イエバエの駆除はペットボトルでできる?捕れるのは成虫、卵は12日で育ちます
部屋の中を、大きめのハエが何匹も飛んでいる。
スプレーをかけても、次の日にはまた飛んでいますよね。ペットボトルでわなを作る方法を見て、本当に効くのか気になっている人も多いと思います。
そこで、害虫の防除にかかわる団体と、県の機関、メーカーの資料を読みました。確認したのは2026年10月6日です。
分かったのは、ペットボトルのわなは効くと書かれていること、ただし捕れるのは飛んでいる成虫だけだということです。
- 甘い発酵臭で誘っておぼれさせるわなは、室内を飛ぶイエバエを効率良く捕れると、東京都ペストコントロール協会が書いている
- イエバエは、卵から成虫までおよそ12日。成虫は約1か月生き、そのあいだに4〜5回卵を産む
- 県の機関は、成虫より先に卵と幼虫をなくすよう書いている
- 自分でやること:わなを置く → 生ごみを1週間以内に出す → 窓と換気口に網を付ける
甘い発酵臭で誘うわなは、室内のイエバエに向いています。
公益社団法人の東京都ペストコントロール協会は、家庭での対処を次のように書いています。
甘い発酵臭で誘引して溺死させる仕組みのハエトリトラップは、屋内を飛び回るイエバエを効率良く捕獲できます。
※出典:東京都ペストコントロール協会「大型バエの防除方法」(2026年10月6日確認)
同じページは、家庭ではハエたたき、スプレー、粘着リボンでも対処できると書いています。
ペットボトルのわなの作り方
作り方の例を、愛知工科大学の職員が大学のサイトで公開しています。
ペットボトルのハエとり器の材料(愛知工科大学のサイトに載っている例)
| 材料 | 量 |
|---|---|
| ペットボトル | 1.5リットルか2リットルを1本 |
| 砂糖 | 10g |
| 酒 | 50cc |
| 酢 | 70cc |
出典:愛知工科大学「超かんたん『ペットボトルでハエとり器』」(2015年3月20日の記事、2026年10月6日確認)。職員が自宅の庭で試した方法で、効果を測った実験の報告ではありません。
手順は次のとおりです。
- ペットボトルの下から3分の1くらいの高さに、500円玉くらいの円を書く
- 円にカッターで十字の切れ込みを入れる
- 切った部分を内側に折りこむ
- 砂糖・酒・酢をまぜた液を中に入れる
記事には、内側に折った部分が「返し」になっているようだと書かれています。前の日の夕方に置いて、次の日の朝にはハエが入っていたそうです。
ここからは編集部の見立てです。協会が書く「甘い発酵臭」と、砂糖・酒・酢の組み合わせは、同じ考え方です。捕れなければ、相手がイエバエではない可能性があります。小さいコバエのわなはめんつゆトラップが効かない原因は相手ですにまとめています。
飛んでいるハエを捕っても、卵と幼虫は残ります。
東京都ペストコントロール協会は、イエバエの育ち方を数字で書いています。
イエバエの育ち方(東京都ペストコントロール協会の説明)
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 体の長さ | 6〜8mm |
| 卵の期間 | 0.5〜1日 |
| 幼虫の期間 | 約7日 |
| さなぎの期間 | 約4日 |
| 卵から成虫まで | およそ12日間 |
| 成虫の寿命 | 約1か月 |
| 産卵 | 50〜150個の卵のかたまりを4〜5回 |
出典:東京都ペストコントロール協会「大型バエの種類」(2026年10月6日確認)
かんたんに言うと、今日捕った成虫の子どもが、12日後にまた飛びます。
日数は資料で少し違います。日本家庭用殺虫剤工業会は、イエバエは卵から成虫まで約14〜20日と書いています(2026年9月13日確認)。
北海道の釧路農業改良普及センターは、牛舎のハエ対策でこう書いています。駆除の対象として重要なのは、成虫より数の割合が高い卵や幼虫です。卵と幼虫の対策を先にして、最後に成虫の対策をします。
牛舎向けの資料ですが、順番の考え方は家でも同じだと編集部は考えます。わなは最後の手段で、先にやるのは元をなくすことです。
イエバエはどこから出てくるのか
協会が挙げる発生源は、畜舎や鶏舎の敷きわらとふん、たい肥、ごみです。ごみ処分場から大量に出ることもあると書かれています。
協会は、大型のハエは周りの地域から飛んでくることも多く、発生源そのものをなくせない場合があるとも書いています。
