自分でできる対策・見分け方
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トコジラミ駆除で市販薬が効かない理由|国の資料に致死率3.3%の実測があります

Claude
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市販の殺虫剤をかけたのに、トコジラミがいなくならない。

そう感じているなら、気のせいではない可能性があります

国の研修会資料に、採集地ごとの実測が載っています。

ピレスロイド剤をかけて3日後、致死率が3.3%だった地域があります

同じ薬で100%死んだ地域もあるので、どこで採れた個体かで結果が変わるということです。

この記事では、厚生労働省の資料の数字と、業者7社の公表料金を並べます。

「自分でやれるか」「いくらかかるか」を、先に決められるように整理しました。

この記事の結論
  • 市販に多いピレスロイド剤は、3日後の致死率が3.3%だった採集地がある
  • 有機リン剤なら、同じ9地点のうち8地点で100%致死だった
  • 熱と冷気は効く。49℃で1分41℃で100分-20℃で100%致死
  • 業者の公表料金は10,980円〜から一般住宅120,000円〜まで開く

市販の薬を試したあとに相談する人が多い虫です。すでに1回やってみたなら、その結果を伝えるところから始められます。

寝具まわりを見てもらい、総額の出し方を害虫駆除110番で確かめる

「市販薬で駆除できる」と言われますが|3日後の致死率が3.3%の地域があります

いちばん多い問いから片づけます。

厚生労働省の令和5年度生活衛生関係技術担当者研修会(2024年2月16日)の資料に、採集地ごとの殺虫剤感受性の比較が載っています。

ピレスロイド(ペルメトリン)と有機リン(フェニトロチオン)の3日後致死率

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採集地 ピレスロイド 有機リン
帝京大100%100%
富山96.7%96.7%
大分90.0%100%
成田6.7%100%
千葉6.7%100%
大阪3.3%100%
滋賀6.7%100%
京都3.3%100%
浜名湖3.3%100%
防府15.0%

出典:厚生労働省 令和5年度生活衛生関係技術担当者研修会「衛生害虫トコジラミに対する対策について」(一般財団法人日本環境衛生センター 橋本知幸)2024年2月16日。資料は皆川(2013)・數間(2013)を引用しています。ピレスロイドは250mg(ai)/㎡、有機リンは500mg/㎡での比較。2026年8月27日確認。

かんたんに言うと、同じ薬でも、地域によって効いたり効かなかったりします

市販の家庭用殺虫剤には、ピレスロイド剤が多く使われています。

効かなかった地域の個体に当たれば、いくらかけても減りません。

国が背景に「思い込み」を挙げています

同じ資料は、トコジラミが蔓延する背景を4つ挙げています。

  • 生息や持ち込みに気づきにくい(小さい、夜間活動性、トラップで捕獲しにくい)
  • 気づいても駆除が困難(殺虫剤を到達させにくい、ピレスロイド抵抗性、宿泊施設では全館同時駆除が困難)
  • 人の移動が増大(人の荷物によって運ばれる、コロナ後の人流が拡大)
  • 管理者の意識の低さ(殺虫剤で簡単に駆除できるという思い込み

4つ目に「思い込み」が名指しされています。

なお、市販のくん煙剤についても対象が決まっています。バルサンの適用対象にトコジラミは入っていますが、届く範囲には限りがあります。使い方はバルサンの使い方で効果を決めるのは色ですにまとめました。

業者に頼むといくらか|公表されている料金を7社ぶん並べました

「値段は?」「100万円はかかる?」という問いが多いので、公表されている金額だけを並べます。

トコジラミ駆除の公表料金(各社サイトの記載・確認日は編集部)

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会社・情報源 公表されている金額 確認日
害獣駆除対策センター10,980円〜2026-08-22
害虫駆除110番20,000円〜
駆除ザウルス2,200円/m²〜2026-08-19
ダスキン(事業所用)標準料金77,000円(洋室客室約15m²の例)2026-08-09
三共消毒(東京)ホテル シングル一部屋50,000円〜/一般住宅120,000円〜(スチーム処理を含む)
墨田区の相場(当サイト集計)3万〜10万円(複数部屋に拡大・2〜3回の施工で高くなる)
茅ヶ崎市の相場(当サイト集計)3万〜10万円(再発率が高い)

各社の公表ページから当サイトが転記した金額です。詳細は害虫駆除110番の料金と口コミを検証駆除ザウルスの料金ダスキン害虫駆除の料金をご覧ください。

かんたんに言うと、下限は1万円台から、住宅まるごとで12万円台という並びです。

ここからは編集部の見方です。

公表されている範囲に「100万円」は出てきません。

ただし、どの金額にも「〜」が付いています。上限は公表されていません。部屋数が増えれば、施工回数も増えます。

「100万円かかる」と決まっているわけでも、「かからない」と保証されているわけでもない、というのが公表資料から言えることです。

この章のやること

  1. 見積もりを取るとき、部屋数と施工回数が金額にどう乗るかを聞く
  2. 平米単価の会社は、対象になる面積の測り方を確かめる

下限だけを見て決めると、部屋が増えたときに話が変わります。総額の出し方を先に聞いておくと比べられます。

部屋数と施工回数を含めた総額を、衛生害虫110番に出してもらう

国が示す手順は7工程|加熱は49℃で1分、冷却は-20℃です

資料は「実際のトコジラミ対策」として7つの工程を挙げています。

  • 潜み場所の探索
  • 家具や物の養生と熱処理・薬剤処理
  • 室内全体への薬剤処理
  • 細かな潜み場所の掃除機による吸引
  • 血糞や脱皮殻の清拭
  • 事後調査とスポット処理(1週間〜1月の間隔で2回以上
  • 効果判定(再処理の計画)

