福岡の害獣駆除はどうする?福岡市はアライグマの捕獲を無料で行います
福岡で、屋根裏の足音やごみ荒らしに困って、どこに頼めばよいか調べている人へ。
先に答えを書きます。福岡市に住んでいて、相手がアライグマなら、市が委託業者に捕獲を無料で頼んでくれます(2026年9月25日確認)。
ハクビシンやイタチなど、アライグマ以外の獣は扱いが違います。この記事では、福岡市の制度と県の資料から、相手ごとの頼み先を整理しました。
- 福岡市は、アライグマを市が頼んだ業者が無料で捕まえる。家のまわりの被害が対象で、登録は要らない
- 箱わなの無料貸出もある(2週間・1基)。ただし防除従事者の登録が要る
- ハクビシンやイタチは、捕まえるのに許可が要る。屋根裏の追い出しやふさぐ作業は業者に頼むことになる
- 福岡市のアライグマの相談は、令和元年度15件から令和7年度231件に増えた

屋根裏にいるのがアライグマなのか、ほかの獣なのかが分からないと、頼み先が決まりません。まず相手を確かめてもらうところからです。
福岡市でアライグマに困ったときは、3つの道があります。市の公式ページ(2026年7月24日更新)から整理しました。
福岡市でアライグマに困ったときの3つの方法(2026年9月25日確認)
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| 方法 | 費用 | 条件 | 申し込み先 |
|---|---|---|---|
| 市が頼んだ業者が捕まえる | 無料 | 家のまわりの被害がある人。登録は要らない | 環境局自然共生課 |
| 箱わなを借りる | 無料(餌や軍手は自分で) | 防除従事者の登録が要る。2週間・1基 | 環境局自然共生課 |
| 業者に頼む | 有料 | 屋根裏の追い出し、ふさぐ作業、清掃まで頼める | 業者 |
出典:福岡市「特定外来生物『アライグマ』について」。環境局自然共生課の電話は092-733-5389。
市の2つの方法には、共通の条件があります。
- 箱わなを置く場所は、自分の土地か管理している土地
- 農業の被害は対象外。農業被害は農林水産局の担当へ
- 捕まったアライグマの回収は平日だけ。土日祝日の前は箱わなを閉める
- 事前に、被害の状況と箱わなを置けるかの聞き取りがある
ここからは編集部の見立てです。市の方法は、庭や家のまわりで捕まえる方法です。屋根裏に住みついている場合、捕まえたあとに入り口をふさぐ作業と、フンの掃除が残ります。そこは市の制度の外なので、業者に頼むことになります。
福岡市は、市民からのアライグマの相談・情報提供の件数を年度ごとに公表しています。
福岡市のアライグマの相談・情報提供件数
| 年度 | 件数 |
|---|---|
| 令和元年度 | 15 |
| 令和2年度 | 34 |
| 令和3年度 | 50 |
| 令和4年度 | 66 |
| 令和5年度 | 99 |
| 令和6年度 | 146 |
| 令和7年度 | 231 |
出典:福岡市「特定外来生物『アライグマ』について」(2026年9月25日確認)。アライグマ以外の可能性がある情報も含まれる、と書かれています。
令和元年度の15件から、令和7年度は231件です。6年で15倍になりました【編集部計算】。
毎年、前の年より増えています。福岡市では、アライグマはもう珍しい相手ではありません。
アライグマ以外の獣は、鳥獣保護管理法で守られています。許可なく捕まえることはできません。
福岡市は、有害鳥獣の捕獲許可について次のように書いています。
捕獲許可を受けずに鳥獣の捕獲やわなの設置を行うことはできません。
※出典:福岡市「有害鳥獣の捕獲」(2026年3月19日更新・2026年9月25日確認)。
許可の申請は、被害を受けている個人もできると書かれています。問い合わせ先は、農林水産局の森林・林政課です。
ただし、許可を取ったあとも、わなの管理や捕まえたあとの処理は自分でやることになります。屋根裏のハクビシンやイタチは、業者に追い出しとふさぐ作業を頼むのが現実的です。頼むときは、許可の手続きをだれがするのかを聞いてください。
動物ごとの手順の違いは、害獣駆除は「捕まえていいか」で手順が変わるにまとめています。
報奨金は、市町村ごとに決まっています。
福岡市のアライグマのページには、報奨金の記載はありませんでした(2026年9月25日確認)。かわりに、市が頼んだ業者が無料で捕まえる方法があります。
