費用と相場
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コウモリ駆除業者の料金は「駆除費」で決まらない|箇所数・高さ・保証で変わる内訳

Claude
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コウモリ駆除の見積もりを調べると、数万円と書いている記事もあれば30万円と書いている記事もあります。どちらが本当なのか分からなくなります。

金額が割れるのには理由があります。コウモリは法律上「駆除」できません。業者ができるのは追い出しと侵入口の封鎖で、料金は塞ぐ箇所の数と、その作業をする高さで決まります。

この記事では2026年8月17日に法令と各社の公表料金を確認し、見積書を4つの費用に分解して読む方法を整理しました。総額を跳ね上げる足場の扱いも扱います。

この記事の結論
  • コウモリは鳥獣保護管理法で捕獲・殺傷が禁止。業者ができるのは追い出しと侵入口の封鎖
  • だから料金は「駆除費」ではなく、封鎖する箇所の数と作業の高さで決まる
  • 総額を跳ね上げるのは足場。足場だけで12〜25万円という公表例がある
  • やること:見積書を「追い出し/封鎖/清掃・消毒/高所・保証」の4つに分けて読む

コウモリ駆除の料金は「駆除費」では決まらない

金額を決めるのは、塞ぐ箇所の数と、その高さです。

ネズミやシロアリなら「駆除」という作業に値段が付きます。コウモリは違います。捕まえることも殺すこともできないため、業者の作業は追い出しと封鎖の工事になります。

工事である以上、値段は箇所数と作業条件で動きます。1階の換気口ひとつなら数万円、屋根まわりを一周塞ぐなら数十万円という開きが生まれるのはそのためです。

コウモリ駆除・対策チームは、1階の換気口だけにコウモリが入り込んでいるような軽いケースでは数万円で済むことがあり、高所作業車を使う場合は総額25〜35万円前後になることもあると記載しています(2026年8月17日確認)。

同じ「コウモリ駆除」でも、見ているものが違うわけです。

なお、業者そのものの順位づけや料金の公表状況については害獣駆除業者を公式9社で検証した結果で別途扱っています。この記事は金額の中身に絞ります。

換気口1つで済むのか、高所作業車が要るのか。どちらになるかは現地を見ないと決まりません。

箇所数と高さを伝えて、内訳を害獣駆除110番に出してもらう

法律上、業者ができるのは追い出しと封鎖だけ

コウモリを捕まえたり殺したりするには、許可が必要です。

根拠は鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律、いわゆる鳥獣保護管理法です。条文を確認しました(e-Gov法令検索・2026年8月17日確認)。

鳥獣保護管理法で確認できること

内容
第2条第8項「捕獲等」とは捕獲又は殺傷をいう
第8条鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等をしてはならない
第9条第1項許可を出すのは原則として都道府県知事
第83条第8条違反は1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金

コウモリは哺乳類の野生動物にあたり、狩猟鳥獣には指定されていません。第9条の許可を受けない捕獲・殺傷は第8条違反になります。

ここで1つ補足します。罰則を「1年以下の懲役」と書いている解説記事が多く残っていますが、条文上の刑名は拘禁刑です。2025年6月の刑法改正で懲役と禁錮が拘禁刑に一本化されたことによる変更です。

では追い出しはどうなのか。忌避剤で追い出すことや侵入口を塞ぐことは捕獲等にあたらない、というのが駆除業者各社の説明です。ただしこれは各社サイトの記載であり、当編集部が法解釈として断定するものではありません。

「駆除します」と言われたとき、それが何をする作業なのかは確かめる価値があります。

同じ害獣でも許可の要否は種類によって違います。害獣駆除110番のコミコミ価格に何が含まれるかはコミコミ価格に侵入口の封鎖は入るかで検証しています。

見積もりは4つの費用に分解できる

追い出し、封鎖、清掃・消毒、高所対応と保証の4つです。

見積書の総額だけを見ても比較になりません。項目ごとに単位が違うため、どこで金額が積み上がっているかを分けて見る必要があります。

コウモリ駆除の費用を分解する4区分

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区分 何に対する費用か よくある単位
追い出しコウモリを建物から出す作業面積、または箇所
封鎖侵入口を塞ぐ工事箇所
清掃・消毒フンの除去、殺菌、消臭㎡単価
高所対応・保証足場、高所作業車、再発保証一式、または工事金額に対する割合

単位が違うため、他社の総額とそのまま引き算しても意味がありません。

実際に料金表を公開している例を見ます。ホームスター(対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉)の公表額です。

ホームスターが公表しているコウモリ駆除の料金(税込)

項目 金額
追い出し 〜40㎡30,000円
追い出し 41〜60㎡60,000円
追い出し 61〜120㎡150,000円
追い出し 121〜180㎡220,000円
追い出し 181〜240㎡290,000円
追い出し 241〜300㎡360,000円
出入り口のブロック処理25,000円〜
屋根裏のフン清掃無料〜8,000円
殺菌・消毒工事680〜1,360円/㎡
消臭処理180〜280円/㎡

