自分でできる対策・見分け方
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鳩対策のカビキラーは浴室用です|自治体が挙げるのはテグス8件、塩素系は0件

鳩対策のカビキラーは浴室用です|自治体が挙げるのはテグス8件、塩素系は0件
ヨシオ(ペンネーム)
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ベランダにハトが来る。手すりにも室外機の上にもふんが落ちる。

屋根の太陽光パネルのまわりは、扱いが変わります。太陽光パネルの鳩対策は自分でやれませんにまとめました。

毎朝拭いても、翌日にはまた同じ場所にあります。

そこで思いつくのが、洗面所の下にあるカビキラーです。

塩素のにおいがきついので、あれを吹けば寄らなくなるのではないか。

先にメーカーの表示を確かめました。

カビキラーの用途に、ハトはありませんでした。

そして自治体がハト対策として挙げているものを10件並べたところ、塩素系はひとつも出てきませんでした。

鳩110番の口コミと料金は鳩110番の口コミは?にまとめました。

この記事の結論
  • カビキラーの用途は浴室内の壁やタイル・目地、マット・小物類、シャワーカーテン、ゴムパッキン。ハトも屋外も入っていません
  • 自治体10件のハト対策を並べても、塩素系を挙げているところは0件でした
  • いちばん多いのはテグスか糸で8件。次がネットで6件です
  • ふんに使うよう書かれているのは水。消毒ではなく、乾いて舞うのを止めるためです
  • やること:ふんを濡らして片づける → 手すりと室外機の裏をふさぐ算段をする

用途の話は分かったけれど、ではベランダの手すりと室外機の裏をどうふさぐのか。そこで止まっている人は、現地を見てもらうところから始められます。

カビキラーの用途に、ハトは書かれていません

カビキラーはジョンソン株式会社の製品です。

公式サイトに製品情報が載っています。

そこにある「用途」の欄を、そのまま書き写しました。

カビキラーの表示(ジョンソン株式会社 公式サイト・2026年9月5日確認)

項目 表示されている内容
製品名カビキラー
成分水(溶剤)、次亜塩素酸塩(酸化剤)、安定化剤、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)、アルキルアミンオキシド(界面活性剤)、香料
液性アルカリ性
用途浴室内の壁やタイル・目地、マット・小物類、シャワーカーテン、扉等のゴムパッキン 等

表記は公式サイトの記載をそのまま書き写したものです

用途に並んでいるのは4つです。

浴室内の壁やタイル・目地。マット・小物類。シャワーカーテン。扉等のゴムパッキン。

4つとも浴室の中にある「もの」です。

生き物は1つも入っていません。屋外という言葉もありません。

「用途」は書くことが決まっている欄です

この欄は、メーカーが好きに書いているものではありません。

家庭用品品質表示法という法律があります。

消費者庁は、住宅用の洗浄剤について表示すべき項目を決めています。

品名、成分、液性、用途、正味量、使用量の目安、使用上の注意、表示者名等の付記

用途の書き方も決まっています。

その用途を適切に表現した用語を用いて表示する

例として挙がっているのは「浴室用洗浄剤」「カビ取り用洗浄剤」「トイレ用洗浄剤」「換気扇・レンジ用洗浄剤」です。

どれも「どこを洗うか」で分かれています。

そして同じ資料は、使用上の注意に書くべきこととして次を挙げています。

用途以外に使用しない

かんたんに言うと、用途は法律で書かせている欄です。

そこにハトが無いというのは、書き忘れではありません。

市販品の表示欄を見て相手が入っているか確かめる方法は、バルサンで屋根裏のネズミは駆除できませんでも使っています。

自治体10件を並べました|塩素系は0件、いちばん多いのはテグス8件

では、公的な資料はハト対策に何を挙げているのか。

都道府県と市区の10件を開いて、書かれている対策を分類しました。

自治体10件が挙げているハト対策(各公式サイト・2026年9月5日確認)

← 横にスクロールできます →

自治体 テグス・糸 ネット 剣山・とげ 光 不要物撤去・清潔 忌避剤・木酢液 塩素系
高知県○○なし
大阪府○○○なし
堺市○○○○○なし
東大阪市○○○○なし
大阪市浪速区○○○○なし
北九州市○○○なし
横浜市○○○○なし
日野市○○○なし
世田谷区なし
葛飾区なし

○印は各サイトの記述を編集部が分類したものです

※ 日野市の原文は「糸を張ったり」で、テグスという語は使っていません

※ 世田谷区はハトの巣の扱いのみ、葛飾区はカラス向けの防鳥ネットのみで、ハト向けの対策名は挙げていません

数えた結果です。

  • テグスか糸:8件
  • ネット:6件
  • 不要物の撤去・清潔を保つ:6件
  • 光(ライト・CD・アルミホイル):3件
  • 忌避剤・木酢液:3件
  • 剣山・とげ状のもの:2件
  • 塩素系:0件