春日市は、アライグマ1頭につき3,000円の報償金を出しています。ただし条件があります。
- 防除従事者の登録を受けている
- 春日市内で捕まえ、市の指定した場所に自分で運べる
- 予算に限りがあるので、先に相談する
※出典:春日市「アライグマ捕獲報償金」(令和7年6月23日更新・2026年9月25日確認)。
かんたんに言うと、報奨金は「自分で捕まえた人」に出るものです。業者に頼んだ費用が戻る仕組みではありません。全国の例は害獣駆除の報奨金はいくら?にまとめました。
業者に頼む場合、福岡を対応エリアに入れている会社から選びます。害獣駆除業者14社の公式サイトを調べたところ、次の会社が福岡に対応すると書いていました(2026年9月25日確認)。
- 全国に対応:害獣駆除110番、駆除ザウルス
- 九州に対応:駆除の達人(福岡営業所は飯塚市)、ハウスプロテクト、害獣プロテック
14社の比べ方は害獣駆除業者ランキングにまとめています。
県の防除実施計画に、年度別の件数が載っています。
福岡県のアライグマによる生活被害件数
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| 年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 |
|---|---|---|---|---|
| 件数 | 135 | 148 | 169 | 293 |
福岡県アライグマ防除実施計画(令和6年3月)による(2026年8月25日確認)。
令和3年度から令和4年度で124件増えています。
3年かけて135件から169件まで増えたあと、1年で293件になりました。
生活被害とは、住宅への侵入や糞尿による被害を指します。農作物の被害とは別に数えられています。
県は分布についてこう書いています。
本県におけるアライグマは、急激に生息個体数が増加し、福岡県全域に分布が拡大していると推定され
福岡県全域という書き方です。
かんたんに言うと、もう一部の地域の話ではないということになります。
アライグマは捕まえて終わりになりません。
屋根裏に入られていた場合、次の作業が残ります。
- 侵入口の封鎖が見積もりに入っているか。何か所か
- 糞尿の清掃と消毒が入っているか
- 断熱材の交換が要るか。要るなら金額はいくらか
- 再発したときの保証の年数と対象の範囲
- 見積書が概算か、確定した金額か
捕獲だけで終わる見積もりに注意してください。穴が残っていれば、次の個体が同じ場所から入ります。
業者を選ぶ基準は害獣駆除業者ランキングを公式9社で検証にまとめています。料金を公表している会社が限られるため、比較の仕方に注意が要ります。

屋根裏に上がれない、糞の範囲が分からない。そこまで来たら、現地を見てもらうところから始められます。
金額の話に移ります。
要確認:福岡県が害獣駆除の費用の目安を示している資料は見当たりませんでした(2026年8月25日確認)。
かわりに県が書いているのは、衛生上の理由です。
県の計画は、アライグマが媒介する可能性のある感染症を挙げています。
そのうち感染症法で患者発生時に届出義務が規定されているものが8種あります。
- 狂犬病
- エキノコックス症
- 重症急性呼吸器症候群(SARS)
- 日本紅斑熱
- ツツガムシ病
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- レプトスピラ症
- E型肝炎
※福岡県アライグマ防除実施計画による(2026年8月25日確認)。
さらに県は、ペットとアライグマが接触するリスクが高くなる市街地では警戒が必要だとしています。
ここからは編集部の判断です。この一覧があるということは、糞尿の清掃と消毒を省けないということです。
見積書で「駆除費」としか書かれていない場合、清掃が含まれているかを確認してください。
編集部でイタチの工事69件を数えました。費用は5万〜30万円にひらき、5件に1件で断熱材に手が入っていました。詳しくはイタチ駆除の費用は5万〜30万円で扱っています。
主要9社の公式サイトを同じ項目で確認したところ、料金を公表していたのは3社だけでした。
自宅の金額は、天井裏を見てもらわないと出ません。
ここが福岡で最初に確かめる点です。
県は、平成16年度の初確認以降、令和4年度までの間に累計50市町村で捕獲等により生息が確認されたとしています。
一方で、防除の一部を担う市町村は38です。
