自分で害虫駆除は可能?プロに頼んだ時の違いと自分でやるメリット・デメリットを解説
ある日突然遭遇する害虫の存在は日常生活の中でも大きなストレスになりますよね。急な害虫との遭遇に多くの方が「自分で対処すべきか、プロに頼むべきか」で悩まれるのではないでしょうか?
害虫駆除は、害虫の種類と被害の状況によってはご自身での対応が可能です。
しかし、無理な自力駆除は危険が伴ったりかえって被害を拡大させてしまったりするケースも少なくありません。
この記事では害虫駆除を自分で行う際の正しい知識、メリットとデメリットを徹底比較し安全に自分で退治するための具体的な手順を解説します。

あなたが今直面している状況で「自分でやるべきか」「業者に頼むべきか」の判断材料にして下さい。
まず、自力で害虫駆除に挑戦すべきか判断するためにメリット・デメリットを比較してみましょう。
費用が安い

自分でやることの最大の魅力は「費用の安さ」です。
市販の殺虫剤やトラップであれば数百円から数千円程度で済みます。
専門業者に依頼する場合、数万円単位の費用がかかることも多いためコストを最小限に抑えたい場合には大きなメリットとなります。
すぐに駆除できる

すぐに駆除できる「即時性」もメリットです。
害虫を発見したその瞬間すぐにドラッグストアやホームセンターで駆除グッズを購入し、対策を講じることができます。
業者に依頼する場合、見積もりや日程調整で数日かかることもありますが自分でやれば待つ必要がありません。
さらに、業者を家に入れることに抵抗がある方にとっても他人の目を気にせず対処できる点は精神的なメリットと言えるでしょう。
手間がかかる

手間と時間がかかることはデメリットです。
害虫の種類を特定し適切な薬剤を選び、発生源や侵入経路を探し出す作業は想像以上に手間と時間がかかります。
危険性をともなう

無視できないのが危険性です。
特にハチやムカデ、毒ケムシなどは下手に刺激すると反撃され刺されたり咬まれたりする危険が伴います。
また、殺虫剤や燻煙剤の使用は小さなお子様やペット、アレルギー体質の方にとって健康リスクとなる可能性も否定できません。
再発リスクがある

自分で駆除する最大のデメリットは再発リスクがあることです。
目に見える害虫を退治できたとしてもその発生源や侵入経路を根本的に解決できなければ害虫は何度でも現れます。

発生源や侵入経路を素人が特定することは非常に困難です。
間違った方法で駆除しようとした結果、薬剤への耐性を持つ個体を生み出したり害虫がより家の奥深くに隠れてしまったりしてかえって被害が拡大するケースもあります。
ご自宅に現れた害虫はどれに当てはまるでしょうか?
危険度別に自分で対応可能かどうかの目安を解説していきますので参考にして下さい。
- ゴキブリ(単体で数匹見かける程度)
- コバエ
- アリ(室内を行列していない程度)
- 毒性のないクモ
これらの害虫は市販のスプレー式殺虫剤や毒餌(設置型)、粘着トラップなどで比較的容易に対処が可能です。
- ハチ(アシナガバチなど比較的攻撃性が低くて巣が初期段階で小さい場合)
- ムカデや毒ケムシ(毒性があるため直接触れるのは危険)
- ダニやノミ(発生源の特定と広範囲の対策が必要)
- ネズミ(1〜2匹程度で侵入経路が特定できる場合)
これらは専用の駆除グッズが市販されていますが、数が多い場合やハチの巣が大きい・高所にある場合は無理をしないでください。

毒を持つ害虫の駆除は細心の注意が必要です。気を付けましょう!
- スズメバチ(非常に攻撃性が高く、命の危険がある)
- シロアリ(建物の構造自体に深刻なダメージを与えるため専門知識が必須)
- トコジラミ(南京虫)(繁殖力が異常に強く市販薬が効かない「スーパー耐性」を持つ個体が多い)
また、害虫ではありませんが以下の害獣は法律(鳥獣保護管理法)によって許可なく捕獲・殺傷することが禁止されていますので自分で駆除することはできません。
- イタチ
- ハクビシン
- アライグマ
ネズミやハチであっても、巣が屋根裏や床下など手の届かない場所にある場合や被害が広範囲に及んでいる場合はレベル3と判断し迷わず専門業者に相談してください。
「レベル1、あるいはレベル2の初期段階かもしれない」と判断し自分で駆除に挑戦する方のために安全に行うための基本ステップをご紹介します。

まずは自分の安全を守るため準備をしましょう。
- 長袖・長ズボン
- マスク
- ゴーグル(保護メガネ)
- ゴム手袋
これらは肌の露出を避け、薬剤が皮膚に付着したり害虫が顔に飛びかかってきたりするのを防ぎます。
次に以下の害虫駆除道具を準備しましょう。
- スマートフォン(写真撮影用)
- 害虫駆除グッズ
- ほうき、ちりとり、雑巾
- 密閉できるゴミ袋

スマホは害虫の特定や情報収取に使います。
スマートフォンで駆除する害虫の写真を撮り、インターネットで種類や生態を調べましょう。
あわせて「どんな害虫が」「どこに」「どのくらいいるか」を調べておきましょう。

闇雲に薬剤を撒くのは非効率で危険なのでまずは下調べをしましょう。
同時に、発生源を推測します。
例えばコバエであればキッチンの生ゴミや排水溝、ダニであれば布団やカーペット、ゴキブリであれば水回りや湿気の多い押入れなどが考えられます。
害虫の種類と発生場所が特定出来たら最適な駆除グッズを選びましょう。
- 即効性のある「スプレー式」
- 隠れた害虫も退治できる「燻煙剤(バルサンなど)」
- 巣ごと退治を狙う「毒餌・食毒剤(ブラックキャップなど)」
- 薬剤を使いたくない場所向けの「捕獲トラップ(粘着シートなど)」
害虫の死骸はウイルスや菌を持っている可能性があるため、直接触れず手袋をしてほうきとちりとりで集めゴミ袋で密閉して廃棄しましょう。