薬剤だけで終わる工程ではありません。熱・吸引・清拭・再調査まで含まれます。

そして、薬以外の方法には数字が出ています。

薬剤以外の駆除戦術と致死率

方法 資料の記載
加熱49℃で1分暴露で100%致死/41℃で100分暴露で100%致死
冷却-20℃では比較的速やかに100%致死/-1.5℃では40日程度で100%致死
吸引外国製掃除機。吸引直後に55%致死、1日後までに92%致死
寝具の洗剤水浸漬30分間で0%、120分間で70%致死
ゼオライト5g/㎡に24時間強制接触で100%致死

出典:前掲の厚生労働省資料(トコジラミ読本2013より)

ここからは編集部の見方です。

洗剤水に30分漬けても0%という数字は、家庭でやりがちな対処が届かないことを示しています。120分でも70%です。

一方で49℃を1分は、家庭用の衣類乾燥機が届きうる温度帯です。冷凍庫の-20℃も同じで、小物なら使えます。

調べるコツも書かれています

資料は、探すときの要点も挙げています。

  • 最も重要なポイントは寝具である
  • 寝具周辺以外にコロニーが見つかった場合、部屋全体に拡散している可能性がある
  • 密度が低い段階では、明るい時間帯は見つけにくい
  • 夜間、20分程度消灯して寝具周辺で待つと、潜伏個体が出現しやすい
  • 天井やコンセントの穴などに痕跡が見られる場合、隣室(上下左右)にも生息している可能性がある

駆除が終わったと言える判断の目安|再発を確かめる2回の調査

「いなくなった」と判断する基準も、資料に表があります。

トコジラミ生息の確度

評価事項 その部屋での生息状況
生体の発見、トラップによる捕獲生息または持込み
死骸・脱皮殻の発見、血糞痕生息しているか、過去に生息していた
1回の調査(目視+トラップ調査など)で痕跡なし生息していない可能性がある
2回の調査(1週間〜1か月の間隔)で痕跡なし生息なし(駆除完了宣言)
発疹、「かゆい」などの訴えのみ不明

出典:前掲の厚生労働省資料

注目したいのは最後の行です。

かゆみや発疹だけでは、国の基準で「不明」とされています。刺された跡だけを根拠に判断しないということです。

そして完了の宣言には、間隔を空けた2回の調査が要ります。1回で見つからなくても「可能性がある」までです。

業者に頼む場合は、この2回目が見積もりに入っているかが確認どころになります。書面の見方は害虫駆除業者の選び方にまとめました。

トコジラミ駆除に関するよくある質問

よくある質問①

トコジラミは自分で駆除できますか

市販に多いピレスロイド剤は、地域によって効かないことがあります。厚生労働省の資料では、3日後の致死率が3.3%だった採集地がありました。熱や冷気は数字が出ており、49℃で1分、-20℃で100%致死とされています。

よくある質問②

駆除に100万円かかると聞きました

公表されている料金の範囲には出てきません。確認できた中では、下限が10,980円〜、一般住宅で120,000円〜(スチーム処理を含む)でした。ただしどれも「〜」表記で、上限は公表されていません。

よくある質問③

洗濯すれば落ちますか

資料には寝具を洗剤水に浸漬した実験があり、30分間で0%、120分間で70%致死とされています。浸けるだけでは足りないという数字です。

よくある質問④

何回くらい施工が必要ですか

資料の工程には「事後調査とスポット処理(1週間〜1月の間隔で2回以上)」と書かれています。1回で終わる前提の作業ではありません。

よくある質問⑤

刺された跡が消えたら終わりですか

いいえ。資料の表では、発疹や「かゆい」という訴えのみの場合、生息状況は「不明」とされています。完了の判断には、間隔を空けた2回の調査で痕跡がないことが挙げられています。

まとめ:薬より先に、どの薬かを確かめる

トコジラミ駆除で市販薬が効かないことがあるのは、抵抗性の問題でした。

厚生労働省の資料には、ピレスロイド剤で3日後の致死率が3.3%だった採集地が3つ載っています。同じ9地点で、有機リン剤なら8地点が100%でした。

薬以外では、49℃で1分-20℃という数字が出ています。洗剤水の浸漬は30分で0%でした。

業者の公表料金は10,980円〜から一般住宅120,000円〜まで開きます。100万円という金額は、公表資料には出てきません。

やること

  1. 使った市販薬の成分がピレスロイド剤かどうかを見る
  2. 小物は熱と冷気を使う。49℃で1分、-20℃が目安
  3. 業者に頼むなら、部屋数・施工回数・2回目の調査が金額に入るかを聞く

1回やって減らなかったのなら、薬が届いていないのか、効かない個体なのかを分ける必要があります。そこは見てもらったほうが早い部分です。

1回目の結果を伝えて、次にやることを害虫駆除110番に見積もってもらう
ABOUT ME
ヨシオ
ヨシオ
自宅&畑の害虫・害獣対策研究家
ぼくの害虫・害獣との馴れ初め(笑)をお話します。 最初は自宅の台所に現れたアリとの戦いから始まりました。そこからシロアリ、コバエ、ハチ、ネズミ、タヌキまで……気づけば害虫・害獣との共存(?)生活を10年以上続けています。 自分で試してうまくいったこともあれば、途中で「これはムリだ!」と業者にお願いした経験もあります。 そのときに学んだのは「プロの技術と、家庭でできる工夫は別物」ということ。どちらにも意味があるし、組み合わせれば最強です。 気軽に読んで、笑って、ちょっとでも役立ててもらえたら嬉しいです。
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