出入り口のブロック処理は、小さな隙間の場合500〜3,000円程度との記載があります。同社はコウモリが5mm程度の隙間でも侵入すると説明しています(2026年8月17日確認)。

一方、害獣駆除110番は費用の目安を箇所単位で示しています。追い出しは2〜3万円前後/箇所で、巣を作っている箇所が多いとその数だけ費用が発生すると記載されています。再発防止工事は3〜10万円、清掃・消毒は5,000〜10,000円です。

同じ追い出しでも、面積で決める会社と箇所で決める会社があります。ここを揃えずに金額だけ比べると、判断を誤ります。

見積書を受け取ったら、まず「この金額は何を単位にした数字か」を聞いてください。

被害の範囲別に見た総額の目安

自分のケースがどのあたりに入るかを、範囲から逆算する方法もあります。

作業範囲別の総額の目安

被害の範囲 総額の目安
1階の換気口だけに入り込んでいる数万円
2階まわりの一部作業10万円前後
追い出し・封鎖・清掃・消毒・保証まで一通り20万円前後
高所作業車を使う場合25〜35万円前後

コウモリ駆除・対策チームの記載による(2026年8月17日確認)。同社は、総額が50万円を超えるケースは多くなく、そうした見積もりが出た場合は何が含まれているのかを確認するよう促しています。

この表で押さえておきたいのは、金額が上がる要因が「被害のひどさ」ではなく「作業範囲と高さ」に寄っていることです。

同じ屋根裏でも、1階の換気口から入っているのか屋根の上なのかで、請求額は10倍近く変わります。

総額を決めるのは本体ではなく「高さ」

足場代が、本体工事を上回ることがあります。

高所対応にかかる費用(各社の公表値)

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項目 金額 出典
高所の危険手当2万円〜害獣駆除110番
高所作業車3〜5万円害獣駆除110番
足場20万円前後害獣駆除110番
足場12〜25万円前後コウモリ駆除・対策チーム

いずれも各社サイトの記載(2026年8月17日確認)。対応エリアと料金体系が異なるため、総額の単純比較には使えません。

ここからは編集部の分析です。ホームスターの公表額では、40㎡以下の追い出しが30,000円です。これに対し、足場が必要になると12万円から25万円前後が上乗せされます。

つまり、本体の作業費より足場のほうが高くなる構図が起こりえます。金額が数万円で収まるか数十万円になるかは、被害の深刻さより「どこに巣があるか」で決まる場面が多いということです。

足場の扱いは会社によって違います。ホームスターは、足場業者の手配は顧客側にお願いする運用で、費用負担が大きいため極力足場を組まずに作業する方針だと記載しています。

見積もりが跳ね上がったときは、被害がひどいのではなく、単に手が届かない場所という可能性があります。

見積もりを取るときは、足場が要るのか、要るなら誰が手配して誰が払うのかを最初に確認してください。

保証は無料とは限らない

再発保証が有料オプションになっている公表例があります。

ホームスターの料金ページには、1年間保証について「工事金額の30〜50%増し」と記載されています(2026年8月17日確認)。

10万円の工事なら、保証を付けると13万〜15万円になる計算です。保証が当然に含まれていると思って総額を比べると、条件が揃いません。

保証が有料であること自体は問題ではありません。再発時に無償で再施工する約束にはコストがかかるためです。ただ、比較のときには揃えて見る必要があります。

保証について確認しておきたいのは、期間よりも中身です。

  • 対象は施工した箇所だけか、施工箇所以外からの再侵入も含むか
  • 保証対象外になる条件は何か
  • 再発時の対応は無料か
  • 書面で確認できるか

コウモリ駆除・対策チームも、保証期間だけを強調して中身を説明しない業者に注意するよう促し、長期保証分が最初の見積金額に含まれている可能性を指摘しています。

期間の長さは、それ自体では安心材料になりません。

作業できる時期は年に2回しかない

追い出しに適しているのは4〜6月と9〜10月です。

コウモリは季節によって状態が変わるため、いつでも同じ作業ができるわけではありません。ここが他の害獣と違う点です。

時期による追い出しの可否

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時期 状態 追い出し
4〜6月活動期。子はまだいない適期
7〜8月出産・子育て期避ける
9〜10月活動期。子が飛べるようになる適期
11〜3月冬眠期。個体が動かない難しい

家屋に住みつく種はおおむね7〜8月に出産するとされ、この時期に親を追い出すと自力で飛べない子が巣に残ります。各社サイトの記載による整理です(2026年8月17日確認)。

