大阪のゴキブリ駆除は6月が「月間」|呼び名は3通りで、行政は駆除しません
大阪でゴキブリが出たとき、まず知りたいのはどこに頼めるかです。
大阪市24区と、府内3市(岸和田市・東大阪市・守口市)の公式ページを読むと、答えははっきりしていました。
行政はゴキブリを駆除しません。かわりに6月を「ゴキブリの月間」として呼びかけています。
ただし、その呼び名が3通りに割れていました。窓口の部署も市で違います。
- 業者は大阪府の登録名簿で確かめられる(建築物ねずみ昆虫等防除業)
- 相場を公表している自治体は見つかりませんでした
- 大阪は6月がゴキブリの月間。ただし呼び名は防除強調・防除協調・駆除強調の3通り
- 行政は駆除も薬剤の配布もしません。例外は守口市の噴霧器の無料貸し出しだけ
- 大阪市はワモンゴキブリを「地下街に棲息している」と書いている

「大阪で頼める業者がどこなのか、そもそも見分けがつかない」という人は、府が出している名簿から確かめられます。
業者を探すとき、大阪には公的な手がかりがあります。
大阪府が登録業者の名簿を公開しています
大阪府は「建築物衛生管理業登録業者名簿」を公開しています。
その中に、「建築物ねずみ昆虫等防除業(令和8年3月31日現在)」というPDFがあります。
ゴキブリやネズミの防除を業として行う事業者の登録一覧です。
府のページには更新の頻度も書かれています。
半年に1度更新作業を行う
※出典:大阪府「建築物衛生管理業登録業者名簿について」(健康医療部生活衛生室環境衛生課衛生指導グループ)を2026年8月30日に確認
かんたんに言うと、大阪府に登録して営業している業者かどうかを、名簿で照らせるということです。
ただし、この名簿だけで足りるわけではありません
注意する点が2つあります。
1つ目は、登録は届出であって腕前の証明ではないこと。2つ目は、大阪市など保健所を持つ市の業者がこの名簿に入るのかが書かれていないことです。
大阪市が独自に同じ名簿を出しているかも確認できませんでした。要確認として残します。
名簿は「実在して届け出ている会社か」を確かめる道具です。選ぶ基準は名簿の外で決めることになります。
見積書のどこを見るかはゴキブリ駆除を業者に頼む料金の目安にまとめています。
次に費用です。
調べた範囲では、ゴキブリ駆除の相場を示している自治体は大阪府にも大阪市にもありませんでした。
区のページも市のページも、書いてあるのは防除の方法と窓口までです。
金額の目安が要るなら、全国の相場から見ることになります。編集部が集計した目安では、ゴキブリは1.5万〜3.5万円でした。
内訳と見積書の見方はゴキブリ駆除を業者に頼む料金の目安に書いています。
大阪だから高い、安いという公的な資料は確認できていません。
ここからが、大阪で調べて分かったことです。
呼び名が3通りに割れています
調べた大阪市と府内3市は、6月をゴキブリの月間にしている点で共通でした。
ところが、その名前が揃っていません。
大阪市と府内3市の「6月の月間」の書き方(2026年8月30日確認)
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| 自治体 | 月間の呼び名 | 担当している部署 | 駆除するか |
|---|---|---|---|
| 大阪市(住吉・港・大正・阿倍野・西・福島の各区) | ゴキブリ防除強調月間 | 各区の保健福祉課・保健子育て課 | しない |
| 大阪市 西淀川区 | ゴキブリ防除協調月間 | 保健福祉課健康推進グループ | 記載なし |
| 岸和田市 | ゴキブリ駆除強調月間 | 環境農林水産部 廃棄物対策課 | 記載なし |
| 東大阪市 | ゴキブリ駆除強調月間 | 健康部保健所 環境薬務課 | しない |
| 守口市 | ゴキブリ駆除強調月間 | 環境下水道部 環境対策課 | しない(噴霧器は貸す) |
各自治体の公式ページを2026年8月30日に確認し、編集部が整理しました。呼び名は書かれていた表記のまま載せています。
