広島のネズミ駆除業者は登録で選べる|県が公表する91件と確認する3項目
天井裏の音やフンでネズミに気づいて、広島市に電話しようと考えていませんか。
市は駆除をしてくれません。案内されるのは「職業別電話帳やインターネットから駆除業者を探してください」です。つまり業者選びは自分の仕事になります。
ただし、手がかりがないわけではありません。広島県が登録業者の一覧をPDFで公表しています。ねずみ関係の登録を数えたら、県内に91件ありました。探す前に名前を確かめられます。確認日は2026年8月22日です。
- 広島市はネズミの駆除をしない。「職業別電話帳やインターネットから探して」と案内している
- 広島県はねずみ関係の登録業者の一覧をPDFで公表している。県内91件
- 91件のうち56件が広島市。庄原市・三次市・竹原市は1件ずつ
- ただし登録は任意。なくても営業できるので、電話で「7号登録はありますか」と聞く
広島市はネズミを駆除しません。業者は自分で探すことになります。
広島市のよくある質問「ねずみや害虫などの駆除」に、次のように書かれています(更新日2025年2月24日)。
駆除は、原則として発生した土地や建物の所有者又は管理者に行っていただくことになります。
ただし、土地や建物の所有者または管理者による駆除が難しい場合は、職業別電話帳やインターネットから駆除業者を探し、依頼してください。
相談の窓口は保健所環境衛生課です。広島市中区富士見町11番27号、電話は082-241-7408。区ごとではなく1か所にまとまっています。
ここで1つ、覚えておくと後で効くことがあります。この同じ課が、ねずみ駆除業者の登録も受け付けています。電話番号も同じ082-241-7408です。
つまり、業者を審査している役所が、市民には「電話帳で探して」と案内していることになります。理由は後の章で説明します。
なお、天井裏にいるのがネズミでない可能性もあります。イタチやアライグマだった場合は担当が変わるので、広島の害獣駆除は「畑の獣」と「家の獣」で探す先が違うを読んでください。

県の一覧を開くのが手間なら、全国対応の窓口から1社取って基準にする手もあります。
県の一覧で会社を絞ったら、次は金額の読み方です。
ネズミ駆除の見積書に並ぶ主な項目
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| 項目 | 中身 | 金額への効き方 |
|---|---|---|
| 調査 | 侵入口と通り道を探す | 無料の会社と有料の会社がある |
| 駆除 | 殺そ剤・粘着シート・捕獲器 | 基本の作業 |
| 侵入口の封鎖 | 1cmの隙間までふさぐ | 箇所が増えるほど上がる |
| 清掃・消毒 | 糞尿の撤去と消毒 | 範囲で変わる |
| 保証 | 再発したときの再施工 | 年数と対象で変わる |
編集部が過去に調べた業者の料金の内訳から整理した(2026年8月24日時点)。
かんたんに言うと、薬をまく作業より、穴をいくつふさぐかで金額が決まります。
編集部で調べた料金相場は2万〜20万円でした。10倍の幅があります。一軒家の場合、ふさぐ場所は9か所にのぼることがあります。
内訳は一軒家のネズミ駆除の費用|ふさぐ場所が9か所あるから高くなります、相場の全体像はネズミ駆除の料金相場は2万〜20万円にまとめました。
要確認:広島の相場を公表している公的な資料は見当たりませんでした(2026年8月24日確認)。箇所数が分からないうちは、金額も出ません。
業者の名簿は存在します。広島県がPDFで出しています。
建物の中のねずみや虫を駆除する事業者には、都道府県知事などに届け出て登録する仕組みがあります。名前は「建築物ねずみ昆虫等防除業」です。登録の種類は全部で8つあり、ねずみは7番目なので「7号登録」と呼ばれます。
広島県は、7号登録を受けた事業者の一覧を公表しています。置かれているのは「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録を行うには」というページです。掲載日は2026年4月1日です。
編集部でPDFを開き、ねずみの登録だけを数えました。調べ方は次のとおりです。
- 調査対象:広島県が公表している【広島県内の登録業者一覧】PDF(全14ページ)
- 調査条件:業種の記号が「ね」(建築物ねずみ昆虫等防除業)の行だけを抜き出す
- 調査日:2026年8月22日
- 集計方法:抜き出した行を、管轄と営業所の所在地で分類して数えた
- 除外条件:なし。掲載されている行をそのまま数えた
結果は91件でした。同じPDFに載っている他の業種と並べると、次のようになります。
広島県内の登録業者数を業種別に数えた結果(2026年8月22日に編集部が集計)
| 登録の業種 | 件数 |
|---|---|
| 建築物飲料水貯水槽清掃業 | 148 |
| 建築物清掃業 | 121 |
| 建築物ねずみ昆虫等防除業 | 91 |
| 建築物環境衛生総合管理業 | 63 |
| 建築物排水管清掃業 | 26 |
| 建築物空気環境測定業 | 20 |
| 建築物飲料水水質検査業 | 15 |
| 建築物空気調和用ダクト清掃業 | 1 |
出典:広島県【広島県内の登録業者一覧】PDF(www.pref.hiroshima.lg.jp)を編集部が全件集計。2026年8月22日確認。
かんたんに言うと、ねずみの登録は8業種のうち3番目に多いということです。決して珍しい登録ではありません。