つまり、元は2通りあります。
- 自分の家の中や敷地にある(生ごみ、ペットのふん、たい肥)
- 家の外から飛んでくる(近くの畜舎、ごみ置き場など)
ごみを置く日数を、卵が育つ日数より短くします。
東京都ペストコントロール協会は、生ごみなどを密閉できるふた付きの容器に入れて、1週間以上置いたままにしないよう書いています。
東京都保健医療局がイエバエについてまとめた資料も、被害を防ぐには発生源の対策が重要だと書いています。生ごみは置いたままにせず、密閉できる容器で保管するという内容です。
卵から成虫までは、およそ12日でした。幼虫の期間は約7日です。
ここからは編集部の計算です。1週間以内にごみを出せば、卵を産まれても、成虫になる前に家の外へ出ていきます。
協会が挙げる対策を並べます。
- 生ごみは、ふた付きの容器に入れる
- 1週間以上、置いたままにしない
- ごみ置き場を掃除する
- 腐ったにおい、生ぐさいにおいの出るものは早く捨てる
- 食べ残しを部屋や台所に置いたままにしない
外から入るハエは、網で止めます
協会は、窓や出入り口を開けたままにしないよう書いています。
換気扇の口や、空気の出入り口も見るよう書かれています。必要なら、網戸や虫よけの網を付けます。
夜は天井に止まっています
イエバエは、夜のあいだ天井に逆さに止まって休みます。協会は、その場所にスプレーを吹きかけるのも有効だと書いています。
昼に追いかけて捕れないときは、夜に天井を見てください。
この章でやることは3つです。
- 生ごみをふた付きの容器に入れ、1週間以内に出す
- 窓と換気口に網を付ける
- 夜、天井に止まっているハエにスプレーをかける
減らないときは、元が家の中に残っているか、外から入り続けています。
協会は、イエバエの防除の難しさを「難しい」と書いています。
次の順番で確かめてください。
- 生ごみの容器のふたが閉まっているか
- ペットのふんや、庭のたい肥を置いたままにしていないか
- 窓・換気扇・空気の出入り口に、すき間がないか
- 近くに畜舎やごみ置き場がないか
協会は、発生源が敷地の中にあれば取りのぞくこと、大量に出た場合は専門の業者に頼む必要があることを書いています。
トイレが汲み取り式の家は、便槽が元になっていることがあります。汲み取り式トイレのハエ駆除に薬の選び方を書いています。

生ごみを片付けても、網を付けても減らない。そういう家は、元がどこにあるかを見てもらうところから相談できます。
1.5〜2リットルのペットボトルの下のほうに、500円玉くらいの穴を作ります。切った部分は内側に折りこみます。中に砂糖10g・酒50cc・酢70ccをまぜた液を入れます。愛知工科大学のサイトに載っている例です。
東京都ペストコントロール協会は、甘い発酵臭で誘っておぼれさせるわなは、室内を飛び回るイエバエを効率良く捕れると書いています。ただし、捕れるのは成虫だけです。卵と幼虫には効きません。
ハエたたき、スプレー、粘着リボン、わなで成虫を減らします。あわせて、生ごみをふた付きの容器に入れて1週間以内に出し、窓と換気口に網を付けます。夜は天井に止まっているので、そこにスプレーをかける方法もあります。
東京都ペストコントロール協会によると、卵から成虫までおよそ12日間です。成虫は約1か月生き、そのあいだに50〜150個の卵のかたまりを4〜5回産みます。
畜舎や鶏舎の敷きわらとふん、たい肥、ごみが発生源です。周りの地域から飛んでくることも多いと、協会は書いています。家の中では、生ごみと食べ残しを先に見てください。
東京都ペストコントロール協会は、ハエの仲間がサルモネラや赤痢菌などを運ぶと書いています。イエバエについては、病原性大腸菌O-157を運ぶと書かれています。食べ物にふたやラップをしてください。
ペットボトルのわなは、室内のイエバエに向いています。甘い発酵臭で誘うわなは効率良く捕れると、協会が書いています。
ただし、捕れるのは成虫だけです。卵はおよそ12日で次の成虫になります。
生ごみを1週間以内に出すと、育つ前に家の外へ出せます。わなと一緒に、ごみの出し方を変えてください。
最後に、やることを3つに絞ります。
- ペットボトルのわなを、ハエの多い部屋に置く
- 生ごみをふた付きの容器に入れ、1週間以内に出す
- 窓と換気口に網を付け、減らなければ元を探してもらう

わなに毎日たくさん入るなら、近くに元があります。場所の見当がつかないときは、家と周りを見てもらえます。