大阪市の多くの区は「防除強調月間」と書いています。
一方で、西淀川区だけが「防除協調月間」でした。
大阪市では、毎年6月を「ゴキブリ防除協調月間」とし、防除実践運動を推進しています。
※出典:大阪市西淀川区「台所のおじゃま虫 ゴキブリ」を2026年8月30日に確認
同じ大阪市の中で表記が分かれています。どちらが正しいのかは資料からは判断できないので、そのまま載せます。
府内の市に出ると、今度は「駆除強調月間」になります。
6月1日から6月30日までを「ゴキブリ駆除強調月間」としています
※出典:守口市「ゴキブリを駆除しよう ~繁殖期の今が効果的~」(環境下水道部環境対策課)を2026年8月30日に確認
かんたんに言うと、大阪で「6月がゴキブリの月間」なのは確かですが、正式な呼び名は住んでいる市によって変わります。
行政は駆除も薬剤の配布もしません
呼び名は違っても、書いてあることはほぼ同じでした。
大正区と阿倍野区は「(区役所では駆除は実施しておりません。)」とかっこ書きで言い切っています。港区は「相談は行っておりますが、駆除は行っておりません」と、相談と駆除を分けて書いていました。
いちばんはっきりしているのは都島区です。
保健福祉センターでは薬剤の配布や駆除は行っていません。駆除作業は土地建物の所有者または管理者が自らの責任で行ってください。
※出典:大阪市都島区「ねずみ・害虫について」を2026年8月30日に確認。大正区・阿倍野区・港区「ゴキブリについて」も同日に確認
東大阪市も「保健所では、ゴキブリの駆除や駆除薬剤の配布はしていません」としています。
駆除する主体は住んでいる人か、頼まれた業者です。行政はそこに入りません。
区役所で何を借りられるかは大阪の害虫駆除は区役所で器具を借りられるにまとめています。
例外は守口市の噴霧器だけでした
1つだけ、道具を貸す市がありました。
市ではゴキブリの駆除は行っていません。
市では噴霧器を無料で貸し出していますのでご利用ください。
※出典:守口市「ゴキブリを駆除しよう ~繁殖期の今が効果的~」を2026年8月30日に確認
駆除はしないが、道具は貸すという形です。薬剤そのものは自分で用意することになります。
同じ「行政は駆除しない」でも、そこから先が市で分かれていました。都島区は薬剤の配布もしないと明記し、守口市は噴霧器を無料で貸します。住んでいる市の書き方を先に読むと、無駄な電話を1本減らせます。
電話する前に確認する3項目|あなたの市は保健所系か環境系か
窓口の部署は2系統に分かれていました。
大阪市の各区と東大阪市は保健所・保健福祉センター系、岸和田市と守口市は環境や廃棄物を扱う部署です。
- 保健所系なら、相談と虫の鑑別が中心
- 環境・廃棄物系なら、清掃や地域の美化とセットで案内されることがある
- どちらでも駆除そのものは頼めない
これは大阪市と3市を並べて編集部が気づいた傾向で、府が定めた区分ではありません。
最後に、大阪で出るゴキブリの正体です。
市内でよく見られるのは4種類です
大阪市の区が出しているリーフレットに、種類が挙がっています。
大阪市内でよくみられるのは、クロゴキブリ・チャバネゴキブリ・ワモンゴキブリ・トビイロゴキブリです。
※出典:大阪市西淀川区・福島区「台所のおじゃま虫 ゴキブリ」を2026年8月30日に確認
中央区のページは、この4種に体長と居場所まで付けています。
中央区が挙げる4種と、書かれている居場所(2026年8月30日確認)
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| 種類 | 体長 | 書かれている特徴と居場所 |
|---|---|---|
| クロゴキブリ | 26〜39mm | 光沢のある黒褐色の大型種/一般住宅に多く発生 |
| チャバネゴキブリ | 10〜15mm | 黄褐色の小型種/飲食店・ビルに多い |
| ワモンゴキブリ | 40〜48mm | 光沢のある栗色の大型種/地下街に棲息している |