10件のうち、塩素系を挙げているところはありませんでした。

いちばん多かったのはテグスです。

日野市は場所まで書いています。

手すりの上面5〜6センチのあたりに糸を張ったり、市販の防鳥ネットを設置する方法も効果があるようです

北九州市はふさぐ場所を名指ししています。

室外機の裏にハトが入れないように網などでふさぐ

かんたんに言うと、自治体が挙げているのは物理的にふさぐ方法です。

においを挙げている自治体は3件でした

塩素系ではありませんが、においのものを挙げている自治体はあります。

大阪府の書き方はこうです。

木酢液など臭いのする薬品等を適度に薄め、雑巾や古タオルに浸したものを敷いておくと寄り付きません

木酢液と動物忌避剤の2つで、いずれもホームセンターで売っているものです。

その木酢液が何なのかは木酢液の作り方は「炭焼きの副産物」にあります。

動物用の忌避剤がどの法律の箱に入るかは忌避剤とは?何から守るかで法律が変わりますで分けています。

ふんに使うよう書かれているのは水です|狙いは消毒ではありません

ここがいちばん大事なところです。

ふんの片づけについて、堺市はこう書いています。

ハトのふんは、まず水で流すか、流せない場合でも一度水に濡らして、飛散しないようにして、片付けるようにしてください

東大阪市もほぼ同じです。

手袋やマスクを装着し、まず水で流すか、流せない場合でも一度水に濡らして、飛散しないようにして片付けてください

どちらも水です。

そして理由が書かれています。

堺市が挙げている病気はこうです。

オーム病やクリプトコッカス症(主に乾燥したふんを吸い込むことによる)

かっこの中を読んでください。

主に乾燥したふんを吸い込むことによる、と書いてあります。

つまり危ないのは、乾いたふんが粉になって舞い上がることです。

だから先に濡らします。

水をかけるのは、消毒のためではありません。飛ばさないためです。

「何で消毒するか」を探していたつもりが、資料が言っていたのは「乾いたまま触るな」でした。

ふんを片づけるときの手順(堺市・東大阪市の記載から)

← 横にスクロールできます →

順番 やること 資料に書かれている理由
1手袋とマスクを着けるふんに直接触れない・吸い込まない
2水で流す。流せない場所なら水に濡らす飛散させない
3濡れた状態で片づける乾かすと、また飛ぶため

東大阪市は手袋とマスクを明記、堺市は水の使い方を明記しています

装備は同じですが、理由が違います

カビキラーの注意書きにも、手袋とマスクが出てきます。

ゴム手袋、マスク、保護眼鏡・ゴーグル等を着用する。

見た目は自治体の指示と同じです。

ただし守る相手が違います。

自治体の手袋とマスクはふんを吸い込まないため。

カビキラーの手袋とマスクは塩素系の液とガスから身を守るためです。

同じ道具でも、必要になっている理由は別のものです。

ベランダで使うと、注意書きの3つに当たります

用途の話とは別に、使う場所の問題があります。

カビキラーの注意書きを、ベランダに当てはめてみます。

「目線より上にはスプレーしないでください」

公式の使い方に、この一文があります。

ハトが来るのは手すりの上、室外機の裏、そして軒下です。

軒下は、たいてい目線より上にあります。

高い場所については、公式が別の方法を書いています。

壁や天井など、高い所に使うときは、柄つきのスポンジなどに液をつけ、塗りつけます。

スプレーではなく、塗りつけるやり方です。

「換気扇を回す、窓や戸を開ける等必ず換気する」

浴室なら換気扇を回せます。

ベランダは屋外なので換気は足りているように見えます。

ただし開放廊下や、隣の家と壁1枚で接している造りだと、においの行き先を自分で決められません。

「必ず単独で使用」

注意書きの原文です。

必ず単独で使用。酸性タイプの製品や食酢、アルコール、アンモニア等と混ざると有害なガスが発生して危険。

混ぜてはいけないものに、アンモニアの名前が挙がっています。

要確認:ハトのふんとカビキラーが反応するかどうかを書いた公的な資料は、確認できていません。この記事で書けるのは、注意書きにアンモニアが挙がっているという事実までです。

洗い流した水の行き先

もうひとつ、手順の問題があります。

公式の使い方はこうです。

数分後、水で充分に洗い流します。

浴室なら排水口へ流れます。

ベランダの排水は、下の階や隣へつながっていることがあります。

流したあとの行き先を自分で決められない場所です。

効果の書き方も違います|公的資料は「事例などがあります」と書く

自治体の資料を読んでいて気づいたことがあります。

効果の言い方が、どこも慎重です。

高知県はテグスについてこう書いています。

手すりの上の全周に手すりの上面に平行にテグスを張って効果をあげている事例などがあります

「効きます」ではありません。効果をあげている事例などがあります、です。

日野市も同じ書き方でした。

市販の防鳥ネットを設置する方法も効果があるようです

効果があるようです。断定していません。

8件が挙げているテグスですら、この書き方です。

だとすれば、資料に1件も出てこない塩素系について「効く」と言える材料はありません。

いちばん多く挙がっている方法でも「事例があります」止まりでした。

ハトは、追い払っても戻ります

高知県はハトの繁殖について書いています。

気候や餌等の条件が整えば年に何回でも繁殖します

そして対策の心構えも書かれています。

何度でも徹底的に追い払います

何度でも、です。1回で終わる作業ではありません。

追い払いの時間帯や、戻ってくる理由は害鳥駆除で捕獲はできませんで扱っています。

捕まえることはできません

念のため、法律の話を書いておきます。

高知県の記載です。

許可等がないと捕獲することはできません。また、ドバトは「非狩猟鳥獣」として狩猟による捕獲は禁止されています

東大阪市も同じです。

野鳥は法律により捕獲が禁止されています!(捕獲するには許可が必要です)

