アサンテの床下換気扇の評判|保証5年と、法律が求めるのは換気口だけ
床下の調査に来たアサンテの人に、床下換気扇を勧められた。
上場している会社なので安心な気もします。ただ、本当に付ける必要があるのか、評判はどうなのかが気になりますよね。
そこで、アサンテの公式サイトとよくある質問、建築基準法施行令、消費者庁の執行事例を確かめました。確認したのは2026年10月23日です。
分かったのは、法律が床下に求めているのは換気の穴で、換気扇ではないことです。
- アサンテの換気扇の保証は5年。年1回の定期点検は無料で、故障は無料で直すと書いている
- 換気扇の価格は、公式サイトに書かれていない
- 法律(建築基準法施行令22条)が床下に求めるのは「換気孔」。換気扇は、そこに足す設備
- アサンテ自身が「換気扇の製造元」「漏電の点検」を名乗る別の業者に注意を呼びかけている

付けるかどうかを決める前に、自分の家の床下がどのくらい湿っているのかを、まず見てもらうところから始められます。
アサンテの床下換気扇は、家の北側から床下の湿った空気を外へ出す仕組みです。
公式サイトの「床下換気システム」のページには、次のように書かれています。
家の北側に換気扇を取り付けることで、床下の湿った空気を家の北側に排出します。そして、南側より乾燥した外気を取り込んで空気を入れ替えることがポイントです。
公式サイトに載っている製品は、4つでした。
アサンテの床下換気システムの製品(公式サイト・2026年10月23日確認)
| 製品 | 公式の説明 |
|---|---|
| ソーラーファン | 太陽の光で発電し、晴れているときだけ動く |
| ツインファン | 家庭用の電気(100V)を直流12Vに変えて動く。作動時間は自動で制御 |
| 床下拡散ファン | ほかのファンで風が届かない「死角」に、360度に風を送る |
| 床下調湿材 スピラシート | 床に敷き、土からの水分をさえぎって湿気を減らす |
出典:株式会社アサンテ「床下換気システム」(https://www.asante.co.jp/moisture/m05.html)。
日当たりのよい家はソーラーファン、日当たりが悪い家はツインファン、という使い分けが書かれています。
効果のグラフは、アサンテの実験の1日分です
公式サイトには、換気扇を付けた床下と付けない床下の湿度を比べたグラフがあります。
グラフの注記は「当社実験データ」で、2010年8月7日に佐賀県伊万里市の自社の実験設備で測った値です。
かんたんに言うと、効果の数字は、アサンテが自社の設備で1日測ったものです。 自分の家で同じように下がるかは、家ごとに違います。
アサンテの公式サイトには、床下換気扇の価格が書かれていませんでした。
調査は無料です。公式のよくある質問には「調査費用はいただいておりません」とあります。そのうえで、調査から施工の流れのページに、次の一文があります。
なお、施工等の具体的な対策は有料です。
金額は、調査のあとに出る見積書で初めて分かる形です。
調査から契約までの流れは、公式サイトでは次の順番です。
- 訪問(地域のJA・生協と提携した会社として訪問する、と書かれている)
- 床下の調査(およそ1時間)
- 調査報告書の提出
- 必要な場合は、対策の提案と見積書
- 契約
- 施工
公式のよくある質問には、契約してすぐの施工は原則として受けていない、と書かれています。
ここからは編集部の見立てです。契約から施工まで日があくので、見積書を家族と見て、ほかの会社と比べる時間はとれます。 その日のうちに決める必要はありません。
アサンテのシロアリ駆除の料金と評判は、アサンテのシロアリ評判を検証にまとめています。

