公表料金を集めた害虫駆除の費用|1万〜5万円と、下限表示が答えにならない理由
害虫駆除にいくらかかるのかを知りたくて来たと思います。
先に数字を出します。公表されている金額を集めると、家1件あたり1万〜5万円に集まりました。
ただし、この帯に入らない相手が2つあります。シロアリと害獣です。単位そのものが違います。
- 公表されている下限額7種の中央値は16,500円。最安はムカデの11,000円
- ダニは料金を出している10件の中央値が23,500円
- 下限は答えにならない。ハチは表示858円に対し、実績平均を出した2社が32,238円と43,095円
- 予算は下限の2〜3倍で組むほうが実際に近い
- シロアリは㎡あたりの単価。40坪の予防で約5.8万〜26.4万円

「いま出ている見積もりが高いのかどうか分からない」という段階なら、同じ範囲でもう1社に出してもらうのが早いです。
まず、金額を公開している会社の数字です。
害虫駆除110番は、害虫の種類ごとに下限額を出しています。2026年8月8日時点の公式料金表を全件書き出しました。
害虫別の下限料金(税込・2026年8月8日時点の公表値)
| 害虫の種類 | 公表されている下限料金 |
|---|---|
| ムカデ | 11,000円〜 |
| ハチ | 12,100円〜 |
| ゴキブリ | 16,500円〜 |
| クロアリ | 16,500円〜 |
| トコジラミ | 20,000円〜 |
| ノミ・ダニ | 22,000円〜 |
| ヤスデ | 22,000円〜 |
| シロアリ | 1,320円〜/㎡(単価制) |
単価制のシロアリを除いた7種を集計すると、単純平均は約17,200円、中央値は16,500円でした。出所と読み方は害虫駆除110番の料金と口コミを検証にまとめています。
かんたんに言うと、入口の金額は1.1万〜2.2万円の間に並びます。
虫を決めると、もう少し幅が狭くなります
「害虫駆除」とひとくくりにすると幅が出ます。相手を1種類に決めると、帯は狭くなります。
生き物別に確かめた金額
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| 相手 | 金額 | 数え方 |
|---|---|---|
| ダニ | 15,000〜25,000円(中央値23,500円) | 料金を公開している10件の集計 |
| ゴキブリ | 5,000〜50,000円(1回の下限) | 公式サイトに料金を出している5社 |
| ハチ | 表示は858円〜。実績平均は32,238円と43,095円 | 公式8社の表示を比較 |
| シロアリ | ㎡あたりの単価。40坪の予防で約5.8万〜26.4万円 | 単価を公表している3社で計算 |
内訳はダニ駆除の業者料金、ゴキブリ駆除を業者に頼む料金、蜂の駆除業者はおすすめ順で選べない、シロアリ予防費用は40坪でいくらにあります。
ダニの中央値23,500円は、下限額7種の中央値16,500円より7,000円高い数字です。下限と中心帯は、同じ虫でもずれます。
費用を調べるときに、いちばん誤解されるところです。
ハチの駆除を扱う公式サイト8件を同じ項目で調べたところ、表示されている最低料金は858円からでした。
ところが同じ調査で、自社の実績平均を公開している事業者が2件あり、金額は32,238円と43,095円でした。
表示の下限と、その会社自身が出した実績平均は、37.6倍と50.2倍ひらいています【編集部計算】。

858円を見て用意した財布と、実際に出てくる請求書は、同じ会社の数字でも別物だということです。
下限と実際の請求が離れるのは、ハチだけの話ではありません。同じ構造が、金額の出し方を変えて何度も出てきます。
- 駆除ザウルスの「25,000円〜」は30平米までの金額。60平米なら50,000円、120平米なら90,000円
- 駆除ワーカーズのネズミは基本料金15,000円〜。侵入口の封鎖が1か所3,000円〜で別に乗る
- 生協10件に同じ「10坪相当」を当てはめると、総額が2.4倍ひらいた
- 農協(JA)の公式10件は、料金の公表が0件だった
編集部の見解として書きます。「〜円」は入口の金額で、予算ではありません。予算は、下限の2〜3倍で組むほうが実際に近いと考えています。根拠は上の3つです。ハチで37.6倍、面積で3.6倍(30平米→120平米)、同条件の生協で2.4倍。どれも下限側から上へ動きます。
出所はそれぞれ駆除ザウルスの「25,000円〜」は30平米までの金額、駆除ワーカーズは単価を全部公開している、生協のシロアリ駆除は10生協で価格が違う、農協(JA)のシロアリ駆除料金にあります。
「高い」と感じたときに見るところです。
金額を動かしているのは、虫の名前ではなく作業の中身でした。
- 面積(駆除ザウルスは30平米・60平米・120平米で段が変わる)
- ふさぐ箇所の数(一軒家のネズミで9か所)
- 高さ(足場が要るかどうか)
- 交換するものがあるか(断熱材や床下の資材)
イタチが5万〜30万円と6倍ひらく理由は、汚れた断熱材を交換するかどうかでした。コウモリも同じで、箇所数・高さ・保証で動きます。
つまり、他社の金額と自分の見積もりを並べても意味がありません。比べられるのは、範囲をそろえた見積書どうしだけです。
住まいの形でも変わります。一軒家の害虫駆除費用とマンションの害虫駆除費用に分けてまとめました。