環境省は昭和56年の通達で、ドバトについて「当面、ドバトを狩猟鳥獣に加えることは見合わせる」としています。

同じ通達には、餌についても書かれています。

みだりに給餌を行わない

追い払うのは自由です。傷つけたり捕まえたりはできません。

なお、市や区が来てハトを駆除してくれるわけでもありません。

横浜市の記載です。

横浜市では、私有地におけるカラスやハトなど野生鳥類の駆除は行っていません。

大阪市も同じでした。

大阪市では野生鳥獣の捕獲や駆除は原則行っていません

業者に頼んだ場合の金額はダスキンの害獣駆除の料金で分解しています。

鳩対策とカビキラーに関するよくある質問

よくある質問①

カビキラーで鳩対策はできますか?

できません。

カビキラーの用途は「浴室内の壁やタイル・目地、マット・小物類、シャワーカーテン、扉等のゴムパッキン 等」です。

生き物も屋外も入っていません。

住宅用の洗浄剤の表示は、家庭用品品質表示法で決まっています。

使用上の注意には「用途以外に使用しない」を書くことになっています。

自治体10件のハト対策を調べても、塩素系を挙げているところは0件でした。

よくある質問②

鳩のふん害の掃除方法は?

手袋とマスクを着けて、水で濡らしてから片づけます。

東大阪市は「手袋やマスクを装着し、まず水で流すか、流せない場合でも一度水に濡らして、飛散しないようにして片付けてください」と書いています。

堺市もほぼ同じ書き方です。

乾いたまま掃くと粉になって舞うので、先に濡らします。

よくある質問③

鳩のふんに含まれる菌は?

堺市が挙げているのはオウム病とクリプトコッカス症の2つです。

原文では「オーム病やクリプトコッカス症(主に乾燥したふんを吸い込むことによる)などの病気」と書かれています。

かっこの中にあるとおり、主な経路は乾燥したふんを吸い込むことです。

※ 堺市の原文は「オーム病」表記です。一般には「オウム病」と書かれます。

なお、この記事で挙げているのは自治体の資料に書かれている病名だけです。

よくある質問④

鳩のふん対策として何がありますか?

自治体10件で最も多かったのはテグスか糸を張る方法で8件でした。

次が防鳥ネットで6件、不要物の撤去や清潔を保つことが6件です。

日野市は「手すりの上面5〜6センチのあたりに糸を張ったり」と場所まで書いています。

北九州市は「室外機の裏にハトが入れないように網などでふさぐ」としています。

ただしどの資料も効果は言い切っておらず、高知県は「効果をあげている事例などがあります」という書き方です。

よくある質問⑤

ベランダの鳩の巣は撤去していいですか?

卵やヒナがいる場合は、そのままにしてください。

北九州市は「空(から)の巣は、どなたでも自由に撤去できます」「卵やヒナがいる巣を撤去するには、捕獲の許可が必要になります」と分けて書いています。

世田谷区も「ヒナや卵がある場合は、巣立ってから巣を取り除いてください」としています。

巣立ったあとに巣を撤去し、巣があった場所をふさぐのが順番です。

まとめ:使う場所が決まっている洗浄剤です

鳩対策にカビキラーは使えません。

理由は3つでした。

1つ目は用途です。公式の表示は浴室内の壁やタイル・目地、マット・小物類、シャワーカーテン、ゴムパッキン。生き物も屋外も入っていません。

2つ目は資料です。自治体10件のハト対策を並べても、塩素系は0件。いちばん多いのはテグスか糸で8件、次がネットで6件でした。

3つ目はふんの片づけ方です。書かれているのは水で、狙いは消毒ではなく、乾いて舞うのを止めることでした。

やることの順番です。

  • 手袋とマスクを着ける
  • ふんを水で流すか、流せないなら濡らしてから片づける
  • 手すりの上と室外機の裏を見て、ふさぐ場所を決める
  • 巣がある場合は、卵やヒナがいないか確かめる
  • いるなら巣立ちを待つ。空の巣なら撤去してふさぐ

ふんを毎日拭いても翌朝また同じ場所に落ちている。その繰り返しから抜けたい人は、ふさぐ工事まで含めた見積もりで手間と費用を比べられます。

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害虫・害獣駆除比較ガイドの運営者で、記事の編集をしています。害虫駆除の業者でも、専門家でもありません。 国や自治体の資料、殺虫剤メーカーの公式情報、駆除業者の公式サイトを調べて比べ、確認した日と出典をつけて書いています。体験談や口コミは作りません。 以前、ダスキンのフランチャイズ加盟店の清掃部門に在籍し、同じ拠点の害虫獣駆除の仕事を近くで見ていました。

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