防除の一部を担う38市町村
| 地域 | 市町村 |
|---|---|
| 福岡地域(16) | 福岡市、筑紫野市、春日市、大野城市、宗像市、太宰府市、古賀市、朝倉市、宇美町、篠栗町、志免町、須恵町、新宮町、久山町、粕屋町、東峰村 |
| 北九州地域(7) | 北九州市、行橋市、豊前市、みやこ町、吉富町、上毛町、築上町 |
| 筑豊地域(8) | 田川市、小竹町、鞍手町、桂川町、香春町、添田町、大任町、赤村 |
| 筑後地域(7) | 八女市、小郡市、うきは市、みやま市、大刀洗町、大木町、広川町 |
福岡県アライグマ防除実施計画(令和6年3月)による。計画期間は令和6年3月25日から令和11年3月31日まで。
自宅のある市町村がこの表に載っているかどうかで、最初の電話先が変わります。
載っていれば、市町村の防除実施計画に基づく手続きの窓口があります。
載っていない場合でも、県はこう書いています。
アライグマが生息していないと推定している市町村においても、本県における捕獲頭数と発見市町村数の拡大状況を踏まえると生息又は侵入のおそれがある
「うちの市は対象外だから関係ない」とは県自身が書いていません。
アライグマは特定外来生物で、原則として飼育したり野外へ放ったりすることが禁じられています。捕まえてどこかへ逃がす対応は取れません。
手続きの考え方は大阪の害獣駆除はアライグマだけ手続きが違うでも扱っています。府県によって担い手が変わります。
なお相手がハクビシンやイタチなら、根拠になる法律が変わります。ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリは捕獲に許可がいるを参照してください。
相手で変わります。アライグマで家のまわりに被害があるなら、福岡市の自然共生課(092-733-5389)に相談すると、市が頼んだ業者が無料で捕まえてくれます(2026年9月25日確認)。ハクビシンやイタチなどは捕まえるのに許可が要るので、屋根裏の追い出しやふさぐ作業は業者に頼むことになります。
市町村ごとに違います。福岡市のアライグマのページには報奨金の記載がなく、かわりに無料の捕獲があります。春日市はアライグマ1頭3,000円の報償金を出していますが、防除従事者の登録があり、自分で指定の場所へ運べる人が対象です(2026年9月25日確認)。
県の資料では増えています。
生活被害件数は令和元年度135件、令和2年度148件、令和3年度169件でした。令和4年度は293件です。県は「福岡県全域に分布が拡大していると推定され」と書いています。
計画に38市町村の一覧があります。
福岡県アライグマ防除実施計画に、防除の一部を担う市町村が地域別に記載されています。載っていない市町村でも、県は生息または侵入のおそれがあるとしています。
できません。
アライグマは外来生物法により特定外来生物に指定されており、原則として飼育したり野外へ放ったりすることが禁じられています。対応は市町村へご相談ください。
感染症の懸念があります。
県は、アライグマが媒介する可能性のある感染症として、届出義務が規定されている8種を挙げています。市街地ではペットとの接触リスクも指摘されています。清掃と消毒は業者に含めてもらうのが確実です。
県は目安を公表していません。
編集部の集計では、イタチの工事69件で5万〜30万円にひらき、5件に1件で断熱材に手が入っていました。金額は封鎖の箇所数と清掃の範囲で変わるため、天井裏を見てもらわないと出ません。
福岡市に住んでいて相手がアライグマなら、まず市の自然共生課に相談します。市が頼んだ業者が、無料で捕まえてくれます。ハクビシンやイタチ、屋根裏に住みついた場合のふさぐ作業と清掃は、業者に頼むことになります。
福岡のアライグマは、県の資料で増加が示されています。
生活被害は1年で169件から293件へ。生息確認は50市町村、防除を担うのは38市町村です。
まず自宅の市町村がその38に入っているかを確かめてください。
そのうえで、屋根裏に入られている場合は捕獲だけで終わりません。
やること
- 屋根裏の音と糞から、相手の動物を絞る
- 自宅の市町村が38市町村に入っているか確かめる
- 市町村へ問い合わせて、手続きの有無を聞く
- 業者には封鎖・清掃・消毒を含めた見積もりを出してもらう

制度を調べる時間と、被害が広がる時間は同時に進みます。屋根裏の状況だけ先に見てもらうという順番もあります。

