カミキリムシ駆除は種類で変わります|首が赤ければ特定外来生物です

Claude
記事内に商品プロモーションを含みます

「カミキリムシは駆除したほうがいいですか?」が、この虫でいちばん多い質問でした。

答えは種類で変わります。そして見分けは、首の色1つで付きます。

岸和田市の資料に、こう書かれています。

成虫は全体が黒く光沢がある。頭部の下(前胸の一部)が赤く、突起がある。

黒い体に赤い首。この2つが当てはまるなら、クビアカツヤカミキリという特定外来生物です。

農林水産省によると、この虫は平成30年1月に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、原則として生きたままの移動や飼育等が禁止されています。

捕まえて持ち帰る、という選択肢がありません。

この記事の結論
  • 見分けは首の色です。全体が黒く、首(前胸)が赤いならクビアカツヤカミキリ
  • 体長は2〜4cm。触角が体長より長く、活動は6〜8月です
  • 生きたままの移動や飼育は禁止されています。持ち帰れません
  • 木の根元のうどん状の木くずが、幼虫が中にいるサインです
  • あなたがやること:首の色を見る → 赤ければその場で駆除し、自治体へ報告する

庭木の幹に穴が開いていて、木が弱ってきているのが気になる人は、木の状態を見てもらうところから頼めます。

幹に穴が開いた庭木の状態を害虫駆除屋のフォームから相談する

まず首の色を見ます|赤ければ特定外来生物です

見分けの手順を、岸和田市の記述からそのまま作ります。

クビアカツヤカミキリの見分け(岸和田市の資料より)

見るところ 特徴
体全体黒く、光沢がある
頭部の下(前胸の一部)赤く、突起がある
触角体長よりも長い
体長2cm〜4cm(成虫)
活動時期6月から8月頃。越冬はしない

出典:岸和田市「クビアカツヤカミキリ(特定外来生物)を駆除してください」を2026年9月1日に確認

赤いのは首の部分だけです。羽も頭も黒いので、全体が黒い中に赤い帯が入って見えます。

日本のカミキリムシは種類が多く、模様も色もさまざまです。ただし「黒い体に赤い首」で体長2〜4cmという組み合わせは、目印として使えます。

クビアカツヤカミキリは22都府県で確認されています

どこにいる虫なのかも、農林水産省が公開しています。

平成24年に愛知県のサクラで初めて本種が発見されました

令和8年8月現在、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、徳島県、香川県の22都府県で発生が確認されている

※出典:農林水産省「クビアカツヤカミキリに関する情報」を2026年9月1日に確認

最初の発見が平成24年で、いまは22都府県です。広がっている途中の虫だということが、この2つの数字で分かります。

原産地は東アジアで、中国・韓国・台湾・ベトナム等に分布しています。

被害を受けるのは、サクラ・ウメ・モモをはじめとしたバラ科の樹木です。農林水産省は「モモ、アンズ等サクラ属果樹」「ウメ、モモ等の果樹園」を挙げています。

庭に桜や梅、桃がある家は、対象になります。

木の根元の「うどん状の木くず」が幼虫のサインです

成虫を見つけるより、幼虫の痕跡のほうが先に見つかります。

幼虫は幹の中にいて、外からは見えません。ただし、食べた跡を幹の外に出します。この木くずがフラスと呼ばれるものです。

岸和田市が、その形まで書いています。

うどん状に細長くつながった形状が多いですが、樹木内の樹液が少ないなどの理由でバラバラの場合もあります。

彫刻刀で削ったような少し丸み(球状でない)を帯びた木くずが混ざっています。

「うどん状」と「彫刻刀で削ったような木くず」の2つが手がかりです。

見る場所は幹の根元です。木の周りに、こういう木くずが山になっていないかを確かめてください。

見つけたときの手当ても書かれています。

穴の奥へしっかりと薬剤を注入してください。

穴の入口にかけるだけでは届きません。幼虫は幹の奥にいます。

木を食う虫の跡の見分けは、キクイムシの駆除でも扱っています。同じフラスでも、出る場所と形が違います。

やってはいけないのは、生きたまま運ぶことです

ここが、ほかの虫といちばん違うところです。

農林水産省は、特定外来生物としての扱いをこう書いています。

原則として生きたままの移動や飼育等が禁止されている

つまり、捕まえて別の場所へ持って行くことができません。袋に入れて役所に持ち込む、という進め方も取れません。

岸和田市の指示は明快です。

発見した成虫は踏みつぶすなど、その場で駆除をお願いします。

その場で、というのが要点です。

やることを整理します。

  • 見つけたら、その場で駆除する。生きたまま移動させない
  • 幹に穴とフラスがあれば、穴の奥へ薬剤を注入する
  • 自治体に情報提供する。岸和田市は「クビアカツヤカミキリ駆除等報告フォーム」を用意している