探す前に名簿がある、と知っているだけで違います。
登録業者は広島市に集まっています。地域によって選べる数が大きく違います。
営業所の所在地で分けた結果です。
広島県内のねずみ関係の登録業者91件を所在地で分けた結果(2026年8月22日に編集部が集計)
| 営業所の所在地 | 件数 |
|---|---|
| 広島市 | 56 |
| 福山市 | 14 |
| 呉市 | 6 |
| 東広島市 | 5 |
| 三原市 | 4 |
| 尾道市 | 2 |
| 竹原市 | 1 |
| 三次市 | 1 |
| 庄原市 | 1 |
| 安芸郡海田町 | 1 |
| 合計 | 91 |
出典:広島県【広島県内の登録業者一覧】PDFの「営業所所在地」欄を編集部が分類。2026年8月22日確認。
かんたんに言うと、県内の6割以上が広島市に集まっています。福山市と呉市を足すと76件で、全体の8割を超えます。
ここからは編集部の判断です。広島市に住んでいる人は、一覧から2社3社と選べます。一方で庄原市・三次市・竹原市は1件ずつしかありません。市内に登録業者がいない市町もあります。
登録業者が少ない地域に住んでいるなら、出張費と対応エリアを先に聞くことになります。近くの登録業者にこだわると、選択肢が1つになってしまうからです。
なお、登録を受け付ける窓口は4つに分かれています。広島市・呉市・福山市はそれぞれの市の保健所が担当し、それ以外の地域は県の保健所が担当します。ただし公表されているPDFは県内全域が1本にまとまっているので、読者はどこに住んでいても同じ資料を見れば済みます。
登録がなくても、ネズミ駆除の仕事はできます。
広島県が出している「建築物ねずみ昆虫等防除業の登録(7号登録)に当たって」という資料に、はっきり書かれています。
通常の営業許可とは異なり、当該登録を受けなければ当該事業を行うことができないものではない。
飲食店の営業許可などとは違う、ということです。登録がない業者に頼んでも違法ではありません。だから、登録がないというだけで悪い業者だと決めつけることはできません。
ここからは編集部の推測です。市が特定の業者を案内しにくい理由も、ここにあるのかもしれません。登録が任意である以上、登録業者だけを市民に紹介すると、登録していない事業者の仕事を狭めることになります。ただし広島市がそう説明しているわけではありません。

資格がないと駄目な仕事ではありません。だから自分で確かめることになります。
では登録に意味がないのかというと、そうでもありません。登録を受けた営業所は「登録建築物ねずみ昆虫等防除業」と表示できます。有効期間は6年、手数料は35,000円と資料に書かれています。ただし資料には「H26.4.1現在」と付記されているので、現在の額は要確認です。
そして登録を通るには、次の章にある条件を満たす必要があります。満たしているかどうかが判断材料になります。
業者選びで実際に何が起きているかは、ネズミ駆除業者の失敗は2種類にまとめています。