| トビイロゴキブリ | 31〜37mm | トビイロをした紋がある/飲食店を中心に棲息している |
出典:大阪市中央区「ねずみ・衛生害虫について」を2026年8月30日に確認
ワモンゴキブリの40〜48mmは、クロゴキブリより大きい数字です。居場所として名指しされているのは地下街でした。
大きな個体を見て「クロゴキブリだ」と決めつけると、種類を取り違えることがあります。
見分け方は日本のゴキブリの種類は大きさで分かれるにまとめています。
区によって体長の数字が違います
24区を調べていて気づいたことがあります。
同じ種類なのに、区によって書いてある体長が違いました。
- クロゴキブリ:26〜39mm(中央区)/30〜38mm(港・住吉・淀川・旭区)/30〜40mm(東成区)
- チャバネゴキブリ:10〜15mm(中央・淀川区)/15〜20mm(港・住吉・旭区)/15mm前後(東成区)
大阪市24区のうち、ゴキブリの記述があるページを持っていたのは12区でした。
残りの12区は市の共通ページへ案内するだけです(平野区と東淀川区は広報紙で、浪速区は出前講座のメニューで触れています)。
編集部の分析として書きます。数字の幅が違うのは、区ごとに元にした資料が違うためと考えられます。体長で種類を確定させようとすると、参照した区によって答えが変わってしまいます。
下水から出ているなら、窓口が変わります
東成区のページには、他の区に無い案内がありました。
下水からの発生の場合は、区役所ではなく田島管路管理センターへ、と書かれています。
※出典:大阪市東成区「ゴキブリでお困りの方へ」を2026年8月30日に確認
排水口まわりから続けて出てくる場合は、家の中の問題ではないことがあります。
どこから入ってくるかはゴキブリはどこから入るのかに書いています。
しません。
大正区と阿倍野区は「区役所では駆除は実施しておりません」、港区は「相談は行っておりますが、駆除は行っておりません」と書いています。都島区は薬剤の配布も行わないと明記しています。
呼びかけと情報提供までです。
区のページには「防除実践運動を推進しています」とあり、駆除や薬剤の配布を行うという記述は見つかりませんでした。呼び名も市で違い、岸和田市・東大阪市・守口市は「ゴキブリ駆除強調月間」としています。
今回調べた範囲では守口市だけでした。
守口市は「市では噴霧器を無料で貸し出していますのでご利用ください」と書いています。大阪市の区・東大阪市・岸和田市には同じ記述がありませんでした。
ただし調べたのは大阪市24区と府内3市で、府内すべての市町村を確認したわけではありません。
大阪市は4種類を挙げています。
クロゴキブリ・チャバネゴキブリ・ワモンゴキブリ・トビイロゴキブリです。中央区はワモンゴキブリを「地下街に棲息している」、チャバネゴキブリを「飲食店・ビルに多い」と書いています。
毒餌を自分で作ることを考えている場合は、ゴキブリ団子の作り方を調べる前にを先に読んでください。
東成区は管路管理センターを案内しています。
下水からの発生の場合の連絡先として、田島管路管理センターが挙げられています。担当する管路管理センターは区によって変わるので、まずは区役所で確かめてください。
住んでいる市のページを読む、種類を見る、業者を名簿で確かめる。この順です。
- 行政に駆除は頼めない。大正区・阿倍野区・港区・都島区・東大阪市・守口市がそう書いている
- 6月はゴキブリの月間。ただし呼び名は防除強調・防除協調・駆除強調の3通り
- 守口市に住んでいるなら噴霧器を無料で借りられる
- 業者は大阪府の「建築物ねずみ昆虫等防除業」の名簿で実在を確かめる
- 相場を出している自治体は見つからなかった。金額は全国の目安から見る
- 大きい個体はワモンゴキブリ(40〜48mm)の可能性がある。地下街に棲息すると書かれている

「自分の区のページを読んだが、結局どこに頼むかは書いていなかった」という人は、大阪に対応している業者に現地を見てもらうところから始められます。