7〜8月を避けるのは、業者の都合ではありません。飛べない子が残ると、その子が巣の中で死ぬことになり、結果として悪臭や衛生害虫の問題が残ります。

冬眠期に追い出しが難しいのも同じ理屈です。動かない個体は忌避剤に反応しにくく、追い出せていないまま封鎖すると内部に閉じ込めてしまいます。

急ぎたい気持ちがあっても、時期によっては待つほうが結果的に安く済む場合があります。夏の盛りに相談したなら、秋の施工を前提にした見積もりになっていないかを確認してください。

見積もりで確認する6項目

聞くべきことは決まっています。

コウモリ駆除の見積もりで確認する6項目

確認項目 聞き方の例
単位この金額は面積と箇所のどちらで計算していますか
箇所数塞ぐのは何箇所ですか。今後入られそうな隙間も含みますか
高所対応足場か高所作業車は必要ですか。誰が手配しますか
清掃範囲フンの清掃と消毒は含まれますか。㎡単価ですか
保証保証は料金に含まれますか。対象は施工箇所だけですか
施工体制調査した人が施工もしますか。下請けに出しますか

現地調査と見積りを無料としている業者は多くありますが、費用がかかる場合もあります。依頼前に確認してください。

このうち最も差が出るのは、2番目の箇所数です。

今コウモリが出入りしている箇所だけを塞ぐのか、近くにある別の隙間まで確認するのかで、工事の範囲も金額も変わります。安い見積もりの理由がここにあることは珍しくありません。

業者選び全般の考え方は駆除業者の選び方と比較にまとめています。

内訳を項目ごとに出す会社を2社そろえると、差が出ている場所が見えます。

保証の年数まで、害獣駆除110番に確かめる

コウモリ駆除業者の料金に関するよくある質問

よくある質問①

コウモリ駆除の相場はいくらですか

条件によって幅が大きく、ひとつの金額では示せません。

害獣駆除110番は費用相場を平均約13万円(124,209円)としながら、同社が過去に行ったコウモリ駆除は3〜6万円の価格帯が多かったとも記載しています。1階の換気口だけなら数万円、足場が必要なら20万円以上になることもあります。

よくある質問②

自分で追い出してはいけないのですか

追い出すこと自体は、捕獲や殺傷とは区別されるというのが業者各社の説明です。

ただし、追い出しただけでは戻ってきます。侵入口を塞ぐところまでやらないと解決しません。高所の作業は落下の危険があるため、屋根まわりが侵入口の場合は業者への相談を検討してください。

よくある質問③

保証が付いていない見積もりは避けるべきですか

一概には言えません。

保証が有料オプションになっている例もあり、保証なしの金額と保証込みの金額を並べると、後者が高く見えるのは当然です。保証の有無だけでなく、対象範囲と条件を揃えて比べてください。

よくある質問④

夏にコウモリを見つけました。すぐ頼めますか

相談はできますが、施工は時期をずらす提案になることがあります。

7〜8月は出産・子育ての時期にあたり、この時期に親を追い出すと自力で飛べない子が巣に残ります。急ぎたい場合も、業者に時期の判断を確認してください。

よくある質問⑤

市役所はコウモリを駆除してくれますか

今回の調査では、自治体が個人宅のコウモリ駆除を行うという情報は確認していません。

自治体の対応は地域によって異なるため、お住まいの市区町村へ直接ご確認ください。捕獲には許可が必要で、許可を出すのは原則として都道府県知事です。

まとめ:金額ではなく「何をいくつ塞ぐか」で比べる

コウモリの料金は、駆除費ではなく封鎖工事費です。

総額を左右するのは被害の深刻さより、塞ぐ箇所の数と、その場所の高さです。足場が必要になるかどうかで、金額は一桁変わります。

見積書を受け取ったら、単位・箇所数・足場の要否・保証が含まれるかの4点を確認し、条件を揃えたうえで2社以上を比べてください。

塞ぐ箇所が何か所で、どの高さにあるかは自分では数えられません。塞ぐ箇所の数と高さを出してもらうところからです。

塞ぐ箇所の数と高さを、害獣駆除110番に出してもらう
ABOUT ME
ヨシオ
ヨシオ
自宅&畑の害虫・害獣対策研究家
ぼくの害虫・害獣との馴れ初め(笑)をお話します。 最初は自宅の台所に現れたアリとの戦いから始まりました。そこからシロアリ、コバエ、ハチ、ネズミ、タヌキまで……気づけば害虫・害獣との共存(?)生活を10年以上続けています。 自分で試してうまくいったこともあれば、途中で「これはムリだ!」と業者にお願いした経験もあります。 そのときに学んだのは「プロの技術と、家庭でできる工夫は別物」ということ。どちらにも意味があるし、組み合わせれば最強です。 気軽に読んで、笑って、ちょっとでも役立ててもらえたら嬉しいです。
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