最後に侵入経路を封鎖します。再発防止のために一番大事な部分なので丁寧に行いましょう。
害虫はほんの数ミリの隙間からでも侵入してきます。
- エアコンの配管穴の隙間
- 換気扇
- 通気口
- 窓サッシの隙間
専用パテや防虫ネット、隙間テープなどで塞ぎ侵入経路を封鎖しましょう。
これを怠ると駆除してもすぐに再発してしまいます。
安全に確実に駆除を終えるために以下の点は必ず守ってください。
薬剤使用時の健康・安全対策を徹底する
市販されている薬剤とはいえ殺虫剤は強力です。製品に記載されている使用上の注意(用法・用量)を必ず守るようにしましょう。
火災報知器が反応しないようカバーをかけペットや観葉植物は必ず室外に出し、使用後は指定された時間十分な換気を行う必要があります。

アレルギー体質の方や小さなお子様がいるご家庭では、薬剤の選定に特に注意が必要です。
法律違反になるケースも!鳥獣保護管理法とは?
前述の通り、ネズミ(一部を除く)やイタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリ、多くの野鳥は「鳥獣保護管理法」によって保護されています。
これらの害獣の対策は、捕獲や殺傷ではなく家から「追い出す」こと、そして「侵入させない」ことが基本となります。
知識なく手を出すのは非常に危険であり法律的なリスクも伴うため、必ず専門業者に相談してください。
「中途半端な対策」が被害を悪化させることも
薬剤を自己流で使うと、その薬剤に抵抗力を持つ個体(スーパー耐性)が生き残りさらに強力な害虫集団を生み出してしまうことがあります。
もし自分で対策をしても状況が改善しない場合、どのタイミングでプロに依頼したら良いのかを解説していきます。
こんなサインが出たら「業者依頼」を検討
以下のいずれかに当てはまる場合は無理をせず業者への依頼を強く推奨します。
- 自分で対策しても何度も害虫が再発する
- 被害範囲が広い、または発生源(巣)がどこか特定できない
- スズメバチ、シロアリ、トコジラミなど「レベル3」の害虫・害獣である
- 害虫に刺されたりアレルギー症状が出たりするなど、健康被害が既に出ている
- 害虫の姿を見ること自体が精神的に辛い
プロに頼むメリット(確実性・安全性・再発防止)
害虫駆除のプロは害虫の生態に関する深い知識と専用の機材・薬剤を持っています。
プロに依頼する最大のメリットは「確実性」と「再発防止」です。

素人では見つけられない発生源や侵入経路を特定し根本から問題を解決してくれます。
多くの場合、駆除後の「再発保証」が付いているため、万が一再発した場合も無償で対応してもらえる安心感があります。
業者に依頼すると決めた場合、以下の3点を確認して優良な業者を選びましょう。
見積もりが明確か
必ず現地調査をしてもらい作業内容と費用の詳細な内訳(追加料金の有無)を明記した見積書をもらいましょう。
実績と許可
害虫駆除に関する資格(例:ペストコントロール技能士)や自治体への登録(例:建築物ねずみ昆虫等防除業)、シロアリ防除の認定(例:しろあり防除施工士)など専門性の証を確認します。

ホームページをよく確認して施工実績が豊富かどうか見ておくことも重要です。
保証とアフターフォロー
駆除後の保証期間と内容(どのような場合に無償対応となるか)を書面でしっかり確認しておきましょう。
ご自身での害虫駆除に関してよく寄せられる疑問にお答えします。
薬剤を使いたくない場合には、害虫が嫌う臭いを放つ忌避剤(ハーブ、木酢液、ミントオイルなど)の設置、粘着シートや物理的なトラップの利用、超音波発生装置などが代替手段となります。
併せて害虫のエサとなる生ゴミや食品カスを放置しない「清掃」と前述した「侵入経路の徹底封鎖」を行うことで薬剤を使わずに害虫対策をすることができます。
ケースバイケースになります。
シロアリやネズミなど、建物の構造や老朽化が原因で発生した場合は大家さん(貸主)または管理会社の負担で駆除を行うのが一般的です。
一方で入居者の過失(生ゴミの放置、清掃不備など)が原因でゴキブリやコバエが発生した場合は入居者負担となることが多いです。
いずれにせよまずは自己判断で業者を呼ぶ前に大家さんや管理会社に速やかに相談することが重要です。
残念ながら「これ一つで万能」というグッズはありません。
対象の害虫や状況によって効果が様々なので、目の前の害虫をすぐに退治したい即効性を求めるなら「殺虫スプレー」、巣ごと根絶したいなら「毒餌(設置型)」、部屋全体に潜む害虫を一掃したいなら「燻煙剤」といった基本を基に害虫駆除グッズの選定をしましょう。
害虫駆除はゴキブリ(少数)やコバエ、アリなど危険度が低ければ自分で対処できますが危険度が高く専門知識や技術、特別な許可が必要な場合は絶対に無理をしてはいけません。
健康被害や家屋へのダメージ、法律違反のリスクを避けるためにも速やかにプロ(駆除業者)に依頼するのが最も賢明な判断です。
まずはご自宅の害虫がどのレベルか、この記事を参考に確認してみてください。
もし少しでも不安を感じたり自分で対策しても改善しなかったりした場合は、被害が手遅れになる前に専門業者への無料相談や現地調査を検討することをおすすめします。
