ハチ駆除を自分でやれるかは時期で決まる|4〜6月の1匹は女王バチです
ハチの巣を見つけて、自分で取れるかどうかを迷っていると思います。
分かれ目は勇気ではありませんでした。
公的な資料を並べると、時期と種類と高さで決まります。
- 4月から6月に1匹で飛んでいるのは女王バチ。巣はまだ小さい段階
- 秋には働き蜂が千匹を超えます。同じ巣でも別物になる
- 虫よけスプレーはスズメバチには効きません(県の研究所)
- ミツバチの分蜂に殺虫剤をかけてはいけません。数時間〜3日で去ります
- 市役所は駆除しません。ただし防護服を無料で貸す市があります

「巣の場所と高さによっては、自分で近づかないほうがいい」という段階なら、見てもらうところから始められます。
先に、いちばん効く区切りから書きます。
4月から6月に1匹だけ飛んでいるスズメバチは、女王バチです。この時期は働き蜂がまだいません。詳しくはスズメバチが一匹いたら巣は近いのかにまとめました。
秋は事情が変わります。巣が大きくなり、働き蜂は千匹を超えます。放置したときに何が起きるかは蜂の巣を放置するとどうなる?に書きました。
同じ巣の中で、寿命が20倍違います
数の話には裏があります。
働き蜂は約1か月、女王蜂は2〜3年です。同じ巣にいても入れ替わりの速さが違います。詳しくは蜂の寿命は同じ巣の中で20倍違いますにまとめています。
かんたんに言うと、春の巣と秋の巣は、同じ場所にあっても別物です。
種類の話です。
ミツバチの分蜂には、殺虫剤をかけてはいけません。数時間から3日で自然に去ります。理由はミツバチの分蜂は数時間〜3日で去りますに書きました。
クマバチのオスは針を持ちません。見分けは顔の白い三角です。刺さない蜂の種類はある?にまとめています。
- 丸くて大きい蜂が1匹、目の前でホバリングしている → クマバチのオスの可能性。針がない
- かたまりになってぶら下がっている → ミツバチの分蜂。薬をかけない
- 軒下や庭木に巣がある → 種類を絞ってから決める
巣の形と場所で3種に絞れます
千葉市が、スズメバチ3種を巣の形と場所で分けています。
逆トックリ型なら庭木のコガタスズメバチ、地中ならオオスズメバチです。表はハチ駆除を千葉で頼む前ににまとめました。
体長では見分けられません。働き蜂の範囲が3種で重なるためです。
道具の話です。
岐阜県森林研究所が、はっきり書いています。
虫よけにはスプレータイプや直接皮膚に塗るタイプがありますが,いずれも蚊など吸血性の虫を防ぐものです
※出典:岐阜県森林研究所「スズメバチってどんなハチ? −あなたの誤解はらします−」。7つの誤解はハチ駆除と岐阜県の研究所にまとめました
巣を守るスズメバチには効く相手ではありません。ハチ用の殺虫剤と虫よけは別物です。
やってはいけないのは、払うことと近づくこと
同じ資料は、寄ってきたときの動き方も書いています。
- 手で払わない
- 速やかに、かつ静かに後ろへ下がる
- 虫よけに頼らない(蚊を防ぐもの)
お湯や水をかけることは、資料のどこにも出てきません。書かれているのは刺激しないことのほうです。飛ぶ相手に上を向いて何かをかける動作は、近づいて刺激する動きになります。
予防でできることと、駆除は別です
ペットボトルのトラップも、駆除の道具ではありません。
自治体10件が書いているのは「予防」です。春先に女王バチを捕らえて巣を作らせない、という位置づけになります。中身はペットボトルで蜂は駆除できませんにまとめました。
できてしまった巣には効きません。
頼み先の話です。
政令市20市を調べて、無料で駆除していたのは1市だけでした。内訳は蜂の巣駆除は市役所で無料?にまとめています。
ただし、駆除の代わりに貸してくれるものがあります。
横浜市は防護服を無料で貸し出しています。詳しくは横浜市は蜂の巣を駆除しませんを見てください。
世田谷区のように、要件を満たせば無料になる区もあります。4つの要件は世田谷区の害虫駆除で区が動くのはハチだけにまとめました。
自分の市がどれに当たるかを先に見ます。駆除・貸出・補助・何もなし、の4通りに分かれます。
頼むと決めたあとの話です。
- 巣の形(丸いか、逆トックリ型か)
- 巣の場所(軒下・屋根裏・庭木の枝・地中)
- 巣の高さ(脚立で届くか、屋根の上か)
この3つで見積もりの精度が変わります。
金額の決まり方には注意が要ります。公式8社の料金表示を並べると、「858円〜」のような下限だけの表示が混じります。読み方は蜂の駆除業者はおすすめ順で選べないにまとめました。
下限の金額は、加算される項目とセットで見ます。
万一のときの話です。
アンモニアは効きません。水で洗って冷やすのが先です。手順は蜂に刺された時の対処法は3つにまとめました。
顔と首は数分で症状が出ます。毒の主成分は種類で違い、局所の症状は多くが24時間で治まるとされています。詳しくは蜂の毒は種類で主成分が違いますを見てください。
一度刺されたから安全、は成り立ちません。一度刺すと死ぬのはミツバチだけで、スズメバチは何度でも刺せます。
資料はどちらも書いていません。
岐阜県森林研究所が書いているのは「手で払わない」「速やかに、かつ静かに後ろへ下がる」です。飛ぶ相手に上を向いて何かをかける動作は、近づいて刺激する動きになります。やけどの危険もあります。
スズメバチには効きません。
岐阜県森林研究所は、虫よけを「蚊など吸血性の虫を防ぐもの」とし、巣を守るスズメバチには全く効果がないとしています。ハチ用の殺虫剤とは別物です。
時期と種類と高さがそろったときです。
4月から6月なら女王バチの段階で巣が小さく、秋は働き蜂が千匹を超えます。ミツバチの分蜂には薬をかけてはいけません。高さは脚立で届く範囲かどうかが目安になります。1つでも欠けるなら業者に伝えて判断してもらうことになります。
多くは取りません。
政令市20市を調べて、無料で駆除していたのは1市だけでした。ただし横浜市のように防護服を無料で貸し出す市や、世田谷区のように要件を満たせば無料になる区があります。駆除・貸出・補助・何もなし、の4通りに分かれます。
同じ巣が翌年また使われることはありません。
岐阜県森林研究所は、秋には空になり再利用されることはないとしています。ただし条件のそろった場所には別の女王バチが来ることがあるので、春先に同じ場所を見ておくことになります。
順に並べます。
- 時期。4〜6月の1匹は女王バチ。秋は働き蜂が千匹を超える
- 種類。ミツバチの分蜂に薬はかけない。クマバチのオスは針を持たない
- 高さ。脚立で届くかどうかで、頼む内容が変わる
虫よけスプレーは効きません。払わず、静かに下がるところまでが資料の書いていることです。

「脚立で届く高さだから自分で取れそう」と思った人ほど、刺される距離まで近づくことになります。