登録の有無を電話で聞くのが気まずいなら、保証年数を数字で出している会社に当たるほうが早いこともあります。
登録がある業者は、道具と人の両方で条件を通っています。
まず道具です。次の8点を所有していることが条件になります。
ねずみ昆虫等防除業の登録に必要な機械器具8点(2026年8月22日確認)
| 機械器具 | 何に使うか |
|---|---|
| 照明器具 | 天井裏や床下など暗い場所を見る |
| 調査用トラップ | ネズミや虫がいるかを調べる仕掛け |
| 実体顕微鏡(倍率を変えられるもの) | 小さい生き物を立体的に見て種類を見分ける |
| 毒じ皿、毒じ箱及び捕そ器 | 毒えさを置く皿と箱、ネズミを捕まえる器具 |
| 噴霧機 | 薬剤を霧にしてまく |
| 散粉機 | 粉状の薬剤をまく |
| 真空掃除機 | フンや死がいを吸い取る |
| 防毒マスク及び消火器 | 作業する人の安全のため |
出典:広島県「建築物ねずみ昆虫等防除業の登録(7号登録)に当たって」(www.pref.hiroshima.lg.jp)2026年8月22日確認。
これらを入れる保管庫も条件です。「独立しており、鍵がかかること」と書かれています。薬剤が飛び散らない構造であることも求められます。
道具についての条件は、思ったより厳しめです。原則として借り物では認められません。同じ器具を2つの営業所で使い回すこともできません。
次に人の条件です。何が求められるかを挙げます。
- 「ねずみ昆虫等防除作業監督者」が営業所にいること。6年ごとに講習を受け直す必要がある
- 監督者は他の登録営業所との兼任ができない
- 作業をする従業員は研修を修了していること。全員が年1回以上受ける
ここからは編集部の判断です。8点のなかで目を引くのは実体顕微鏡です。薬をまく道具だけでなく、生き物を見分ける道具まで揃えて初めて登録が下りる、という設計になっています。
調査をしてから計画を立てる、という順番が国のルールに書かれています。
登録業者が守る作業のやり方は、厚生労働省の告示で決まっています。広島県の資料に抜粋が載っていました。読者に関係する3つを引きます。
ねずみ等の発生場所、生息場所及び侵入経路並びにこれらによる被害の状況を調査し、当該調査の結果に基づき、建築物全体について効果的な作業計画を策定し
特にねずみ等が発生しやすい所について、2月以内ごとに1回、その生息状況等を調査し
殺そ殺虫剤を用いる場合は、使用及び管理を適切に行い……これらの薬剤は施錠できる保管庫等に保管すること
大事な注意があります。このルールは、法律で管理が決められている大きな建物の話です。ビルや商業施設などが対象で、個人の住宅の作業にそのまま当てはまるとは書かれていません。
それでも読む価値はあります。登録業者が身につけている作業の型が分かるからです。先に調べる、調べた結果から計画を立てる、という順番になっています。
家に来てもらうときも、同じ順番かどうかは聞けます。いきなり薬をまくのか、先に侵入経路を調べるのか。ここで業者の姿勢が分かります。
ふさぐ場所がいくつになるかの目安は、一軒家のネズミ駆除でふさぐ場所は9か所ありますにまとめました。
登録の有無と、調査のやり方と、対応エリアを聞きます。
聞く内容と、なぜ聞くのかを並べました。
広島でネズミ駆除の業者に電話するとき聞く3項目
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| 聞くこと | なぜ聞くのか | この記事で分かっていること |
|---|---|---|
| 建築物ねずみ昆虫等防除業の登録はありますか | 登録があれば器具8点と監督者の条件を通っている | 県内に91件。登録は任意なので、なくても違法ではない |
| 作業の前に侵入経路と生息場所を調べますか。結果は書面で出ますか | 国の告示は「調査してから計画」の順番 | 告示は大きな建物向け。住宅にそのまま当てはまるとは書かれていない |
| 自宅の住所は対応エリアですか。出張費はかかりますか | 登録業者が少ない市町がある | 庄原市・三次市・竹原市は1件ずつ |
この記事で確認できた内容をもとに編集部が作成。2026年8月22日時点の公開情報。
1つめを聞くときのコツがあります。「7号登録はありますか」と言うと通じやすいです。ない場合でも問題にはなりません。ないと分かったうえで判断できればいいからです。
金額が妥当かどうかを判断したい人は、相場と突き合わせてください。ネズミ駆除の料金相場は2万〜20万円にまとめています。
やることは3つです。
- 広島県のサイトで登録業者一覧のPDFを開き、候補の会社名を探す
- 載っていなければ、電話で7号登録の有無を聞く
- 2社以上に来てもらい、調査の結果とふさぐ場所の数を書面でもらう
駆除はしていません。市のよくある質問に「原則として発生した土地や建物の所有者又は管理者に行っていただく」と書かれています。相談は保健所環境衛生課(082-241-7408)が受け付けています。
違法ではありません。広島県の資料に「当該登録を受けなければ当該事業を行うことができないものではない」と書かれています。登録は任意です。あるかないかを知ったうえで選べば問題ありません。
広島県のサイトにある「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録を行うには」というページに、PDFが置かれています。広島市・呉市・福山市を含めた県内全域が1本にまとまっています。
配布や貸出について書かれたページは、2026年8月22日に調べた範囲では確認できませんでした。ないと決めつけず、保健所環境衛生課(082-241-7408)へ電話で聞いてください。
広島市が案内しているのは「電話帳やインターネットで探すこと」までです。ただし探す手がかりは、県が公表しています。
- 広島市はネズミの駆除をせず、「職業別電話帳やインターネットから探して」と案内している
- 広島県はねずみ関係の登録業者一覧を公表している。県内91件、うち56件が広島市
- 登録は任意。県の資料に「登録を受けなければ事業を行うことができないものではない」と書かれている
- 登録がある業者は、器具8点・鍵つき保管庫・監督者・年1回の研修という条件を通っている
次にやることは3つです。県のPDFで候補の名前を探す、なければ電話で7号登録の有無を聞く、2社から書面をもらう。この順番で進めてください。

県のPDFで1社、全国対応で1社。この2つがそろえば、同じ条件で比べられます。

