは、大きさより場所です。
天井裏ならクマネズミ、1階以下ならドブネズミ。自治体が公開しているのはこの生活範囲で、ふんの寸法ではありません。
そしてクマネズミには、薬剤に抵抗性をもった個体がいます。
やること
- ふんが落ちていた場所を記録する(高いか低いか)
- 近くに黒い筋(ラットサイン)がないか探す
- 掃除機を使わず、湿らせてから拭き取って消毒する
- 翌日も増えるなら、入口の封鎖を業者に見てもらう

ふんの写真を撮って、どこで見つけたかを伝えられるようにしておくと、相談したときに話が早く進みます。