報告の窓口は自治体ごとに違います。住んでいる市区町村のサイトで「クビアカツヤカミキリ」を検索してください。

「500円の報奨金」は資料で確認できませんでした

「外来種のカミキリムシは500円で駆除できますか?」という質問が、まとまった数で検索されています。

捕獲1匹あたりの報奨金について書いた記述は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。

確認したのは農林水産省のページと岸和田市のページです。どちらにも報奨金や補助の記載はありません。

一部の自治体が独自に制度を持っている可能性はあります。あるとすれば自治体ごとの制度なので、住んでいる市区町村のサイトで確かめてください。

「500円で駆除できる」という前提で動かないほうが確実です。制度の有無にかかわらず、見つけたらその場で駆除する相手であることは変わりません。

庭の桜や梅にフラスが出ていて、自分では薬剤を入れられないという人は、木の状態を見てもらうところから頼めます。

フラスが出た庭木を害虫駆除屋に現地で見てもらう

在来のカミキリムシはどうするか|来年の被害を防ぐ見方

首が赤くないカミキリムシなら、特定外来生物ではありません。

その場合、法律上の制限はありません。持ち帰っても、逃がしても違法にはなりません。

ただし、庭木への影響は種類によります。幼虫が幹の中で育つ点は同じで、木が弱る原因になることがあります。

判断の目安を書きます。

  • 木にフラスが出ていて、枝が枯れてきている → 幼虫が中にいる可能性がある
  • 成虫を1匹見ただけで、木に異常がない → 急いで動く理由は資料からは出てこない
  • 首が赤い個体を見た → 種類にかかわらず、その場で駆除して自治体へ報告

迷ったら、首の色だけ確かめてください。そこで扱いが分かれます。

カミキリムシの駆除に関するよくある質問

よくある質問①

カミキリムシは駆除したほうがいいですか?

種類で変わります。

全体が黒く、首(前胸)が赤い体長2〜4cmの個体なら、クビアカツヤカミキリという特定外来生物です。生きたままの移動や飼育が禁止されており、その場で駆除する相手になります。

首が赤くない在来のカミキリムシには、法律上の制限がありません。

よくある質問②

クビアカツヤカミキリの見分け方は?

首の色です。岸和田市は「成虫は全体が黒く光沢がある。頭部の下(前胸の一部)が赤く、突起がある。触覚が体長よりも長い」と書いています。

体長は2〜4cm、活動は6〜8月で、越冬はしません。

よくある質問③

カミキリムシの幼虫はどうやって駆除しますか?

穴の奥へ薬剤を注入します。幼虫は幹の中にいるため、表面にかけるだけでは届きません。

幼虫がいるかどうかは、木の根元のうどん状の木くず(フラス)で分かります。

よくある質問④

外来種のカミキリムシに報奨金は出ますか?

今回調べた農林水産省と岸和田市の資料には、報奨金の記載がありませんでした。

自治体ごとの制度がある可能性はあるので、住んでいる市区町村のサイトで確認してください。

よくある質問⑤

家の中にカミキリムシがいたらどうすればいいですか?

まず首の色を見てください。赤ければ、生きたまま外へ出すことができません。その場で駆除します。

赤くなければ、屋外へ出して問題ありません。家の中で繁殖する虫ではありません。幼虫が育つのは生きた木の幹の中です。

まとめ:見るのは首の色1つです

カミキリムシを駆除すべきかは、種類で変わります。

全体が黒く、首が赤く、体長2〜4cm。この組み合わせなら、クビアカツヤカミキリという特定外来生物です。

農林水産省によると、平成24年に愛知県で初確認され、令和8年8月現在22都府県で発生が確認されています。そして生きたままの移動や飼育が禁止されています。

幼虫は幹の中にいて、うどん状の木くずを外に出します。木の根元を見てください。

やることを順番に書きます。

  • 見つけたら、まず首の色を確かめる
  • 赤ければ、その場で駆除する。生きたまま持ち運ばない
  • 自治体の報告フォームや窓口へ情報提供する
  • 庭の桜・梅・桃の根元に、うどん状の木くずが無いか見る
  • 穴があれば、奥まで薬剤を注入する
  • 報奨金を当てにしない。資料では確認できなかった

木の高い位置に穴があって手が届かない人は、範囲を見てもらうと処置まで進みます。

幹の穴とフラスの範囲を害虫駆除屋に見てもらう
ABOUT ME
ヨシオ
ヨシオ
自宅&畑の害虫・害獣対策研究家
ぼくの害虫・害獣との馴れ初め(笑)をお話します。 最初は自宅の台所に現れたアリとの戦いから始まりました。そこからシロアリ、コバエ、ハチ、ネズミ、タヌキまで……気づけば害虫・害獣との共存(?)生活を10年以上続けています。 自分で試してうまくいったこともあれば、途中で「これはムリだ!」と業者にお願いした経験もあります。 そのときに学んだのは「プロの技術と、家庭でできる工夫は別物」ということ。どちらにも意味があるし、組み合わせれば最強です。 気軽に読んで、笑って、ちょっとでも役立ててもらえたら嬉しいです。
記事URLをコピーしました