ヤスデの大量発生は年2回の集団移動|自治体が挙げる時期は4〜6月と10〜11月
昨日までいなかったのに、朝起きたら壁一面にヤスデがいた。
そういう出方をする虫です。
ただ、急に繁殖したわけではありません。
自治体の資料は、これを「集団移動」と書いています。
しかも移動する時期は決まっていて、年2回です。
この記事では、なぜ・いつ・どこから来るのかを自治体の記載で整理します。
害の有無と、止め方までまとめました。
- 「大量発生」は増えたのではなく、年2回の集団移動
- 時期は4〜6月(幼虫)と10〜11月(成虫)。湿度の高い雨上がりの夜に多い
- 咬まない・刺さない・農作物被害もない。ただし刺激すると臭気を出す
- 止め方は滑る材質を壁に貼ることと、隙間をふさぐこと

毎年同じ時期に同じ場所から出ているなら、発生源が敷地の中か隣にあります。そこを見てもらうと繰り返しが止まります。
いちばん多い問いは「急に大量発生するのはなぜか」です。
長崎市の説明が、そのまま答えになっています。
集団移動は年2回で、4〜6月(幼虫)と10〜11月(成虫)に見られます
※出典:長崎市「ヤスデの発生にご注意ください」(2026年8月27日確認)
繁殖して数が増えたのではなく、移動して見えるところに出てきたということです。
同じページは、出やすい条件も書いています。
湿度の高い雨上がりの夜によくみられます
雨上がりの翌朝に「いきなり増えた」と感じるのは、これが理由です。
葉山町も同じ趣旨で、静岡市の事例として10〜12月を中心とした集団移動と、4月以降にも成体の集団移動が見られると書いています。
寿命は1年。卵は数百個で、8日でふ化します
長崎市は生態も書いています。
寿命は1年程度で、卵→幼虫→亜成体→成虫と脱皮を繰り返します。繁殖能力が非常に高く、数百個も産卵し、8日程度でふ化するとされています。
葉山町は成体の体長を3〜3.5センチメートル前後としています。
かんたんに言うと、1年で世代が入れ替わる虫です。だから幼虫の移動(春)と成虫の移動(秋)で、年2回の山ができます。
移動してくる元の場所も、はっきり書かれています。
落葉などが堆積して湿度が高く日光の当たらない場所を好みます
※出典:長崎市(前掲)。葉山町も「落葉などの有機物が堆積して湿度が高く日光の当たらない場所」としています。
つまり庭の落ち葉の下、植木鉢の下、側溝あたりが出どころです。
そしてもう1つ、見落とされやすい記載があります。
分布が広がる原因は、人です。
葉山町は「土、落葉、堆肥、植木などの移動時に卵や幼虫が付く」人為的な要因が強いとしています。
ここからは編集部の見方です。
新しく庭木を入れた家や、土を入れ替えた家で急に出るようになるのは、この経路で説明がつきます。「うちだけなぜ」の答えが、持ち込みにある場合があります。
「庭に大量発生しているが害はあるか」という問いも多いので、先に片づけます。
長崎市は次のように書いています。
人を咬んだり、刺したりすることはなく
農作物への被害もありません。葉山町も同じく、咬む・刺すことはなく農作物に被害を与えないとしています。
ただし1つだけ注意があります。
強い刺激を与えると、悪臭ガスを放出します。葉山町はこれを「シアン化合物を含む臭気」を発する可能性があると書いています。
かんたんに言うと、害はないが、つぶすと臭うということです。
素手でつまんだり、踏みつぶしたりしないほうがよい相手です。
なお、似た形の虫でもムカデは咬みます。見分けと対処はムカデ駆除の最強対策ガイドにまとめてあります。
出てしまったぶんと、これから入るぶんで、やることが分かれます。
出てしまったぶんは、集めて捨てます。
長崎市は「ほうきではたき落として集め、ごみ袋に入れる」とし、死滅後にそのまま「燃やせるごみ」として処分するよう書いています。葉山町は日光に当てると自滅するとも書いています。
これから入るぶんは、通り道をふさぎます。
- 壁にステンレス材やテープなど滑りやすい材質を貼る
- 扉などの隙間を隙間テープでふさぐ
- 落葉の除去と草刈りで、暗くて湿った場所をなくす
- 側溝の清掃
- 薬剤は侵入されたくないところだけに帯状に撒く
※出典:長崎市・葉山町の各ページ(2026年8月27日確認)
薬剤について、長崎市は注意も添えています。耐性が生じたり、人や動植物への影響が懸念されるとしています。「帯状に撒くと効果があると言われています」という書き方で、断定はしていません。
根絶は難しいと、行政が書いています
期待値の話もしておきます。
長崎市は「全国的にも抜本的な解決策が見つかっていません」「一度定着してしまうと根絶することは非常に困難」としています。
葉山町も同じ立場で、根絶ではなく侵入防止と広域分散防止に力を入れると書いています。
この章のやること
- 出ているぶんは、はたいて集めて燃やせるごみへ
- 壁の滑る材質と隙間テープで、入る側を止める
- 毎年同じ場所から出るなら、落葉と湿気の元を探す
毎年出る家は、敷地の中か隣に決まった発生源があります。そこが分かると、撒く場所も貼る場所も絞れます。
増えたのではなく、集団移動です。長崎市は「集団移動は年2回で、4〜6月(幼虫)と10〜11月(成虫)に見られます」と書いています。湿度の高い雨上がりの夜に多く見られます。
長崎市は4〜6月と10〜11月を挙げています。葉山町は静岡市の事例として、10〜12月を中心とした集団移動と、4月以降の成体の集団移動を挙げています。
落葉などが堆積して湿度が高く日光の当たらない場所を好むためです。その場所から移動してきます。分布が広がる原因については、土・落葉・堆肥・植木の移動に卵や幼虫が付く人為的な要因が強いとされています。
咬んだり刺したりすることはなく、農作物への被害もありません。ただし強い刺激を与えると悪臭ガスを放出します。葉山町はシアン化合物を含む臭気としています。
長崎市は「全国的にも抜本的な解決策が見つかっていません」「一度定着してしまうと根絶することは非常に困難」と書いています。侵入防止と発生源を減らすことが中心になります。
ヤスデの大量発生は、繁殖ではなく集団移動でした。
長崎市は年2回、4〜6月(幼虫)と10〜11月(成虫)としています。湿度の高い雨上がりの夜に多く見られます。
出どころは、落葉が積もって湿った日陰です。分布が広がるほうは、土や植木の移動で人が運んでいるとされています。
咬まず刺さず、農作物にも被害はありません。ただし刺激すると臭気を出すので、つぶさないでください。
やること
- 出ているぶんは、ほうきではたいて集め、燃やせるごみへ
- 壁に滑る材質を貼り、扉の隙間をふさぐ
- 落葉の除去・草刈り・側溝清掃で、湿った日陰を減らす

毎年同じ時期に同じ場所から出ているなら、発生源は動いていません。そこを特定できると、翌年の出方が変わります。