見積書をもらったら、換気扇が何台で、1台いくらかを分けて書いてもらうと、ほかの会社と比べやすくなります。
建築基準法施行令の22条は、木の床の家の床下に「換気孔」を求めています。 換気扇の取り付けは求めていません。
22条には、次の2つが書かれています。
- 床の高さは、地面から45センチメートル以上にする
- 外壁の床下の部分には、壁の長さ5メートル以下ごとに、面積300平方センチメートル以上の換気孔を設ける
ただし、床下をコンクリートなどで覆う場合は、この決まりは当てはまりません。
※出典:建築基準法施行令 第22条(e-Gov法令検索)。
かんたんに言うと、家はもともと、穴から自然に風が通るように建てられています。 換気扇は、それでも湿気が抜けない床下に足す設備です。
アサンテも「コンクリートなら心配ない」とは言っていません
公式のよくある質問には、「床下がコンクリート製であれば、湿気の心配はないのでは?」という問いがあります。
答えは、コンクリートの基礎でも防湿の施工がされていない場合がある、というものです。台風や大雨のあとは、外から入った水が乾きにくいので注意が必要だ、とも書いています。
ここからは編集部の見立てです。付けるべきかは、家の床下が実際にどのくらい湿っているかで決まります。 調査報告書に、湿気が多いと判断した理由(写真や、測った数字)が書かれているかを見てください。
アサンテの換気扇の保証は5年で、その間は年1回の定期点検を無料で行う、と公式に書かれています。
公式サイトの「保証とアフターサービス」のページと、よくある質問の内容です。
アサンテの床下換気扇の保証(公式サイト・2026年10月23日確認)
| 項目 | 書かれていること |
|---|---|
| 保証期間 | 5年間(シロアリ防除と換気扇) |
| 定期点検 | 年1回。費用はかからない |
| 故障したとき | 保証期間内なら無料で修理 |
| 保証書 | 希望したお客様にだけ発行 |
| 引っ越したとき | 保証は次に住む人へ名義を引き継げる |
| 音 | ファンは42デシベル |
出典:株式会社アサンテ「保証とアフターサービスについて」、よくある質問「湿気対策・換気扇について」「定期点検について」。
保証書は、希望しないと出ない書き方です。契約のときに、保証書がほしいと必ず伝えてください。
5年の後に換気扇が止まったら、どうなるか
保証は5年です。5年を過ぎたあとの故障の扱いは、公式サイトに書かれていませんでした。
公式の「お客様の声」には、次のような声が1件あります。ほかの会社で付けた換気扇が故障したらしく、その業者に電話がつながらず困った、という内容です。
ここからは編集部の見立てです。換気扇は機械なので、いつかは止まります。 付けた会社が点検を続けてくれるか、5年を過ぎた修理はいくらかを、契約の前に聞いておくと安心です。
アサンテの公式のよくある質問には、アサンテと関係があるように話す業者への注意が2つ書かれています。
- 「アサンテの下請け」「換気扇の製造元」という人が来た → アサンテは下請けを使っておらず、換気扇も自社で組み立てている
- 「換気扇が漏電するので点検に回っている」という業者が来た → アサンテは事前に連絡してから行く。アサンテの換気扇は直流12Vなので、漏電しても家や人に迷惑をかけることはない
※出典:株式会社アサンテ よくある質問「調査について」「湿気対策・換気扇について」。
かんたんに言うと、連絡なしに来て「アサンテの関係です」と言う人は、アサンテの社員ではないかもしれません。 その場で床下に入れず、アサンテのお客様相談室(0120-557-419)に確かめてください。
床下の湿気対策の工事で、行政処分を受けた例があります
消費者庁の「執行事例の検索」で、取扱商品に「床下」を含む処分を探しました。
取扱商品に「床下」を含む特定商取引法の処分(消費者庁・2026年10月23日確認)
← 横にスクロールできます →
| 処分日 | 処分した行政庁 | 取扱商品・役務 |
|---|---|---|
| 2026年4月17日 | 千葉県 | ガス給湯器の設置工事、床下配管工事など |
| 2023年12月25日 | 岡山県 | 排水管の高圧洗浄・床下の害虫消毒など |
| 2023年2月14日 | 京都府 | 排水枡の洗浄・補修と床下の補修など |
| 2022年12月8日 | 広島県 | 排水管の洗浄、床下の防腐処理 |
| 2021年10月26日 | 東京都 | 床下・屋根裏の環境改善工事、基礎の補修・補強工事など |
| 2021年9月15日 | 香川県 | 排水管の洗浄、床下のシロアリ防除と調湿材の散布など |
出典:消費者庁「特定商取引法ガイド 執行事例の検索」。法人と代表者が別の行で載っているものは、1つの事案にまとめました。すべて訪問販売です。会社名の「アサンテ」では0件でした。
6事案のうち2事案は、床下の環境改善工事や調湿材の散布で、湿気対策にあたる工事でした。
0件は、アサンテが良い会社だという証明ではありません。 この検索に処分の記録が無い、という意味です。
床下の工事の勧誘で処分された例は、シロアリ駆除の悪質業者はどう来るかでも読み解いています。

床下の写真を見せてもらい、その場では決めずに見積書を持ち帰ると、あわてて契約せずにすみます。
床下換気扇を勧められたら、次の5つを聞いてから決めると、後悔が少なくなります。
- 湿気が多いと判断した理由は何か。写真や測った数字を見せてもらえるか
- 換気扇は何台で、1台いくらか。工事費はいくらか
- 保証は何年か。保証書を出してもらえるか
- 5年を過ぎたあとの点検や修理は、いくらでしてもらえるか
- 契約から施工まで何日あくか。クーリング・オフの説明は書面にあるか
アサンテの公式サイトでは、契約書にクーリング・オフの内容を赤字で書いていると説明しています。店以外で契約した場合、書面を受け取った日を含めて8日間は、書面で契約をやめられます。
無料で床下を見てもらえる会社の条件は、シロアリの無料点検はどこで頼める?にまとめています。
公式の「お客様の声」で換気扇に触れているのは、他社で付けた換気扇が故障して困った、という1件でした。アサンテの換気扇そのものの評判は、公式サイトからは分かりません。保証は5年で、年1回の点検は無料です。
公式サイトに価格は書かれていません。調査は無料で、施工は有料です。金額は調査のあとの見積書で分かります。
法律(建築基準法施行令22条)が床下に求めているのは換気孔で、換気扇ではありません。付けるかどうかは、床下がどのくらい湿っているかで決まります。
ソーラーファンは太陽の光で動くので、電気代はかからないと公式に書かれています。ツインファンは家庭用の電気で動きます。
アサンテは事前に連絡してから行く、と公式に書いています。連絡なしに来た場合は、床下に入れる前に、アサンテのお客様相談室(0120-557-419)に確かめてください。
アサンテの床下換気扇は、保証が5年で、年1回の定期点検は無料です。価格は公式サイトに書かれていません。
法律が床下に求めているのは換気孔で、換気扇は湿気が抜けない床下に足す設備です。アサンテの効果の数字も、自社の設備で1日測ったものでした。
付けるかどうかは、自分の家の床下が湿っている理由を、写真と報告書で見てから決めます。
最後に、やることを3つに絞ります。
- 調査報告書で、湿気が多いと判断した理由を見る
- 見積書は、台数と1台あたりの金額を分けてもらう
- 保証書をもらい、5年を過ぎたあとの修理の値段も聞く

床下を一度も見たことがない人は、写真で見せてもらうだけでも、換気扇が必要かどうかの判断がしやすくなります。