「作業の中身まで書いた見積書が1枚もない」なら、内訳を出してもらうところからになります。
上の帯に当てはまらない相手です。
シロアリは面積あたりの単価で見積もられます。鹿児島県は1,750円/㎡を公表しています。キャッツの880円/㎡は、坪に直すと約2,909円です。
落とし穴が2つあります。
- ㎡と坪が混ざる(1坪=約3.3㎡)
- かける面積は1階部分だけ(40坪の家でも延床では計算しない)
この2つを押さえると、40坪の予防費用は約5.8万〜26.4万円になります。測る場所を変えるだけで、金額は倍近く動きます。
害獣も別枠です。イタチは5万〜30万円、コウモリは「駆除費」だけでは決まりません。イタチ駆除の費用とコウモリ駆除業者の料金に分けてあります。
大手の料金体系を1つ見ておくと、金額の読み方が変わります。
ダスキンの家庭向けサービスは、2026年8月9日時点でゴキブリのスポット駆除が27,500円(税抜25,000円)〜です。定期駆除は初回16,500円〜と安く見えます。
ところが公開されている年間料金は、初年度82,500円〜、次年度以降71,500円〜です。
同じゴキブリで、入口の金額がどこまで動くか
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| 見ている数字 | 金額 | 下限中央値との比 |
|---|---|---|
| 下限額7種の中央値 | 16,500円 | 1.0倍 |
| ダスキンのスポット駆除 | 27,500円〜 | 約1.7倍 |
| ダスキンの定期駆除(初年度の年間) | 82,500円〜 | 5.0倍 |
【編集部計算】公表されている下限どうしを比べたものです。作業範囲と保証の条件が違うため、金額の優劣ではありません。
同じ虫でも、契約の形を変えるだけで5倍になります。今年だけの問題ならスポット、毎年出る家なら定期、という分かれ方です。詳しくはダスキン害虫駆除の料金を全プラン集計にまとめました。
自分が全額を負担するとは限りません。
賃貸では、建物の不具合が原因なら貸主の負担になり得ます。入居後の生活が原因なら借主です。判断の分かれ目と連絡の順番は賃貸の害虫駆除費用は誰が払う?にまとめました。
分譲マンションは、専有部分か共用部分かで払う人が変わります。こちらはマンションの害虫駆除費用にあります。
飲食店は住宅と別の話になります。営業を止めずに作業できるかで金額が変わるため、住宅の相場は当てになりません。
出してもらったあとに見るところです。
- 総額が書いてあるか(下限だけになっていないか)
- 作業の中身が書いてあるか(面積・箇所数・高さ・交換)
- 同じ範囲で他社に出せる形か
- 追加が出る条件が書いてあるか
金額の大小より、同じ範囲で2社に出せるかどうかが先です。範囲の違う見積書は、そもそも比べられません。

「下限の表示しか見ていない」なら、加算される項目まで含めた総額を1枚もらうところからです。
家1件あたり1万〜5万円が中心です。
公表されている下限額7種の中央値は16,500円、ダニで料金を出している10件の中央値は23,500円でした。ゴキブリは、公式に料金を出している5社の1回の下限が5,000円から50,000円でした。シロアリだけは面積あたりの単価で、40坪の予防なら約5.8万〜26.4万円になります。
下限額の単純平均は約17,200円でした。
害虫駆除110番の公式料金表7種を集計した数字です。ただし約17,200円は入口の金額で、実際に払う額の平均ではありません。実績の平均を公開している会社は少なく、ハチで確認できた2社は32,238円と43,095円でした。
予算の根拠には使えません。
ハチの公式8社では、表示の最低料金が858円でした。同じ調査で実績平均を出していた2社は32,238円と43,095円です。差は37.6倍と50.2倍になります。面積や箇所数で段が上がる会社もあるため、下限の2〜3倍を見ておくほうが実際に近いと考えています。
原因が建物にあるか、生活にあるかで変わります。
雨漏りや隙間など建物側の不具合が原因なら、貸主の負担になり得ます。入居後の管理が原因なら借主です。自分で業者を呼ぶ前に管理会社へ連絡する順番が大事で、先に頼むと自己負担になることがあります。
ゴキブリのスポット駆除が27,500円(税抜25,000円)〜です。
定期駆除は初回16,500円〜ですが、年間では初年度82,500円〜、次年度以降71,500円〜です。ハチはアシナガバチ22,000円〜、シロアリはバリア工法で1㎡2,475円、トコジラミは洋室20㎡で93,500円の料金例が出ています。料金が出ていないのはネズミだけでした(2026年9月25日確認)。全サービスの料金はダスキン害虫駆除の料金一覧にまとめました。
同じではありません。
営業中に作業できるか、閉店後に入るかで段取りが変わります。定期管理を前提にした契約になることも多く、住宅向けの1回いくらという数字は当てはまりません。住宅の相場をそのまま見積もりの基準にしないでください。
シロアリの駆除は対象になり得ます。
国税庁は、シロアリの駆除費用と予防費用を分けて扱っています。駆除は雑損控除の対象になり得ますが、予防は対象外です。判断の根拠はシロアリ駆除費用は確定申告で控除できるにまとめました。
順に並べます。
- 公表されている金額を集めると、家1件あたり1万〜5万円に集まる
- 下限額7種の中央値は16,500円、ダニ10件の中央値は23,500円
- 下限は入口の金額。ハチでは表示858円に対し実績平均が32,238円と43,095円だった
- 予算は下限の2〜3倍で組む。シロアリと害獣は単位が違う
やることは2つです。自分の虫を決めて下限を確かめること。そのうえで、同じ範囲で2枚の見積書をそろえること。この2枚が並んで初めて、高いか安いかが決まります。

「1社しか見ていないので、判断ができない」なら、同じ範囲でもう1枚出してもらうところからです。

